作之余我善待你也是因为这个原因。)
❺ あなたもよくないじやないか。平生あんなに親しくしている間柄なのに、
黙って知らん顔をしているのは。(你也不好。平时关系那么好,怎么能装作不
认识而不打招呼呢。)
LX會〜ように… 一•.…膏 」
「その状態にして」「その状態のもとに」という意味を表す。
〇 呉さんは顔を窓につけるようにして、雪の中の湖に見とれたC (小吴的脸几乎
贴在了窗上。他被雪中的湖色深深地吸引住了。)
e 鯨は最後には伸び上がった体を船端に乗り上げるように旦エ、船の中を覗き
込んだ。(鲸鱼最后向船里窥探了一下,跃起的身体几乎要搁浅在船舷上 。)
❸ 私は久永さんを思い出した。当時、久永さんは民族学博物館や美術館などた
<さんの見学に、私たちをひきずるようにして連れまわってくれたのだ。(我
想起了久永君。当时他几乎是硬拽着我们到处参观,在他的陪同下我们参观了
民族学博物馆、美术馆等等很多地方。)
〇 和服を着た小柄なお婆さんが一人、片足を少しひきずるようにして石畳を渡
り、寺の前に立って、丁寧に手を合わせた。(穿着和服的小个子婆婆ー个人慢
慢地拖着一条腿登上石级。在寺院前停了下来,认真地合掌祈祷。)
❺ 夕方上海空港に降り立った林さんは、膝から下に白いギブスを巻き、杖をつ
いていた。スチュワーデスに支えられるようにして、ロビーへ出てきた。(傍
晚飞机降落在上海机场,小林膝盖下打着石膏,拄着ー根拐杖,几乎是在航空
小姐的搀扶下来到了大厅。)
气4 (た)ところで就在…时
次の動作や変化は、前の動作や変化が一区切りのついた時点で、起こった
(起こす)という意味を表す。
❶「料理、上手だね」と、ぼくは一段落したところでコーヒーを入れに立ちな
がら言った。(“你的烹调手艺不错”,我在用餐告一段落的时候站起来准备去冲
咖啡时说。)
❷ 議論が一区切りついたところで、司会者は会議の終わりを宣告した。(在讨论
告一段落时会议主持人宣布了会议结束。)
❸ パーティーが盛り上がってきたところで帰るなんて、興ざめするじゃない
か。(宴会正进入高潮你却要回去,这不是扫大家的兴吗? )
0 授業が終わったところで大雨が降り出した。傘を持っていなかったのでしか
336 日语综合教程第六册
たなく雨がやむまで待った。(就在下课时下起了大雨,我没带伞没办法只好等
到雨停。)
❺ 最後の文法の説明を終えたところでベルがなりました。(讲完最后一个语法时
下课铃响了。)
これという(いって)〜ない 没有什么特别的…,没有值得一
提的…
否定を伴い、「特に取り上げるべきものがない」という意味を表す。後に名
詞が来る場合は「これという」を用いるが、用言を修飾する場合には「これと
いって」を用いる。「どこといって」「どうという」の使い方もある。
❶ 彼はタバコも吸わなければ、酒も飲まないし、ギャンブルもやらない。こ
れといった道楽はない。(他既不吸烟也不喝酒,更不赌博 。没什么特别的癖
好。)
❷ もちろん北京行きのことを探ってみたのである。しかし、相変わらず高さん
の表情からは、これという反応を読み取ることができなかった。(我当然试探
地问了他去北京的事情,但是依然没从小高的表情上看出点什么特别的反应〇)
❸ 隣のお爺さんが死んだ。これといってはっきりした死因がない、自然死とさ
れた。(隔壁的老爷爷死了。没有什么特别明显的死因,说是自然死。)
〇 どこといって欠点はないのだが、強く惹きつけられるというところもない。
(没什么特别明显的缺点,也没什么特别惹人注意的地方。)
0 やせていても日本人としては別にどうということもなかったかもしれない
が、フランス人にはそうはいかない。(瘦在日本人看来也许不算什么,但是在
法国可不是这样。)
N%ノ ~とはいわず 虽不…,但也…
「〜ではない」という意味を表す。会話ではよく使われる。
❶ 10万円ばかり貸してくれない。100万円とはいわないけど。(借我10万日元
吧。我可不敢说借我100万。)
❷ 家庭のごみも有料になるのは1年後とはいわないけど、遠からずそうなる
よ。(生活垃圾收费不是一年后施行,但也不会太远了。)
❸ 彼女のやり方はけっして悪いとはいわないが、いささか冒険の気味があると
思う。(我认为她的做法不坏,但有点儿冒险。)
❹ 残業はこの会社で毎日のこととはいわないが、日常茶飯事のことだ。(加班在
这个公司虽然不是每天的事,可也称得上是家常便饭 。)
第11課らくだのシアンツ337
❺ 命にかかわる手術とはいわないが、大きな手術だから絶対に油断してはいけ
ない。(虽说不是性命攸关的手术,但也算是个大手术了,请务必不要疏忽。)
^7滴盲襟ー—
「瀬戸と外海との境」の意から勝負・成否などの分かれ目、物事の重大な分
かれ目、という意味を表す。
❶これまでまさか自分が人力車と係わり合いを持つことになるなどとは考えて
もみず、生きるか死ぬかの虹際まで追いつめられて、はじめて梶棒をに
ぎった人々だ。(这些人从来没有想过自己会和人カ车有瓜葛,要不是被逼到了
生死的紧要关头他们是不会握车辕的。)
❷私は生死の瀬戸際を切り抜けた人間だから、名誉・地位•金銭のすべてが私
にとっては何の魅力もないのだ。俄是逃过鬼门关的人,所以名誉、地位、金
钱对我来说没有任何魅力。)
❸失敗したらそれで自分の一切が無になる鈍際であるから、けっしておろそ
かにはしない。(这是紧要关头,失败了的话那自己的一切将会化为乌有。所以
我一点儿都不敢马虎。)
❹私を死の虹際から救い出してくれたあの内科医先生への敬愛の念が 、医者
になりたいという気持ちをいくらかあおることになったかもしれない。(也许
是对那位把我从死亡线上救出来的内科医生的敬意激发了我要成为医生的热
情。)
6勝負の日が間近に迫るにつれ、ある懸念が彼の心を悩まし始めた。今の名声
が保てるかどうかの瀬戸際なのだC自分は公認のチャンピオンである。是が
非でも勝たなければならない。(随着比赛日期的临近,他开始被某种担心弄得
心烦意乱。这可是能否保持自己名声的重要关头。我是大家公认的冠军,无论
如何要赢オ行。)
礪の学習
Lう無視・無関係の表現 1
「無視•無関係の表現」とは、「に関係なく」「考えに入れない」「問題にしな
い」、というような意味を表したいときに使う表現である。もちろん各表現には
それぞれの使い分けがあるが、おおまかに分けてみると、①それに関係なく、
それとは関係なく、という意味を表すもの。例えば「〜を問わず/〜によらず/
〜にかかわらず/〜ようと〜ようと」など。②「は」で示す事柄を一応問題あ
338 日语综合教程第六册
るいは考えの範囲からはずすという意味を表すもの。たとえば「〜はともかく
(として)/〜はさておき」。③「〜もかまわず」「〜をよそに」「〜をものともせ
ずに」の類。次がその代表的な表現の一部である。
❶ 近年、自然保護の問題は、国の内外を問わず大きな関心を呼んでいる。言う
までもなく、環境破壊を食い止めることは、私たち一人一人の心がけしだい
だ。(近年来环保问题无论在国内外都引起了很大的关注。不用说,阻止环境破
坏就看我们每个人的努力了。)
❷ 年功による昇進制度はすでに情報化社会の邪魔になっている。この会社では
去年から性別や年齢によらず、能力で人を評価する人事方面の改革を実施し
はじめたという。(根据资历晋升职务的做法严重地阻碍了信息社会的发展。听
说这家公司从去年开始实行了人事制度的改革,评估不是看性别或年龄,而是
依据职员的工作能力。)
e 生で食べようといためて食べようと、好きなようにしなさい。(生吃也行炒着
吃也行,你爱怎么吃就怎么吃好了。)
❹ 人の意見はともかくとして、君自身はどう思っているのかね。(别人的意见暂
且不谈,你自己是怎么想的呢?)
❸ 何を読むかという前に、まず何はともあれ、夢中で読むという体験を一度味
わう必要がある。(在讨论读什么书之前,有必要先体验ー次埋头读书的乐趣。)
❻ 父は二年ほど前に中風で倒れ、立ち居が不自由になってからというもの、知
り合いの顔さえみると、何はさておき、ヒーと泣き出すようになった。(父亲
两年多前中风躺下了,自从起居变得不方便之后,变得每次见到熟人什么都不
顾就是呜呜直哭。)
〇 飛んできた彼は妻が来た理由を知ると、初めて人前もかまわず妻を抱きしめ
た。(他跑来了解了妻子来的理由后,第一次在众目睽睽之下紧紧地拥抱了自己
的妻子。)
0 女たちはまた一斉に、相手の話などおかまいなしに喋りだした。(女人们也不
管别人在说话,自顾自地同时聊了起来。)
❸ 親の心配をよそに、夜いつも遅く帰る。(他无视父母的担心,晚上经常很晚回
家。)
❿ 裕子は笑いながらも、挫折をものともしない息子の精神状態に安堵もしてい
た。(裕子笑着,对儿子不屈服于挫折的精神状态放心了。)
まとめ
「をとわず」は「Aの範囲を限定せず、そのいずれの場合も」という意味であ
り、「によらず」は「それを問題にせず•それとは関係なく」の意味である。「よ
うと、ようと」は「何をしてもかまわない」「何をしても自由だ」といった意味
を表す。
「〜はともかく(として)」は前の事柄と後の事柄を比較して言っている気持ち
第11課らくだのシアンツ339
があるのに対し、「〜はさておき」では、比較より前のことを考えの外にはずし
てしまう気持ちが強い。
「〜もかまわず」は気にしない、「〜をよそに」は自分と無関係なものとして、
「〜をものともせずに」は困難に負けない、とそれぞれ異なった意味用法であ
り、とりわけ「〜をものともせずに」は一般に話す人自身の行為に使わないと
いうことにも留意してほしい。
令 自動詞表現にある可能と受身の意味_________________________ I
日本語の自動詞表現には受身の意味を表す用法がある。
〇 老松の幹が金色に染圭饥、ひるがえる鳥の羽根がきらきら輝く。(老松树的树
干被染成了金色,舞动的鸟翅耀眼地ー闪ー闪。)
❷ 警察につかまるのならまだしも、テロリストにつかまったら、よくて生き埋
めだ。(被警察抓住了还算是好的,被恐怖分子抓住了至少是活埋 。)
❸ もうすっかり諦めていたが、戻ってみると、思いがけなくも家は焼けずに
残っていた。(我已经完全绝望了。但是回家一看没想到房子还在,没被烧掉。)
.❹ 作物がすっかり大水にっかり、今年もとてつもない災害ですね。(农作物被水
淹了,今年又是个大灾年呐。)
❺ さっき私の声がちょっと大きかった。きっと隣に聞こえたに違いない。(我刚
オ声音大了一点,一定被隔壁听到了吧。)
0 コスモスはその花の色の鮮やかさから「野生美」という花言葉が付いてい
至。(大波斯菊的花色鲜艳,因此被取花名叫作“野生美”。)
❼祥子の身につけたものはあせでぐしょ濡れになっていた。(祥子身上的衣物因
汗水而被湿透了。)
同じ現象は可能の意味を表す表現にも見られる。中国語は可能の意味を表す
場合は必ず可能表現を使う。一方、日本語の場合は、可能形式の使用が意志性
の有無に関係し、無意志動詞や意志動詞の非意志的用法として用いられる場合
は、可能形式を使う必要はないし 、使うと非文法になる。
〇 マッチを捜したが見つからないので、電気コンロのスイッチを入れ、火をつ
けた。(火柴没能找到,所以开电炉点的火。)
❷ 注射もしたし、薬も飲んだが、それでも熱はさがらない。(针也打了,药也喝
了,烧还是退不下来。)
0 一生懸命に努力しさえすれば、北京大学に必ず受か至。(只要好好努カー定能
考上北京大学。)
❹ 水は氷に変わるが、石には変わらない。(水能变成冰,不能变成石头。)
340日语综合教程第六册
❺ いくら慰められても怒りは収まらない気分だった。(怎么安慰我都平息不了怒
气。)
Wら語や語句の構成
7 .〜を食う(食らう)
「食べる」という意味のほかに、比喩的に「相手の勢力範囲を侵す」「費や
す」「受ける」などの意味でも使える。「食らう」は「こうむる」「受ける」の
意味。
❶ おまえがやったことだけれど、ぼくまで巻き添えを食わなければならない。
(你做的事,甚至连我都被牵连了。)
う❷ 成績が救いよ のないものであるうえは退校処分を食らっても文句のつけ
ようがない。(成绩既然已经无法挽救,那么受到退学处分也没什么怨言可
说。)
❸ アメリカ製の車は大きくて乗り心地がいいだけにガソリンを食う。(美国造的
车大坐着舒服,自然也耗油。)
❹ あの人の人を食ったやり方にはとてもやりきれない。(我受不了他那种瞧不起
人的态度。)
2.〜をかぎりに
「今日」「今回」などの時を表す語について、「そのときを最後にして」という
意味を表す。「声をかぎりに」は慣用的な言い方で「できるだけ大きな声を出し
て」という意味である。
❶ 彼は呆然と立ちすくんだ。あちこちと眺めまわし、また声をかぎりに呼び立
ててみたが、船は波にさらわれて影もなく、渡し守の姿も見えない。(他惊呆
了。他环顾四周,大声地放开嗓子呼叫着,可是船都被大浪卷走了,也不见艄
公的影子。)
❷ 今日をかぎりに、今までの不愉快な経験をきれいさっぱり忘れよう。(让我们
从今天起把所有的不愉快统统忘掉吧。)
❸ 特別な事情により本店は今日をかぎりに閉店させていただきます。(因特别的
原因,本店自今日起停止营业。)
〇 今回をかぎりに中国見学団は解散することとなりました。長い間ご協力いた
だき誠にありがとうございました。(中国参观团自本次活动后解散。长期以来
承蒙各位的关照在此表示感谢。)
第11課らくだのシアンツ341
練習
ー、次の漢字にふりがなをつけなさい。
翡翠 拘束 背負う 家畜 膝 敏感 混乱 右往左往
襟 兵隊 金色 風呂敷包み
方角 街道 往来 藍色 箍 恐怖 疲労 驟馬
朝霞 茜色 頭上 搔き消える
両袖 虎口 昼日中 一重
慙愧 皆目 無性に 悠長
二、次の文の下線部の片仮名を漢字に直しなさい 。
/,魔手にかかったあのふたりはいったい ダッソウできるだろうか。
2. 円のソウバが上がりぎみだ。
3. 試験が終わり、学習が一段落したので気がWんできた。
4. レンジツの夜勤で疲れている。
5. 彼はメンミツな計画を立て、スポンサーの募集に走り回った。
6. 寝込んでしまったら、二日や三日、シラカワヨフネで行ってしまう。
7. それからというもの、彼はシツィのうちに余生を送っていた。
8. チカミチがあるくせにわざと遠まわりをしたのだ。
9. 電気が急に消えた。照明器具は何も用意されていないのでしばらくクラヤミの
ままだった。
1〇.陰で人の不幸をノロっている陰気なやつだ。:
三、 次の質問に口頭で答えなさい。
1. 祥子はなぜ駱駝のことを気にするのか。
2. なぜ「なんの役にも立たなくとも」持っているなら気休めになるのか。
3. 「こうなれば運試しだ」とあるが、なぜ運試しなのか。
4. 「気はあせりにあせっていた」とあるが、何のためにあせっていたのか。
5. 「こんな不安な、さびしい目にあったのは、生まれてはじめてのことである」
とあるが、祥子はいったい何に不安なのか、なぜさびしく思うのか。
6. 「このまま死んでしまい」とあるが、どんなままなのか。
7. 祥子はどうして自分の将来のすべてがこの3頭の駱駝にかかっていると思う
のか。
8. 祥子について、前のとても悔しく思っていた気持ちと、今とても興奮している
気持ちを表す表現はどれなのか、それぞれ文章中から抜き出しなさい。
9. 祥子はなぜ村を見たくて矢も楣もたまらない思いだったのか 。
四、 次の文の下線部の意味を説明した上で 、全文を中国語に訳しなさい。
1. いまさら濡れ手で粟の駱駝をすてる手があるものか。
2. どこに着こうと、どんなことにぶつかろうと、そのときはそのときだ。
3. すくなくも掛け値なしの敗残兵とは見られないだろう。
342日语综合教程第六册
4. 足もとがどうなろうと知ったことカ、。
5. この場で寝込んでしまったら、2日や3日、白川夜船で行ってしまう。
6. ただむなしく叫んでみたところで、どうなるものでもない。
7. 自分の将来のすべてがこの3頭の駱駝にかかっていることだけは、漠然とながら
わかった。
&駱駝を売ることなど、何の苦もなくできるように思っているみたいだった。
五、文頭にあげた言葉の用法として、次の文の下線部ではどのように使われているか。
意味あるいはその用法を説明しなさい。
1. 手
① 上海生まれのガイドは当然のことながら上海はお王のものだ。
② 結婚してからずっと住んでいた小さな家の所有権を、長年かけて少しずつ圭
に入れた。
③ 本当に申し訳ございませんが、この王の品は当店では扱っておりません。
④ 駱駝をむざむざ捨ててゆく壬はない。
⑤ 王を抜いた工事のため、建物が倒れて死者も出たそうだ。
2. 凌ぐ
① ギターはたいして弾けるわけじゃない。退屈しのぎに弾いているのだ。
② これだけあれば急場はしのげる。
③ 彼は日本に関する知識、教養において日本の平均的インテリをはる:かにしの
ぐ〇
④ 夜の寒さをしのぐのに一重もの1枚ではむりだ。
3食う
① これは時間ばかり食って金にならない仕事だ。
② 質問にちょっと不意をつかれたようだが、何食わぬ顔だった。
③ 彼がいい人ではないことを知っていながら一杯食った。
④ あやまりに行ったのだが、玄関払いを食った。
六、次の語群の中から最も適当な言葉を選んで( )に入れなさい。必要な場合は適
当な活用形にすること。
1.
ア裸一貫 イ 無一物 ウ 右往左往する エ空しい
才足し 力 目処がっく キ 運試し ク掛け値なし
ケ今の今まで コ 心得る
①資金を集める( )、社長は困り果てている。
②( )の商品をそろえているのだから、よく売れる。
第11課らくだのシアンツ343
③ 家庭教師のアルバイトをして収入の( )にしている。
④ ] )ではじめた商売だったが、いまでは大手企業になってい
る。
⑤ 地理はすっかり( )ているし、道に迷うことはまずないさ。
⑥ 母が体の具合がよくないことを、( )で知らなかった。
⑦( )に宝くじを買ったが、意外にあたった。
⑧ 港では、吹雪の中で船の遭難を心配して集まった人々が、( )〇
⑨ 20年の苦労がこれでむだになってしまった。こんな年で( )か
ら事業を興すなんてそんなにたやすいことではない。
⑩ 毎日仕事もせずぶらぶらして、( )月日を過ごしていた。
ア じりじり イ けろりと ウ ぎくりと エむざむざ
才 しっとりと 力 じとじと キ しやきっと クぼやっと
ケ とろんと コ うカゝうか、
① 5月の末だったが、その日はひどく寒くて、空気が( )していた。
② めがねをはずすと人の顔が( )しか見えない。
③ 小さくて目立たない店だから、( )していると、前を素通りしてし
まう。
④ バスがこれ以上遅れると授業に間に合わない、と( )しながら待つ
ている。
⑤ 授業中ぼんやり考え事をしていたら先生に注意され、( )した。
⑥ 絶好のチャンスをこのように( )捨てた人は、あなたのほかいないだ
ろう。
⑦ 父は酒が好き、しかも酒に強い。パイチュウ一本でも( )してい
る。
⑧ 春雨に( )濡れた木々の緑が新鮮だ。
⑨ 母は80歳でなくなったのだ。最後の最後まで( )していた。
⑩ 起きたばかりの鈴木は( )した目で私を見た。
七、次の語群から適当な「無視・無関係」の表現を選んで、次の文の________に入れて
文を完成させなさい。
■".•,."•..•.■•.•.•.•宀",
お構いなしで 問わず 出ようが をよそに
:とりあえず ともかく によらず 何はともあれ
にもかかわらず をものともしないで
1.このシリーズでは、話し言葉、書き言葉を________ _、国民各層から広く関心
344 日语综合教程第六册
の持たれている言葉に関する問題を取り上げ、解説などを加えていこうとする
ものである。
2. 土石流で家が崩れて死人が 政府は一向知らん顔だった。
3. 公衆電話で、後ろで待っている人のことなど 長電話をする人が
よく見られる。
4. 旅行できるかどうかわからないが、パスポートを取っておこ
う。
5.1976年1月5日、フランスでは商品の販売に一切外国語を使ってはならないと
いう法律が公布され、世界中は、日本人をびっくりさせた。
6.次回の交渉では、相手の態度の如何、こちらはこちらの主張
を貫き通すつもりだ。
Z 、彼女を病院に連れて行きなさい。治療費は後でなんとかします
から。
8. 周囲の圧力、彼は優秀な弁護士を雇い、行政訴訟をおこし
た。
9. 今の社長は前任の評価、この目で観察した事実で人を使ってい
る。
10.親の期待、彼は大学卒業後就職しないでフリーターになった。
ハ、括弧の中の言葉を使って次の中国語を日本語に訳しなさい。
1. 只要老老实实地过,虽说生活有些单调,但比较安全。(形容詞連用形する)
2. 如果草率地在合同书上签了字那就完了。因此,要认真看合同,不要让合同有什
么对自己不利的地方。(うっかりする/〜たらそれまでだ/ようにしておく)
3. 我像爬似地登着这狭小的山路,这样子绝不会好看。(ようにして/見よいもの)
4. 大家到齐时菜端了上来。全是妈妈的拿手菜,好吃极了。(たところで/得意)
5. 在举目无亲的日本,ー开始我就把藤野当成了我最值得信赖的人。(これといっ
て)
6. 如果是因为生病不能来上课那就算了,逃课休息那可是毫无道理的 。(のだから
まだしも/どんでもないこと)
7. 要来的东西不管人们愿不愿意都一定会来。所以你大可不必那么坐立不安的。(〜
ようが〜まいが)
第11課らくだのシアンツ345
8. 他不把公司的巨额债务当回事,同意接受经理的职务,并成功地把公司从困境中
解脱了出来。(をものともせずに/抜け出す)
9. 这可是你死我活的关键时刻,容不得半点疏忽,要慎之又慎啊。(食うか食われる
か/瀬戸際)
” 他们无视国际舆论的反对,公然出兵侵占了那个国家。(をよそに/公然と)
九、言葉の決まり
1.各文に合うものを後の語群から選び、必要な場合には適当な活用形にして()
に書き入れなさい。
① その傾き( )わらぶきの家からは、何の返事もおこらなかった。
② 方々の方からお金を借り( )なんだ。返済できないんだから。
③ 地味な服装と、控え( )な動作。なるべき平凡な外見を装わねばならな
い。 )れることもな
④ 店の品は良質なものばかり。お客から後で苦情を持ち(
い。
⑤ 太陽が容赦なく照り( )ている。
⑥ あり( )の器具を使って点検を慎重に進めた。
⑦ これは彼の普段の不勉強に対する完全( )懲罰だった。
⑧ 長い道を歩き( )てきたらしく、服は汗にまみれていた。
⑨ 企画を作り、スポンサーの募集に歩き( )った。
⑩ 結婚し( )の頃は、料理が手際( )作れなかった。
ア目 イまわる ウかける 工つける 才っぱなし 力あわせ
キ通すクこむ ケよく コきわまる サたて
2各文に合う慣用句を後の語群から選び 、適当な形にして入れなさい。
① 一週間の休暇のため、仕事がたくさんたまっている。最近は( )ほど忙
しかった。
② 特に昼ごろはお客が多くて( )から手伝ってください。
③ インフレで物価が( )に上がっている。
④ 彼女のことばかり考えて、( )で授業をきいていたので、先生から何度
も注意された。
⑤ 学費の支払いだけで両親がすでに精一杯なので、生活費の( )ために私
はアルバイトをしている。
⑥ 妹が息子の結婚で金に困っていると言っていたので、金額によっては( )
てもいいと言ってやった。
346 日语综合教程第六册
ア話に乗る イ上の空 ウ足しにするエ目が回る
オうなぎのぼり 力手が足りない
3.次の文の下線を引いたところは間違っているか、不適当な表現かのどちらかであ
る。そこを直してもっとよい文にしなさい。
① この山中湖の合宿に来る》まで、テニス部の部活動があまりすきではなかっ
た。その理由はたくさんあって、練習は筋肉トレーニングとマラソンばかり
でb・苦しく、部員が多過ぎて、自分では努力しているc.つもりで、あまり
d•上達できなかった。
② いままでミーティングなど経験したことがなかったので、ふだんふまじめな
僕e.は、f.このときまじめだった。先生や先輩・〇Bが合宿の意味や目標な
どをg・述べている。
十、次の文章を読んで、後の問に答えなさい。
後方から子供らのひそひそ声が伝わってきて、それもブヨのうなり声とともにか
すかになり、前方では闇がますます濃くなって、しかし青年の心はそれらをカンチ
しないほど、①ひとところに停滞した。むかしも今も子供たちは藪を潜り、視界を閉
ざされながら、それでも転げまわる森のむこうにはひらけた別世界があり 、次に広
がる新しい森を予感する。彼にしてもそのとおりで、ほんの2年前、まだ学生だつ
たころは世界は自分のまわりに回転し、仲間と飲む酒は舌先に心地よく響き、彼の
しゃべる言葉、相手の応ずる言葉は絡まっていきいきとした形態となり、思想をつ
くり、主義をつくり、若者の生理のくらさとエネルギーの鬱積はさまざまの陰影を
伴い、外界は明るくまた暗く、確実に彼の周りに@ひしめきあい、彼は核であり分
子であり、②こみ上げる内圧に分裂して周囲へむかい滲透した。自分はミジュクな種
子であっても大地に埋もれるひとつの種子で、世界はいがらっぽく歪んでいても
③確実な未来を有し、お互いにふれあいつながりあい、育ちつつあると信じられた。
それがいっとなく、わずかの手ごたえもない月日のうちに、おそらくは初めて背広
を着ネクタイを結んだ日から、生活はタイムレコーダーの単調な響きと数字の中に
あり、しかもそれを感ずることさえ稀になった。慌しい時間は石油の匂い、きしん
だ音にみち、激しく肌を掠めて過ぎながら、その中にいるとわが体はとどまってい
るとしか思われず、ついにはそうした停滞感すら麻痺してきた。
「あなたは協会の方ですか。」
「え?」
暗がりの中にふたりの男がいて、青年とほぼ同年配くらいの、肩から大きなカメ
ラをかけた若い男が、さらにせかせかと問いかけた。
「今晩ここに集まられる会員の方じやないのですね。」
「いいえ。」
青年が頭をふると、むこうはちょっと頭を下げ、そのままふたりして後方の闇へ
第11課らくだのシアンツ347
消えてゆきながら、どちらかがいらいらしたため息をついた。
「もう帰りましょうよ。」「せっかく来たんだからな。もう30分待ってみよう。」
「つまらない、どうせ何にも起こりやしませんよ。連中の写真だけ社へ届けりや
いい……oJ
どこかの[…A ]らしいが何の用でこんなところをうろついているのかという興
味も起こらず、④あのふたりもあちこち駆け回りながら実際はすこしも動いてはいな
くて、かたつむりの這いずる円周にすぎないのだと、青年はただそう思った。いや、
そう思うのは恥ずべきひとりよがりで、世界もそこに住む人々も、ある必然の道を
知ると知らずにかかわらずたどっているのだろうが、そうした波動はきっと自分を
素通りし、彼にだけは乾いた規定された生活しか残されておらず 、たとえ⑧まがま
がしいキノコ雲が立ちのぼったとしてもそれさえクウキョなものに違いない。むか
しまだ鬱蒼としていた林の中で仰ぐ霞む地平線を予感したと同じたわいなさで、青
年はそう確信した。
(ED 波線部のカタカナを漢字に、漢字をひらがなに直しなさい。
カンチ( )ミジュク(/ ) 麻痺( )クウキヨ( )
dB ®@の語句の意味を簡潔に書きなさい。
下線部①についてだが、どこに停滞したのか、次の内より適するものを選
びなさい。
ア空き地の闇の中 イ子供たちの世界
ウ学生だったころ 工 会社で過ごす時間の中
(BB 下線②はどういうことをたとえたものか、文中のことばを抜き出しなさい。
觸® 下線③「未来」とほぼ同じ内容を表すところを文中から抜き出しなさい。
dD匚田に入る語を漢字2字で補いなさい。
dD 下線④のような 清年」の思いと呼応するところを文中から抜き出し、初め
と終わりの5文字を記しなさい。
初め: 終わり:
「青年」の現在の生活に抱いている思いを表すものとしてふさわしいものを、
次から選びなさい。
ア 自分の力では何も動かすことができないという無力感。
348 日语综合教程第六册
イ 単調な生活に対する倦怠感。
ウ外界とつながりながら育ちつつあるという気持ちの喪失感 。
エ未来に向けて何かをしなければという焦燥感。
文学・語学の旦知識
生活のことば
和英辞典を引いてみよう。「この仕事は私には歯が立たない。」という日
本語を、英語では、The task is beyond my power.と訳している。「(私には)歯
が立たない。」を「(私の)力を越えている。」「(私の)能力では及ばない。」
と言い換えているわけである。意味は同じでも、「歯が立たない」のほう
がさらっと言いのけて、私たちの実感をぴたりと言い当てているようであ
る。
歯に衣を着せない 歯切れがいい 鼻が高い 鼻をあかす
口が軽い 口をすべらす 目をかける 目のかたき
長い目で見る 耳が痛い 耳が早い 肩で風を切る
肩すかし 手も足も出ない 手を貸す 二の足を踏む
手足まとい 血も涙もない 身を切られる 身につまされる
これらは身体関係の語を用いた慣用句であるが、英語では、やはりその意
味をとって言い換えるほかないであろう。その点、これらは日本人の生活
や文化に根ざした日本的な発想によって生まれた言葉だといえよう。私た
ちには、実感としてその内容を感じ取ることができるような言葉である。
山上憶良は、
秋の野に咲きたる花をおよび(指)折りかき数ふれば七くさの花
と詠んでいる。「指折り数える」という習慣と言葉は、既に上代からあったこ
とが知られる。
また、地方には現在でも、生活のにおい豊かな言葉がたくさんある。
実の時(農繁期) 夜鍋(夜業) ー煙管(ひときせる-ひと休み)
日表(ひおもて•南側) 春事(山遊び) 桜流し(旧暦2月の長雨)
一口荒れ(降ってはやむ大雨)
など、日常の言葉でそのものをずばりと呼び、それだけにいっそう味わいの
深いものになっている。
第11課らくだのシアンツ349
I読み物
あの人は生きている
•馮騷オ作 竹内役雄訳
気がついた時、私は生き埋めになったみたいに苦しかった。みぞおちが
なにか重たいものにがっしりと押さえられ、息をするのが苦しい。下半身
がまったく動かない。幸いなことに左腕がなんとか外側に出ているので、急
いでみぞおちを圧迫しているものを手で撫で回した。あれつ、梁のような
大きな木材ではないか。下半身を埋めているのは粉々に砕けたたくさんの
レンガだ!これは一体なにごとだ。
「どうなってるんだ」。私は大声で叫んだ。
誰も答えない。ところが私の叫び声のあと、上のあまり高くない所で、さ
らさらというごく微かな流れ動く音が聞こえた。続いて、まるでその震動
で落ちたかのように細かな土が顔に注いだ。
私は夢かと思った。だがこの感触は、まさしく本物で、具体的で、はつ
きりしていた。この原因不明の、とてつもなく恐ろしいすべてのことはも
はや疑いようもないことだった。私は慌てて左手で、スレートの下から右
手を引き出した。両手を使って、みぞおちの上の重い大きな材木をカー杯
取り除く。それから埋もれた両足を少しずつ掘り出した 。こうして全身の
動きがとれるようになった。立ち上がろうと思ったが、頭がなにか固いも
のにぶつかって、まっすぐに立てない。そのうえ手が不注意にも当たった
所は、ガラガラと崩れ落ちそうなレンガの山のようなものだった。どうや
らふたたび埋まる危険がありそうだ!
そこで私は地面にうつ伏せになり、両手で探りながら前へ這った 。地べ
たの瓦礫が両膝を切りつけ、とても痛い。いたる所に飛び出た硬い木の先
端が私を突き刺す。大変な力を費やして、ぐるりと一回りし、自分がわず
か六、七平方メートル前後の低くてごちゃごちゃとした隙間に閉じ込めら
れていることがわかった。前後左右どこにも出口がない 。私はどうやって
ここに落ちたのだろう。
このあとすぐに私は地面の上にちらばったレンガの間から、いくつかの
物を探り当てた。包丁一本、大小のガラス瓶二つ、タバコ半箱——これら
はどこの家の物かはまったくわからない 。さらに、しばらくなで回して二
つの物がわかった。ひとつは毎日出勤の時に仕事場に持っていく弁当箱だ
350日语综合教程第六册
が、すでに何かにつぶされて変形していた。もうひとつは、小さな布製の
人形だった。これは階下に住んでいる張さんの娘、美美が大事にしていた
宝物だ。ある時、美美の母親が彼女にちりとりを取ってくるよう命じた。美
美はそのあいだ面倒を見てくれるようこの人形を私にあずけた。私はその
時、この人形をなで回したから、間違いない、これだ—— 弾力性のあるゴ
ム製の小さな顔、深い目のくぼみ、上を向いたまるい鼻、少し開いた小さ
なロ、ワンピース——だが、どうして階下の物が私の物とごちや混ぜになつ
ているのだ。ようやく先ほどの緊張から徐々に平静さを取り戻しはじめた。
混乱し、発熱し、肥大した大脳が理知に従って、ゆっくりと回転しだした。
この時、垂れていた手が思いがけなく、すべすべした、肉のような物にぶ
つかった。もう一度撫でてみる。あつ、はだしの足だ!電気に触れた時の
ように驚いて、慌ててひっこめた。
「誰?」私は声をかけた。
答えはなかった。
勇気を奮い起こしてその足にそって触っていくと、ざらざらしたかなり
大きなコンクリート板にふれた。なんとこの人はその下敷きになっていた
のだ。私はおもいっきりその足をつねったが、まったく反応がない。この
人は死んでいる!
だが、この身の毛がよだつ発見とショックのおかげで 、私は一瞬のうち
に理解した。深夜、熟睡しているうちに、発生した大地震のために、ここ
に埋められてしまったのだ。こうして、果てしのない記憶の海原からしだ
いにぼんやりとしたその時の感覚を探り当てた。—— 私はそれまでぐっす
り眠っていた。この睡眠中の記憶は夢の中の記憶と同じようにはっきりし
ない。——その時、とてつもない大きな音を聞いたような気がする 。体ご
とやわらかなベッドから空中に放り上げられ、そのまままっすぐに落ちた。
同時に、胸を引き裂く悲鳴が聞こえたかもしれない。——それが無意識に
あげた私の叫びだったのか 、それともそばにいた人の悲鳴だったのかはわ
からない。記憶のなかに残ったのはいったいどんな感覚なのだろう。恐怖
だろうか?体が思うようにならなかったことだろうか?肉体が衝撃を受け
た時のあの激痛だろうか?しかし今になって全身に痛みを感じはじめてい
た。私は大腿にできた、縦横十字の、非常に長く、血がべったりとついた
いく筋もの傷口を探りあてた 。さらに腰にも五センチの高さに腫れあがっ
た、パンほどの大きさのコブができている。パンパンに腫れ、痛くて触れ
ることができなかった。
私は、自分が地震で倒壊した建物の廃墟の底に押しつぶされていること
に気づいた。住んでいたのは五階建てのビルだった!私は独り者だが、同
じ建物に住んでいる十数戸の人々はどうしたのだろう?一瞬、一軒一軒の
第11課らくだのシアンツ351
近所の大人や子供、老人や若者の話し声とこのビルの耳慣れた日常生活の
さまざまな音がふと耳元で聞こえた。さっき私が探りあてたあの足は誰の
だろう?あれは誰だ?もしかして美美の父親の張さんか?美美は?彼らを
呼んでみたが、やはり返事が聞こえなかった。みんな押しつぶされたのだ
ろうか、それともその中の生き残った人はもう脱出したのだろうか。ここ
に押しつぶされて意識を失ってから、どれほど時間がたったのだろう。今は
昼なのかそれとも夜なのか。まったくわからない。しかし私は、自分が生
存者であり、ビルが崩れ落ちた時、偶然に生まれた空間のおかげで命をと
りとめたことがわかった。そのうえ、この重たい物に埋められた時、片腕
は外側に留まった。ただこのわずか僥幸だけではやはり逃げのびられるわ
けではなく、死の恐怖が去ったわけではなかった 。いつまた強い余震が起
こるかわからないし、この偶然にできた洞窟のような小さな空間でつぶさ
れるかもしれない。たとえこの空間が存在し続けたとしても、私は無残に
も餓死するだろう。死神が私をからかい、まず私をその巨大な口にくわえ、
すぐに私の命をとることはしないというだけのことではないか。
ここは恐ろしいくらい静かで、息がつまり、レンガの濃厚な臭いが充満
し、どうやら地下数メートルの深い所にあり 、外の生き生きした世界から
遥か遠く離れて手も届かない所のようだ。
空気は希薄で、よどみ、蒸し暑く、唇や口はかさかさに乾き、息がきれ、
全身に流れる汗のため、塩気が傷口にしみてずきずき傷み、それに続いて
耐えがたい飢えが私を襲い始めた。一刻たりともとどまっていられない、こ
んなところで死んでたまるか 。
しかし私は両目が見えない盲人なのだ!盲人用の杖がどこに埋まってい
るのかわからず、また代用できる棒もなく、どこが脱出できる隙間である
かどうして知ることができよう。なにを移せばよいか。なにもかもわから
ない!落とし穴に閉じ込められた獣のように、私はいらだって気が変に
なった。両手でまわりのめちやくちやに散らかった物をやみくもにかきの
けた。脱出したい!生き延びたい!しかし、かきのけて積み上がったレン
ガ片が膝や足に落ちてくるだけで、どかすことのできない、見えない、び
くともしない障害物ばかりだ。
私は絶望的に大きな声をあげた。誰に向かってなのか。私をがっしりと
閉じ込めている、生命の無い、暗闇のまわりのすべてにか。わからない、た
だ、ひたすらわめき、無理に叫んだため声がかすれ、気力が失せてやっと
やめた。少しカがもどってから、また力のかぎり叫び続け 、すべてを顧み
ず脱出を妨げる硬い物にぶつかっていった。最後に私は自分がぶつかって
いったひどく重いものにつぶされた。
幸いなことに怪我はなかったが、がっかりして、へなへなと瓦礫の上に
352日语综合教程第六册
座りこんだ。生まれついての障害のため、私はいつどこでも他人の助けが
必要な人間なのだ。その時、私は階下の顧という隣人を思い出した 。私が
階段の上り下りに適してないので、先月やはり、かれは私にかれの一階の
部屋に交換して住むように申し出ていたではないか。このことを思い出し
て、私は泣いた。そして孤独と悲哀と絶望を感じた。まわりの死んだよう
な静寂さが、しだいに私を取り囲んだ。しかし心の中でやはり叫び続けた。
「誰か助けてくれ!誰か!」
(『あの人は生きている』季刊『中国現代小説』1996年第36号より)
S注釈
この小説は、1976年7月28日、北京と天津の間に位置する重工業都市唐山で起きた大地震に触発さ
れて書かれたものといっていい。小説では、ひとりの盲目の男がある左眉にほくろのある男から救出さ
れたけれど、その男自身がレンガ崩れで生き埋めになってしまった。地震が済んだ後、その盲目の男が
命の恩人を探したが、結局わからず、それでいてきっと生きていると深く確信したことを取り上げて書
いている。小説は五章からなっているが、読み物にしたのはその第一章である。
第11課らくだのシアンツ 353
第12課
I…本文 河童の血III 筋
• 中野考・
今年の夏はアイルランドと南チロルで過ごした 。アイルランドは天候不順
で、道行く人も夏シャツあれば冬のセーターもあるという変なお天気だった
が、南チロルは一変して大変な猛暑だった。大袈裟な物言いを好む土地の者
が「百年ぶりの暑さだ。」というような日ばかりがつづいた。だがそのどちら
もツーリストであふれかえっていることには変わりない。
南チロルでは、三十年来夏は必ずここへ来るという熱狂的なドロミテ愛好
者B氏が一緒で、この「ドロミテの百科事典」の案内でなるべく人の来そう
にない山や谷を選んで行くのだが、いかなる深山幽谷もいまや道のあるとこ
ろすべてツーリストとその車の押し寄せぬ土地はないのであった。ー九六六
年、B氏と山行きを共にしたころの静けさはどこにもなかった。「こりやまさ
にツーリズムという病だな。」とわたしが呆れて言うと、三十年間ここの変化
を見て来た彼も賛成したくらい異常なのだ。いまや夏になるとヨーロッパ人
はどこかに出かけずにいられぬらしい 。
しかしここでわたしが指摘したいのはその 「ツーリズムという病」ではな
い。その行く先々でのかれらの夏の過ごし方である 。
と言ってもなにも特別のことではなく、かれらの太陽への渇望の強さに呆
れたというだけの話なのだが。とにかく、泳ぐでなく山登りするでなく、ひ
たすらただ太陽に灼かれるために来ているとしか見えないのである。
「百年ぶりの暑さ」でも、空気は乾いているから日陰に入れば涼しい 。だか
らわたしなぞはともすれば木陰に入りたがり、冷気にほっとしていると、か
れらはけげんな顔をして、カンカン照りの日向で太陽に灼かれている。わた
しが日陰にとどまっていると、「またNの日本人癖が始まったな。」とからか
われる始末だった。そのたびにわたしは河童という空想上の動物の話をし、
われわれは河童と同じで乾燥の中では生きられないのだ、と主張したが。
そういうかれらの夏の過ごし方を見てわたしは 、知識としては知っていた
354日语综合教程第六册
が、初めて感覚的にかれらの太陽への渇えのはげしさを知ったのであった。
かれらの姿の向こうに、十時ごろやっとどんよりした太陽が上り三時ごろに
は沈んでしまう北国の、あの寒く陰鬱な冬の日々が見えるようだった。夏へ
の思いがわれわれとはまるで違うのである。ギラギラする太陽の下でゆでダ
コのように赤くなっているかれらを眺めながら、わたしはボードレールの
「秋の歌」を思い出さずにいられなかった。
われらやがて、冷たき闇に沈み入らん、
おお、さらば、さやうなら、短きに過ぎし、われらが夏の、生気ある
輝きよ!
(堀口大学訳)
若いころから愛唱してわかったつもりでいた詩だが、かれらのこんな太陽
への渇えを肉体的に持った者でないと、この詩の本当のところはわからない
かもしれない。秋はかれらには、「冷たき闇」の到来を告げる季節、陰鬱な冬
=死につながるものなのだろう 。それに反しわれわれにとって秋は、
馬追虫の髭のそよろに来る秋はまなこを閉ぢて想ひ見るべし (長塚節)
の季節であって、虫の音、露、冷気、秋萩、青く深い空、紅葉、すべてが快
さにつながっている。だからこそ、万葉以来あんなにも秋の歌がつくられて
来たのだろう。要するにともかく違うんだ、季節を感じる感覚の根本のとこ
ろ、まさに馬追虫の髭の先っぽのところが。•
「百年ぶりの暑さ」と乾燥のせいで、当地の気候に慣れているはずのわたし
も、陸に上がった河童さながら肌はかさかさに乾きしわばみ生気を失って、
むやみと日本の秋が恋しかった。斎藤茂吉がヨーロッパで作った歌にあまり
いいのがないのも、こちらがあまり乾燥しすぎているせいかもしれぬし、ー
方俳句が欧米人に好まれるのは、あれは乾いているからであろうかと思った
りもした。
季節に対する接し方、感じ方一っとっても彼我の間にこれだけの違いがあ
る以上、文学という生の根っこを探ってゆくような仕事において、根本的な
相違が生じるのは当然だろう。若いころはご多分にもれずわたしなどももっ
ぱら西洋文学に熱を上げた一人だったが、中年になって自分の文章を書き始
めると、「西洋」から学んだものがそのままではほとんど役に立たないことに
気づかされた。私小説という日本の土壌そのものから生じた文学に、かえっ
て共感し、多くを教えられたのである。ヨーロッパ文学の規準で私小説を批
判しても無意味だ、とさえ思うにいたっている。
太陽の下で何時間でも茹っていられるかれらを見ていると、木陰にいるわ
たしはそんなことまで考えずにいられなかった。 •
いっか冬にモスクワを訪れた時だ、マイナス二十度の寒気に慄えあがって
いると、たまたま真横から陽がさしてきたのでやれ嬉しやと日向に出て陽光
第12課 河童の血筋 355
に身をあてたが、それがちっともあったかくないのでびっくりした。太陽が
熱を与えないなんてわれわれの感覚では想像もできないが 、モスクワぐらい
北になるどそういうことまであるのだった。これじやたぶんロシア語には
「冬の日だまり」なんて言葉はないんだろうな 、とそのとき思ったが、ドスト
エフスキーを始めとするあの深刻なロシア文学は、やはりそういう土地柄に
して初めて生まれえたのであろう。
若いときは、どの国の文学だろうと同じ人間の書くものに理解できぬこと
があるかと、やみくもに読んだものだったが、こんなふうに彼我の感覚の違
う点にむしろ関心が移ったのは、わたしも年をとり、違う風土に適応しにく
くなってきたしるしかもしれなかった。だいたいがわたしは、インドでもメ
キシコでも、どこへ行ってもその国の食いもの、気候、習慣にすぐなじんで
しまうほうだったのだが。
しかし、とわたしはまた木陰で思った、そういう彼我の感覚の違いをすな
おに認め合えるようになったときこそ、逆に彼我の人間としての共通性を正
しく認めることができるのではあるまいか、と。「ツーリズムという病」がこ
れだけ浸透した今こそ、かえって互いの違いを自然なものとして認め合い、
共通性を発見しやすくなったのかもしれない。日本文化は日本人にしか理解
できないなどという意見は、われわれには外国文化が理解できぬというに等
しい愚劣な意見である。普遍性を前提にしなければ特殊はありえないのだか
ら。
底抜けに青い空と、ギラギラする太陽の下で、わたしは自分が河童の血筋
の者であることを確認した。乾ききったはげしい夏の光は、北方民族にとつ
てこその「生気ある輝き」なのであって、わたしはその中ではしなびてゆく
しかなかった。
(『高校新国語!!改訂』大修館より)
3注・釈
〇 中野孝次(なかの こうじ)(1925 — 2004)
日本の小説家、ドイツ文学者。日本千葉県に生まれた。主な作品には『麦熟るる日に』『ハラス
のいた日々』『清貧の思想』など。
❷ アイルランド(Ireland) 爱尔兰
•イギリス、グレートブリテン島の西方にある島。北東部は英領の北アイルランドで、残りの大部
分はアイルランド共和国。
❸ チロル(Tirol) 蒂罗尔
オーストリア西部からイタリア北部にかけての地域名で、スキーや観光などの保養地として名高
い。南チロルはイタリア領の部分をいう。
❹ ドロミテ(Dolomiti) 白云石山脉
ドロミテ・アルプスの略。イタリア北部、アルプス山脈の南東部。
356日语综合教程第六册
〇 ボードレール(Baudelaire)(1821一1867) 波德莱尔
フランスの詩人。詩集『悪の華』など。「秋の歌」は同詩集の中の一編。
❻ 堀口大学(1892 —1981)
日本の詩人、翻訳家。訳詩集『月下の一群』など。
〇 長塚節(ながっか たかし)(1879 —1915)
日本の歌人。茨城県に生まれた。『長塚節歌集』、小説『土』などの作品がある。
❽ 馬追虫の髭のそよろに来る秋はまなこを閉ぢて想ひ見るべし
歌意は「馬追虫がか細い髭をそろりと動かす。そのようにそろそろとやって来る秋の気配は、じっ
と目を閉じ、心を澄ませて感じとるべきである。」となる。
❾万葉
『万葉集』のこと。日本奈良時代の成立とされる日本現存最古の歌集。
® 斎藤茂吉(さいとう もきち)(1882 -1953)
日本の歌人。山形県に生まれた。1921年、日本文部省在外研究員となり、ヨーロッパに留学し
た。歌集『赤光』『あらたま』。
(D モスクワ(Moskva) 莫斯科
ロシア連邦の首都。
@ ドストエフスキー (Fyodor Mikhaylovich Dostoyevsky)(1821一1881) 陀思妥耶夫斯基
ロシアの小説家。作品には『罪と罰』などがある。
し新しい言葉
河童(かっぱ) [名] 日本人が考え出した想像上の動物。川、沼など
にすみ、泳ぎがうまく、相撲を好む。頭上の凹
血筋(ちすじ) [名] み(皿)に水がある間は、陸上でも強いカを持
大袈裟(おおげさ) [形動]
[名] つ。Z河童。
ツーリスト(tourist) [形動] ①血液が体内を流れる筋道。/血管。②血のっ
熱狂的(ねっきょうてき) [名] ながり。/血脉,血缘。
深山幽谷(しんざんゆう 実際より誇張して言ったりしたりする様子。Z
夸大,夸张,小题大做。
こく) 観光旅行客。/游客,旅游的人。
呆れる(あきれる) 気が狂わんばかりに物事に熱中すること。/狂
热的。
ツーリズム(tourism) 奥深い山や谷。/深山幽谷。
渇望(かつぼう)
日陰(ひかげ) [自ー] 物事の意外な様子に驚いて、なすべき処置に迷
う。口をあけたままにしたり、ことばにつまっ
たりする。/吃惊,吓呆,发愣。
[名] 観光旅行。観光事業。/旅游事业。
[名・他サ] 心からそのものを願い望むこと。/渴望。
[名] 日光の当たらないところ。比喩的に、表だって
第12課河童の血筋357
社会生活ができないところの意で使われる。Z
背阴处,阴凉处;(喻扌旨)出不得头,见不得人,
湮没于世。
怪訝(けげん) [名・形動]理由やわけがわからず、いぶかる様子。不思議
カンカン で、納得のゆかない様子。/诧异,感到奇怪,莫
日向(ひなた) 名其妙。
からかう [副] 「〜と」「〜に」の形でも使う。①夏の日光が強
渇え(餓え/かつえ)
どんより く照りつける様子。/太阳火辣辣地晒。②炭火
ぎらぎら などが盛んにおこる様子。/炭火很旺的样子。③
ゆでダコ(茹蜗)
ひどく怒る様子。/大发脾气。
馬追虫(うまおい)
[名] 日のあたっている所。日おもて。比喩的に、恵
そよろ
まなこ(眼) まれた環境の意で使われることもある。/朝阳的
萩(はぎ)
地方,向阳处,阳光照得到的地方。(喻指)顺境。
先っぽ(さきっぽ)
かさかさ [他五] 冷やかしたり、冗談を言ったりして人をなぶ
358日语综合教程第六册
る。/嘲弄,逗弄。
[名] 「飢え」の文語的表現。甚だしく欠乏を感じて、
しきりにほしがること。/饥渴,渴望。
[副] 副詞は「〜と」の形でも使う。①空がくもって
薄暗くうっとうしい様子。/阴沉沉。②色が濁っ
ている様子。輝きのない様子。/浑浊,不明亮。
[副] 副詞は「〜と」の形でも使う。目を強烈に刺激
するように一面に光り輝く様子。/闪耀,刺目。
[名] 熱湯でゆでて赤くなった虫肖。比喩的に、入浴し
て、または酒を飲んで赤くなった様子の形容で
使われることもある。/煮熟的章鱼;(喻指沐浴
后、或饮酒等的)全身通红。
[名] 「うまおいむし」と読むべきだが、文中では「う
まおい」と読む。キリギリス科の昆虫。スイッ
チョともいう。/蠢斯。
[副] 文語。多くは「〜と」の形で使う。物に軽く触
れて音を立てる様子。/轻触。
[名] 文語。目。/眼睛,眼珠。
[名] 秋の七草の一つ。まめ科の落葉低木。高さ約2
メートル。山野に自生。秋、蝶形の白色または
紅紫色の小花が咲く。/胡枝子。
[名] 先っちょ。物の先端。さき。/尖儿上,顶儿。
[副・形動]①物の表面に湿り気や油気がなく、ざらざらし
ている様子。/干燥的,干巴巴的。②性質・態
度などが粗雑で潤いのない様子。落ち着きがな
く、荒っぽい様子。/缺乏人情味,不圆滑。
しわばむ(皺ばむ) [自五] しわがよる。しわのようになる。/起皱纹。
生気(せいき)
むやみ(無闇) [名] いきいきした気力•感じ。/生气,生机,朝气。
彼我(ひが) [名・形動]①後先を考えないで理不尽に物事を行うこ
根っこ(ねっこ)
ご多分にもれず(ごたぶ と。/胡乱,轻率。②物事の度を越しているこ
んにもれず) [名] と。/过分,过度。
熱を上げる(ねっを上げ [名]• 彼とわれと。他人と自分と。/彼此。
俗語。①草木の根。/根,②木の切り株。/树
る)
土壌(どじょう) [連語] 桩。
共感(きょうかん) [慣] 世間一般の多くの例と同じに。例外なく/无例
外地。
茹だる(うだる) ①盛んに議論する。/热烈地讨论。②理性を失
慄えあがる(震え上が うほど物事に熱中する。のぼせて夢中になる。/
る/ふるえあがる)
迷上。
やれ [名] 本文では、物事が発生したりする基盤・環境の
日だまり(ひだまり) 意。Z 土壤。 ’
やみくも(闇雲) [名・自サ]•他人の考え・意見•感情などにまったくそのと
浸透(しんとう)
[自五] おりだと感じること。また、その気持ち。/同
愚劣(ぐれつ) 感,共鸣。
①熱い湯でにられる。また、熱い風呂に入り、に
られるようになる。/煮熟。②ひどく暑くてぐっ
たりする。/热得浑身发软。③疲れや酔いで体
[自五] がぐったりする。Z累瘫。
[感] 寒さ、または恐怖などのためにひどく震える。
/发抖,哆嗦,打颤。
[名] ①ふと気がついたり、当惑したり、急に喜んだ
[形動] りなどした時に発する語。/哎呀。②相手の言っ
たことばなどを並べたてて言う時に、間にはさ
んで、煩わしい意を表す。/又是…又是…。
日光のよく当たっている暖かい場所。/向阳处。
俗語。思慮分別のない様子。むやみやたらに。/
胡乱,莽撞,没头没脑地。
[名・自サ]①液体がしみとおること。/渗透,渗入。②あ
る勢力がしだいに広い範囲に行き渡ってゆくこ
[形動] と。/渗透,渗入。
ばかばかしく、くだらない様子。またおろかな
第12課 河童の血筋 359
様子。/愚蠢,愚笨,糊涂。
底抜け(そこぬけ) [名•形動]極端に限度をこえていて、計り知れないこと。
しなびる(萎びる)
どこまでもきりがないこと。/无止境,极端。
言葉の学習
[自ー] 生き生きした様子がなくなり、しぼむ。また、植
物などが水分を失ってしおれる。/枯萎,干瘪,
蔦了。
w二> 〜には/と変わり(は)ない 与…没什么区别,与…没什么
两样
ほかのものを比べていう言い方である。そのどちらもあまり差異がない、と
いう意味を表す。
❶ ギリシアとローマの芸術はどちらも古代の基礎の上に出現したものである点
には変わりない。(希腊艺术和罗马艺术都是在古代艺术的基础上建立起来的。
在这一点上它们没什么两样。)
❷ 遠まわしに言うにしてもざっくばらんにいうにしても、それはただ言い方の
違いだけにすぎない。情報伝達を目的とすることには変わりない。(绕着弯
子说话或是直截了当地说,这只不过是说话的方式不同罢了,在以传递信息为
目的这一点上没什么两样。)
❸ ふたつの仕事はどちらも危険だし、勤務時間が昼夜逆転することには変わり
ない。ただし、賃金体系は松下のほうが少しましだからそちらにしよう。(两
个工作没什么区别,都很危险,而且工作时间昼夜颠倒。不过松下的工资稍高
ー些,就去他们那儿吧。)
❹ 私は社員食堂で昼とほとんど変わりのない献立の夕食をとり、その上パンを
余分に買い入れ、明日の朝食にと思った。一人暮らしだから料理をする気は
しない。(我在职エ食堂用了晚餐,饭菜和午餐几乎没什么两样 。另外还多买了
些面包作明天的早餐。ー个人过日子,我懒得做饭。)
❺ 継母はおとなしい女で、亮介いじめはしなかったが、かといって愛してもく
れず、亮介に対する言葉づかいとよその家の子供に対する言葉づかいにはあ
まり変わりない。(继母是个老实的女人,不虐待亮介但也不爱他,对亮介说
话和对别人家的孩子说话没什么两样。)
動詞でもなく 也不…
動詞につき、予想される反応が明確に示されず、全体的にぼんやりしてあま
360 日语综合教程第六册
りはっきりしない態度や様子であることを表す。
•❶ 彼の不注意から危うく大きな事故になりそうだった。それでも反省する箜
なく、いつものように平気な顔をしている。(由于他的疏忽差点酿成了大事
故。可是他也没有悔改之意,还像往常那样若无其事。)
❷ 次郎は議論めいて語調を強める、おとなしく言った。(次郎平静地说
道,语气不像争辩那样地激烈。)
❸ 運動会の日が暑すぎるでも寒すぎるでもない、からりと晴れた日であるとい
いね。(运动会那天如果是一个不冷不热天空晴朗如洗的日子就好了。)
❹ どんなに馬鹿にされようと腹を立てるでもなく、彼はひたすら働いている。
(无论别人怎么瞧不起他,他都不生气,只是一心一意地工作 。)
❺ 真つ白い花もあり、淡紅もあって、ふだんは誰もが眺めるでもない場所に
いっぱい咲いていた。土地の人はこんな木どこにでもある、と言って、わた
したちが珍重がるのを笑っている。(有洁白的,还有淡红的,在平时谁都不
会瞧上一眼的地方开满了这样的花。当地人说,这种树到处都有,笑话我们把
它当作宝贝似的。)
❻ わたしは窓辺に椅子を運んで、ひとり、ビールなどを飲みながら、なにを考
えるでもなく、ぼんやりと夜桜を眺めていると、時間のたっのも忘れてし
まった。(我把椅子搬至窗边,1个人喝着啤酒,什么都不想地呆呆地眺望着
院子里的夜樱,甚至忘记了时间的流逝。)
ふ〜ないと、〜ない 不…就不… I
Aの事柄が成立しない場合には、Bのことも成立しない、という意味を表す。
「なくては〜ない」「なければ〜ない」などとも言うが、それらよりも会話的で
ある。
❶ 父は朝早く家を出たまま夜遅くならないと帰ってこない。休日も仕事や接待
ゴルフなどで、やはりいない。(父亲ー早出门晚上不到彳艮晚是不会回来的。
甚至连休假日也因工作或陪客人打高尔夫等仍不在家。)
❷ 自動車通勤をしているので、運動でもしていないと体がなまってしまう。(我
是开车上班的,不运动身体就会变得僵硬。)
❸ 国の経済は、鉄道やトラックなどによる貨物の輸送に依存している。国全体
に広がる交通網なくしては、一日たりとも成り立たない。(一国的经济依靠
着铁路和卡车等的货物运输。如果没有遍及全国的交通网,那国家一天都不能
运作。)
〇 京都には「苔寺」というお寺があり、そこのコケがとてもきれいだと聞いて
いますが、やっぱり湿度の多いところでないと美しいコケは生えないです
第12課河童の血筋361
ね。(听说京都有个“苔寺”,那儿的青苔很美。还是湿度高的地方オ长得出漂
亮的青苔啊。)
❸ 朝から晩までテレビは休む間もなくコマーシャルを流し、新聞も第一面から
最終面まで広告、広告の連続だ。いまの中国では、まさに広告なしには、夜
も日も明けない広告社会になっている。(电视从早到晚无休止地播放着广告,
报纸也是从第一版到最后一版全都是广告。如今的中国已经成了离不开广告的
广告社会了。)
上瓯ご多分にもれず 无例外地 I
連語で、「(世間一般の多くの例と同じように)例外ではなく。予想した通り」
の意味を表す。
〇 希望というものは、わたしにとって贅沢なものでしかない。今度もご多分に
もれずむなしく終わるのであろう。(希望对于我是个奢侈品,这次毫无例外
地又将是ー无所获地破灭。)
❷ その時代の若者がおしなべてそうであったように、私もご多分にもれず、高
校卒業後東北の農村で6年間働かされた。(那个时代的年轻人都是那样,我
也不例外地高中毕业后在东北的农村干了 6年。)
❸ 彼女はだらしない人で、借りた物はなかなか返してくれないから、今度もご
多分にもれず借りたきりで返してくれないだろうc (她这个人彳艮没教养,借
东西老是不还。这次也不例外地借了就不会还了吧。)
❹ この仕事もご多分にもれず、後継者が育たなくて困っている。今まで事故は
ないといっても危険は危険だし、勤務時間が昼夜逆転することが少なくな
い。(这个工作也不例外正为没有接班人的事而犯愁呢。虽说迄今为止没发生
过事故,可是工作很危险,上班时间也经常是昼夜颠倒。)
❺ あいつもご多分にもれず僕のことをばかにしているだろう。でも、どう思わ
れようとぼくは知ったことじゃない。(这家伙也和其他人ー样瞧不起我吧。
不过,这和我又有什么相干呢。)
上食〜に熱を上げる 高谈阔论;迷上 :
盛んに議論したり理性を失うほど物事に熱中したりする様子を表す。
〇 それまで酔つ払って一緒に熱を上げていた高野がいつの間にか横になって寝
てしまい、いびきをかいていた。(喝得酩酊大醉刚オ还在高谈阔论的高野不
知何时躺下睡着,打起呼噜了。)
❷ あの人なら宴会が始まってからずっとあそこで議論に熱を上げてばかりい
て、ほかの人のことなど目に入らなかっただろうよ。(他呀,从宴会开始就
362日语综合教程第六册
一直在那儿高谈阔论,眼里头根本就没有别人。)
❸ かけごとに熱を上げた弟は、とうとう親が残してくれた財産を蕩尽してし
まった。(沉溺于赌博的弟弟终于把父母留下的财产挥霍得一干二净 。)
❹ 彼は経書や史書の研究に熱を上げていて、ほかのことには一向に関心を抱か
ない。このように一途に研究に取り組む態度はいつかきっと実を結ぶに違い
ない。(他痴迷于经史的研究,对其他事情根本不感兴趣。这种潜心一项研究
的态度一定会出成果的。)
❺ 水谷は25歳で大手メーカーに勤めているのだが、玲子はその水谷に熱を上
げているという話は、山田から聞いて知っていた。(水谷25岁,在一家大公
司工作。听山田说玲子迷上了这个水谷。)
W<小も 禾赢二切地,胡舌l地;汲实浚脑址 j
形容動詞で、「むやみに」「やたらに」「分別なく」の意を表す。俗語的な言い
方である。
❶ そんなことをやみくもに言い出されては困る。(没头没脑地说出那种事情让
我怎么办? !)
❷ 村の人々は30年後に「土」がどうなるかも考えずに、やみくもに化学肥料
を万能と信じて使っている。(村里人不顾ー切地相信化肥,使用化肥,根本
不考虑30年后“土壤"会变得怎么样。)
❸ 金の扱い方についてだけは、やみくもに彼女についてゆくわけにはいかな
い。というのは金持ちの娘である彼女はもう自由気ままに金を使うことにな
れているから。(只是有关钱的用法不能什么都听她的。她是有钱人家的孩子,
已经习惯随便花钱了。)
❹ 地震で私はレンガの山に埋まった。落とし穴に閉じこめられた獣のように、
私はいらだって気が変になった。脱出しようと、両手で、まわりのめちやく
ちゃに散らかった物をやみくもにかきのけた。(地震把我埋在了砖瓦堆里。
我就像ー头被困在陷阱里的野兽,变得焦躁异常 。为了活命我用双手不顾一切
地扒拉开周围到处都是的杂乱无章的东西。)
❺ 私は子供の頃から本が好きだった。とりわけ中学に入ってからやみくもに読
み始め、好きな本に出会うと徹夜してまで読んでしまったものだった。(记
得我从小就爱看书。特别是进入初中后更是什么书都看。碰到喜欢的书,甚至
会通宵达旦地把它看完。)
—I…2 …2 Z——E…すなお
.一______ —一—ーー.一・一ーーーー 一一ーーー… 一—.
形容動詞である。
第12課 河童の血筋 363
/・性格や態度に飾り気がなく、ありのままの様子。ひねくれていない様子。純朴。
(老实地,纯朴地,坦诚地)
❶ 人は自分の弱みをすなおに認めることは容易なことではない。だからその目
覚めを辛抱強く待たねばならないのだ。(人要老老实实地承认自己的弱点并不
是件容易的事。我们要耐心地等待他的觉悟。)
❷ この子はあまりにもすなおに育ったので、社会に出るとつまらない目にあう
・ のではないかと心配だ。(这孩子长得太老实,我担心在社会上会吃亏。)
❸ すなおに親の忠告を聞かなかったばかりに、あんなつまらぬ目に遭った。
(只因没老老实实地听从父母的忠告オ吃了那么大的亏。)
❹ それなのに、私の感じ取ったものを、すなおに心細やかに描くことができな
かった。はたして問題はどこにあろう。(可是,我还是无法把我感受到的东
西如实地、细腻地画出来。问题究竟在哪儿呢?)
2. 人に逆らわない様子。(顺从地)
❶ すべてのことはすなおに、なり行きにまかせるほうがいいと思う。(我想世
上一切事情都要顺其自然为好。)
❷ 一度も酒を飲んだことのない玲子が、すなおに杯をうけて、恐る恐る口をつ
けた。(从没喝过酒的玲子顺从地接过酒杯,战战兢兢地喝了一口。)
❸ 彼は机の上のセブンスターの箱を取ると1本くわえ、私にも勧めてくれた。
その馴れ馴れしさに少し戸惑いを感じたが、すなおに1本もらい、同じマッ
チの火を使って火をつけた。(他从桌上的七星烟盒里拿了支烟,又把烟盒递
给了我。我对他的熟不拘礼略感困惑,但还是顺从地拿了一支,并用同一根火
柴点了烟。)
❹ 私はまことに模範的な患者であった。病院で出された食事は必ず食べ、それ
以外のものはまったく食べず、医者のいうことにはすべてすなおに従った。
(我是一个模范病人。医院做的饭菜我都吃,一点不吃其他东西,一切全听医
生的。)
❺「もうだいぶよくなったわ。あなたも休んでちょうだい。とても疲れてるみ
たいよ。目のふちが黒くなっている」。山田はすなおに母親からほど近いソ
ファーの上に横たわった。頭をつけたとたんもう眠っていた。(“我已经好多
了,你也休息吧。你看上去很累,眼圈都黑了”。山田听话地在离母亲不远的
沙发上躺了下来。刚躺下就睡着了。)
3. 癖がなく、のびのびとしている様子。(直直的)
〇 節のすなおな、真つ青な竹林が家の後ろに続いていた。(我家后院有一片竹
林。竹子是碧绿碧绿的,节长得一点儿不弯曲。)
364日语综合教程第六册
❷ こんな汚い字は誰が読めるものですか。今後素直な字を書くのですね。(这
么乱七八糟的字谁能看得懂。以后写得工整点儿。)
e 医者は「先生のガンは大変難しいガンだと心配していたが、意外にすなおで
したよ」と私に語った。(医生对我说:“我原先担心先生您所得的癌症恶性程
度很高,还好并不是那样ノ)
❹ あなたはわかっていないのよ。今はこんな丈な^な髪の毛がはやっているの
よ。(你不懂,现在流行的是这种直发。)
〜に等しいー^于,如同 |
その状態がほかによく似ている、という意味である。〜も同然だ。
❶ 日本文化は日本人にしか理解できないという意見は、われわれには外国文化
が理解できぬというに等しい愚劣な意見であるC (认为日本文化只有日本人
才能理解就等于说我们不可能理解外国文化。这是一种迂腐的看法。)
0 どんなにたくさんの資格を持ったところで、生かさなければないに等しい。
(无论有多少资格证书不用就等于没有。)
❸ 力仕事で生きる男にとっては、体が一切の元手である。体がだめになったと
いうことは、死を待つに等しい。(对于干体力活的人来说身体就是本钱。身
体坏了就如同等死。)
❹ 金を命のように大切にするあの人にとっては、財産を取り上げられたことは
命をとられたに等しい。(对于视财如命的他来说,被没收财产就等于要了他
的命。)
❺ あんな話をされたのでは私のことを咎めているに等しい。私はいったい何を
間違ったのだろう。(说这样的话就等于是在责备我。我究竟什么地方做错
了?!)
ありうる/ありえる/ありえない 可能;不可能… |
「ありうる•ありえる」と「ありえない」は連語で、前者は「起こる可能性が
ある」の意で、後者は「起こる可能性がない」「考えられない」という意味であ
る。「〜なければ、〜はありえない」は、Aの事柄が成立しない場合には、Bが
起こる可能性がない、という意味を表す場合に使う表現である。
❶ いかなる理由があったにせよ、夫が妻に暴力を加えるなど、ありうべからざ
る悪い事態だ。(无论什么理由丈夫都不能打妻子,这种恶劣状况是不能允许
的。)
❷ どうしてそんなことがありえようか。中国は法律が整っている国じやなかろ
第12課河童の血筋365
うか。実に不思議きわまりない。(怎么会有那样的事。中国不是一个法治的
国家吗?真不可思议。)
❸ 会社は総力をあげて取り組まなければ、この問題を解決することはありえな
ビ。(公司不全力以赴的话,那么这个问题不可能解决。)
〇デジタルネットワーク社会で企業の優劣を決めるのは、規模の大小ではな
い。「スピード」である。当然、厳しい競争があるが、競争なくしては進歩
はありえない。(数字网络化社会决定一个企业优劣的不是其规模的大小,是
“速度”。当然会有残酷的竞争。没有竞争就没有进步。)
❺ フィンランドのカンバが人々に好まれるのは、おそらく日常生活に欠かせな
い存在だからであろう。でないと、「国民の木」として最高の票を集めるこ
となど、おそらくありえなかったであろうC (芬兰的桦木得到人们的青睐是
因为日常生活少不了它们的缘故吧。不然的话,在“国民之树”投票中也许不
可能获得最多票吧。)
勺〉底抜け 非常的,无止境的 !
形容動詞で、名詞を修飾する場合は「底抜けの」の形も使う。極端に限度を
こえていて、計り知れないこと、どこまでもきりがないこと、など事柄の程度
の強調に使う。俗語的。
❶ 山崎は底抜けのお人よしで、誰に何を言われてもすこし笑うだけで、決
して怒らない。(山崎是个大好人,无论被别人说什么都只是笑笑,决不生
气。)
❷ 思い出した。「底抜けの罠」という、どたばたスリラーの連続ドラマだった。
一時は最高の視聴率をマークしたあいつだった。(我想起来了。那是一部情
节惊险且令人发笑的连续剧,名叫“无穷的圈套”。曾经创下了最高收视率的
那部片子吧。)
❸ 底抜けに明るい性格の彼女を一目で好きになったC (性格非常开朗的她我ー
眼就喜欢上了。)
❹ 日本語スピーチコンテストで優勝したニ組の学生たちは、あまりのうれしさ
に歌ったり踊ったりして底抜けに騒ぎだしたC (在日语演讲比赛中获得第一:
名的二班同学实在是太高兴了,他们又唱又跳地狂欢不已 。)
❺ いつまでこんなに底抜けに騒いでいるつもりですかcもう夜中の2時になつ
ているよ。(你们打算一直这样闹下去吗?已经是半夜2点了。)
❻ 彼の・底坦丸な嘘にわたしは我慢しきれない。すぐにでも彼のところへ行って
本当のところを聞いてみなければならない。(他那没完没了的造谣,真叫人
受不了,我非马上去找他问个明白不成。)
366日语综合教程第六册
表現の学習
ヒ》強調を表す表現 J
強調というのは何かを強めて言う表現である。「こそ」「まで」「さえ」など、畐
助詞を用いて表すものがあれば、「というものだ」「そのもの」「でなくてなんだ
ろう」のようなものもある。
❶ ヨーロッパ文学の基準で私小説を批判しても無意味だ、とさえ思うに至って
いる。(我甚至想,用欧洲文学的标准批评私小说是毫无意义的。)
❷ 太陽が熱を与えないなんてわれわれの感覚では想像もできないが、モスクワ
ぐらい北になるとそういうこと更Mあるのだった。(太阳不给热,这在我们
的感觉中简直是无法想像的。但是在像莫斯科那样的北边,确实就有那样的
事。)
〇 そういう彼我の感覚の違いをすなおに認め合えるようになったときこそ、逆
に彼我の人間としての共通性を正しく認めることができるのではあるまい
か。(我想,只有当我们能够坦诚地承认这种彼此间感觉的不同时,我们才能
正确地认同彼此作为人所有的共性。你是怎么认为的呢?)
❹ 気心の合う者と一緒にいるのはそれだけで楽しいが、気にくわぬ者がひとり
H加わっていれば気分がとげとげしくなる。(和合得来的人在一起就是快
乐,不对脾气的人哪怕是1个人加入心情也会变得不爽。)
❺ こんな賞をもらえるなんて、夢に・思わなかったことだ。(我连做梦都没想
到会得这个奖。)
ほかに次のような強調を表す表現もある。
❶ 私小説という日本の土壌そのものから生じた文学にかえって共感し、多くを
教えられた。(反而对私小说这ー日本的土壤中诞生出来的文学产生了共鸣 ,
并从中学到了不少东西。)
❷ ドストエフスキーをはじめとするあの深刻なロシア文学はやはりそういう土
地柄にしてはじめて生まれえたのであろうC (以陀思妥耶夫斯基为代表的深
刻的俄罗斯文学只有在那样的民风民情中才可能诞生 。)
〇 あの恐ろしい事件のことは、一日たりとも忘れたことがない。(那件可怕的
事我连ー天都忘不了。)
❹ それが女の嫉妬心でなくてなんだろう。(那不是女人的嫉妒心又是什么呢?)
❺ 親が亡くなったとき、それまであまりに親に頼りすぎていただけに、ふいに
足元がふらっくような思いがした。(父母去世时オ发现自己以前过分地依赖
他们,这时突然感到脚底下像似摇晃起来。)
❻ 洗っても洗っても洗剤が落ちないので困っているところだc (怎么洗洗涤剂
第12課河童の血筋367
都洗不干净,真不知道如何是好呢。)
まとめ
「大学生にも解けない難しい問題ばかりが出た。」のような極端、強調、意外
の「も」を「さえ」と置き換えても文意は変わらない。ただし「さえ」に置き
換えると「推測」の意味が強くなる。「さえ」は、「一日に2度の薬さえ忘れら
れた」のような意外の「さえ」と、「社宅さえあれば勤める」のような最低条件
の「さえ」に分かれる。最低条件の「さえ」は「まで」には言い換えられない
が、意外の「さえ」は互換生がある。「天気予報では大雨といっていたのに、1
滴も降りさえしないじやないか。」のように予想を下回る場合に「さえ」が使わ
れやすい。反して、期待以上の場合には、一般に「まで」が使われ、「あなたま
で私のことを疑っているのか」。
「父は面会謝絶で、病室の入り口からただ顔を見ることさえ(も)断られた。」
のように「さえ」は否定と共起するが、「まで」はしない。「円高の悪影響の波
は庶民の食卓にさえ押し寄せている」なら「まで」に置き換わる。
「も、まで」は「になる」「にいたる」「に達する」などの動詞と結びつく場
合、「さえ」とは交換できない。「今日の最高気温は37度にも/までに達した」
とはいえるが、「さえに達した」とは言いにくい。
き…語や語句の構成— .......... 1
/.〜返る
接尾語で、動詞の連用形について程度の甚だしさを表し、「ひどく〜する」
「すっかり〜する」の意を表す。「あふれかえる•冴えかえる•呆れかえる•静
まり返る•沸き返る・跳ね返る」などがある。
❶ だがそのどちらもツーリストであふれ返っていることには変わりない。(然
而,无论何处全都挤满了游客。)
❷ 夜は更けて、あたりはひっそりと静まり返っている。(夜深了,周围万籁俱
寂。)
❸ 風がたとえどんなに吹き返る日であっても、もう鼻を赤くするほどではな
かった。(然而无论风多么寒冷的日子,都不会冷到会^!巴鼻子冻红。)
❹ 昼間から友達を引つ張り込んで、酒をくらっている。呆れ返って、ものも言
えない。(他大白天的就拉了一帮朋友喝酒,我惊讶得说不出话来 。)
2.〜ばむ
接尾語で、物の性質や状態を表わすような名詞、またはこれに準ずる動詞連
用形や形容詞語幹などにつき、これを動詞化する。そのような性質を少し帯び
368日语综合教程第六册
てくる、また、そのような状態に近づいてくる意を添える。「汗ばむ•気色ばむ・
老いばむ・黄ばむ・青ばむ・赤ばむ・枯ればむ・煤ばむ 」などがある。
❶ ただ二三年会っていないだけなのに彼もずいぶん老いばんできた。(仅仅两
三年未见,他也老了不少。)
❷ もう秋の末になっているので、道端の草木も枯ればんできた。(已经是晚秋
了,路边的草木也有点儿枯了。)
〇 今日は暖かいね。ちょっと動くと汗ばむほどだ。(今天好暖和啊。稍微动ー
动汗都出来了。レ
❹ 良子は窓をしめて、赤ばんだ頰に両手をあて鏡を眺めた。(良子关上窗,两
手放在微微泛红的脸上照了照镜子。)
❸ 毎年、秋も深まって朝夕の冷え込みが厳しさを増す今時になると、銀杏の
葉も黄ばんでくる。(每年,秋意渐浓早晩越来越凉的这个时候,银杏树的树
叶也开始变成淡黄色的了。)
練習
ー、次の漢字にふりがなをつけなさい。
河童 大袈裟 日向 乾燥 渇望 病 指摘 深山幽谷
万葉 陸 俳句 欧米人
渇え 肉体的 愛唱 紅葉 相違 陽光 真横 茹だる
到来 呆れる 基準 北方民族
秋萩 普遍性 探る 土壌
彼我 萎びる 前提 血筋
二、次の文の下線部の片仮名を漢字に直しなさい。
1. テンコウフジュンのため穀物の収穫もよくない。
2. 今年の夏はたいへんなモウショだった。
3. ネッキョウテキなスポーツ愛好者だ。
4. 彼の意見は多くの人々のキョウカンを呼んだ。
5. 干した魚のようにセイキが抜けた。
6. コカゲで一休みしよう。
/カンキに震え上がった。
8. もうここのフウドに慣れている。
9. こんなグレツな者を見たこともない。
1〇.自由競争の考えは人々の心にシントウし始める。
三、次の質問に口頭で答えなさい 。
1.「ツーリズムという病」とはどういうことか。
第12課河童の血筋369
2. 「彼らの夏の過ごし方」とは具体的にどのようなことか。
3. 「太陽への渇望の强さに呆れた」とあるが、具休的にどのような点に呆れたの
か。
4. 「初めて感覚的に彼らの太陽への渇えの激しさを知った」とあるが、感覚的に
知る、とはどういうことか。
5 「この詩の本当のところ」とは、どのようなものか。
6.ボードレールの「秋の歌」と長塚節の「馬追虫」の短歌を比べて、ヨーロッパ
と日本の秋への思いの違いを述べよ。
/「季節に対する接し方、感じ方一っとっても彼我の間にこれだけの違いがある」
とあるが、「これだけの違い」とはどういうことか。
8. 「『西洋』から学んだものがそのままではほとんど役に立たない」のはなぜか。
9. 「木陰にいるわたしはそんなことまで考えずにいられなかった」とあるが、「そ
んなこと」とは、どのようなことか。
10. 「ツーリズムという病」がこれだけ浸透した今こそ、〜共通性を発見しやすく
なったのかもしれない。」とあるが、それはなぜか。
11. 「普遍性を前提にしなければ特殊はありえない」とあるが、「普通性」と「特殊」
はそれぞれどのようなことをさしているか。
12. 「河童の血筋の者」とはどういうことか。
四、 次の文の下線部の意味を説明した上で、全文を中国語に訳しなさい。
1. 私はともすれば木陰に入りたがり、冷気にほっとしている。
2. 彼らの姿の向こうに、10時ごろやっとどんよりした太陽が上り3時ごろには沈
んでしまう北国の冬の日々が見える。
3. 若いころから愛唱してわかったつもりでいた詩だが、かれらのこんな太陽への
渇えを肉体的に持ったものでないと……
4. 要するにともかく違うんだ。
5. 当地の気候に慣れているはずのわたしも……
6. だいたいがわたしは、…… どこへ行ってもその国の食い物、気候、習慣にすぐな
じんでしまうほうだったのだが……
五、 文頭にあげた言葉の用法として、次の文の下線部ではどのように使われているか。
意味あるいはその用法を説明しなさい 。
1.筋
① 節子を恨む筋はないようなものの、心中穏やかではない。
② 「駱駝」は単なるあだなにすぎないからであるが、そうであるからは、まず
祥子のことから始めて、祥子と駱駝との関係に触れてゆくのが筋というもの
だろう。
370 日语综合教程第六册
③ 頭に刻み込まれた道筋のかずかず、これらはすべて彼らに過ぎ去った栄光の
日々を思い出させた。
④ 運動するとき、ちょっとした不注意で首の筋をちがえた。
⑤ 学者の筋を引いた家柄だから、山口さんもその道の大家になっている。
⑥ それは作り話ではなく確かな筋から聞いたのだ。
2.話
① と言ってもなにも特別のことではなく、かれらの太陽への渇望の強さに呆れ
たというだけの話なのだが、
② そのたびに私は河童という空想上の動物の話をし、我々は河童と同じで乾燥
の中では生きられないのだ、と主張したが。
③ 適齢期の娘に困っているところへよい話が来た。
④ もうこれ以上引き延ばしておくわけにはいかない。今日こそ何とかして話を
つけるのだ。
⑤ 話が横道にそれますが、この前のお見合いはどうなっていますか。
六、次の語群から最も適切な言葉を選んで( )に入れなさい。必要な場合は適当
な活用形にすること。
ア生気 イむやみに ウ沈む 工大袈裟に オ彼我
カ共感 キぎらぎら クしなびる ケどんよりとした コ怪訝
1. ふたりとも外国人風な身振りと目や肩の動かし方をまねて ( )笑っ
た。
2. 形式をちやんとこなせばこなすほど、手紙からどんどん( )が失わ/
れていくのだ。
3. X氏のこの述懐は、不思議な( )と言おうか、思いやりに似たしん
みりとした感情を、私の胸に湧き起こさせた。
4. 空港からの高速は( )込んでいる。ちょうど夕方のラッシュが重
なって、いっそう激しいらしい。
5. 黙って立っている久子を、久保田が( )そうに振り返った。
6. 私は、平成元年に脳溢血で倒れた。思えば、あの時期は死の恐怖はあまりな
かった。( )意識の中で、毎日が過ぎていくだけだった。
7. 暗闇に猛獣のでかい目が( )光っている。
8. 右の例は、( )の自然観の相違を具体的に例示し、かつ日本的自然
観が科学の進歩に独自の積極的な貢献をなしうる場面があることを示唆した。
9. 年をとるにつれ顔も( )、しわだらけになってしまった。
10.犬の吠え声はもうやんでいた。すべてが静寂の中に( )〇
第・課河童の血筋371
七、次の語群から適切な強調を表す表現を選び、に入れて文を完成させなさい。
一つのことばを2回使うことも可能。
極まりない まで たりとも でなくてなんだろう でも !
しさえ そのもの
というものだ だけに
1. 好きなことを我慢して 長生きをしたいとは思わない。
2. 今日の会合には、どんな手段を使って 時間どおりに到着しなけれ
ばならない。
3. ガソリンの給油中にタバコを吸うとはまったく危険。
4. 戦争で多くの人が殺されているなんて、これが悲劇。
5. 試験まであと一週間しかない。もはや一日 無駄にはできない。
6. 鈍感になってしまったライオンは、ここの動物園の中で、自分を
王様と考えていないように見える。
7. 女が恋に狂うと、何もわからなくなると聞いてはいたが、これほど
とは思わなかった。
8. 今度の協力は中日の教育界で高く評価されている。まさに中日友好の結晶
だ。
9. 猿は群れをつくって生活する動物、群れの中の関係には敏感だ。
な子供がいくつになっても心配だ。これが親 〇
ハ、括弧の中の言葉を使って次の中国語を日本語に訳しなさい 。
/.最近我几乎每天晚上都做梦。做梦时也没什么,就是醒来觉得很累。看样子
不静养一段时间的话,会给工作带来影响的。(なんともない/休養をとる/な
いと〜ない/〜かねない)
2世界各国都有自己独特的国情,如果不选择适合自己的发展道路那国家就不可
能得到发展。(なり/ありえない)
3确实很多事情变了。但是有一点你一定要相信,那就是我对你的感情没有变 。
(には変わりない)
4.这么无理的要求怎么能就这么接受呢!你这个人就是太好说话了 。(筋が通る/
すなお)
5小箱子里放着ー张叠得整整齐齐,已经泛黄的报纸。报纸上放着ー颗带线的纽
扣。(〜ばむ/糸のつく)
372 I日语综合教程第六册
6.那温暖的话语给了雪子无尽的安慰。知道自己生病以来她第一次没有感到寂寞
和孤独,有了好好生活下去的勇气和愿望。(底抜け)
/小林心潮澎湃,无法冷静地思考问题。他实在弄不明白事情怎么会变成这样 。
(胸の中が沸き返る/首をかしげる)
8.但是把我叫去也不做什么。大多数的场合,父亲不爱说话,只是想着事抽着
烟,而我呢只要能在父亲身边也就心满意足了。(動詞でもない/無口)
9.最近我又开始迷上了冬季登山。确实冬季登山是和死神毗邻,可我仍然想去。
这是冬季登山的魅力所致。(熱を上げる/死と隣り合わせだ/ゆえ)
10.靠近海岸的这块地和沙地没什么两样,所以用再多的肥料也没有效果。黄瓜也
好西红柿也好长得都不好。只是有一个例外,那就是烟草在我看来实在是长得太
好了。(に等しい/育ちがよく.ない/ように見える)
九、言葉の決まり
1.次の下線部の熟語の構成は、ア〜オのどれに当たるか。
①奔走する。( ) ②海外に赴任する。( )
③計画を敢行する。( ) ④岩を粉砕する。( )
⑤地震が起きる。( ) ⑥商品の受給。( )
) ⑧会社の契約。( )
⑦ピカソの傑作。(
⑨国立の美術館。( ) ⑩水槽の金魚。( )
⑪美しい渓谷。( ) ⑫問題を把握する。( )
ア 前の漢字の意味と後の漢字の意味が主語•述語の関係になっているもの。
イ 前の漢字の意味が後の漢字の意味を修飾(連体修飾)しているもの。
ウ 前の漢字の意味が後の漢字の意味を修飾(連用修飾)しているもの。
工 前の漢字の意味と後の漢字の意味とが並立の関係になっているもの 。
才 後の漢字の意味が前の漢字の表す動作の目的となるもの 。
2各文に合う慣用句を後の語群から選び 、適当な形にして入れなさい。
早①く仕事に ( )て買い物に出かけよう。
• 第12課 河童の血筋 373
② この問題についてみんなの意見がまちまちだから( )て先に、ほかの
議題に進みましょう。
③ 母にしかられた弟は( )食事をしようとしない。
④ うちは子供が多くて( )働いても、生活が一向に楽になりそうもない。
⑤ ] )を期待しないでまじめに仕事をしなさい。
ア意地を張る イ棚上げする ウ額に汗する
工棚からぼたもち オ けりをつける
3.次の例文は、主語・述語が照応していない。それぞれ、どのような点で照応して
いないのかを指摘して正しい文に直しなさい。
•①私の町は、彼のいる町からあまりに遠く離れているばかりか、交通の便も悪
く、いつも彼に会うことができません。
② 私の友人は、自分の手で収穫することの喜びを感じたことが、畑仕事に精を
出した始まりです。
③ 静かに電車に乗っていると、急にガタンと音を立ててとまり、それから続い
て、「しばらく停車じます」と聞こえた。
④ 母は黙って私を見ていたが、ひとりで駅に向かって歩き出した。
• ⑤うす暗い雑木林を歩いていたら、突然パッと明るくなり、まばゆい菜の花畑
だった。
十、次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
①アメリカ人は公的自己に価値付けしているために、コミュニケーションでは自
己を外に出して徹底的に相手に迫っていく傾向が強いのではないかと、バーンラン
ドは仮定している。これとは( ア )、②日本文化では私的性に高い価値が
置かれているので、コミュニケーションでは公的自己を抑えてなるべく自分を外へ
出さないようにして、他者とのよい人間関係を維持しようと努めていると言う。
公的自己を全面に押し出す出たがりタイプのアメリカ人と、私的自己を重視する
引つ込み型の日本人とでは、そのコミュニケーション形式でどのような違いがある
だろうか。(a )、アメリカ人はコミュニケーションの相手をえり好みせず、だ
れとでも、かつ数多くの人と気楽に付き合う傾向が強い。| A |コミュニケーショ
ンができる。(b )、相手がだれであるかによって、コミュニケーション形式を
変えるようなことはせずに、常に形の⑦イッカンセイを保っている。これに対して
③日本人は相手のえり好みが強く、見知らぬ人とは心を開いてコミュニケーション
をしたがらない。、自己カイジをして公的自己を出さなければならないよう
な危険性から、身を守ることができるからである。
出たがり屋は、①ギシキとか規則に縛られない自由なコミュニケーションを好む。
形式にのっとったコミュニケーションは、自己を外に他力』芝する妨げになるものと
の見方が強いからである。反対に引つ込みタイプの人は自由な形式のコミュニケー
374日语综合教程第六册
ションが苦手で、規則、形式にのっとったギシキ性の強いコミュニケーションのほ
うが、心に落ち着きを与えてくれるようだ。「す!、自己を他者に明かす程度を抑
えることができるのである。
アメリカ人はいろいろな( イ)について個人的な見解、感情をもろに相手
にぶつける傾向が強い。これとは( ア )日本人は「す、没個性的な
(ウ)に3シュウシして、自己の内面をなるべく相手に表出しないように配慮
している。会話の素材としては、自分の内面のことよりは匚Eコ なるべく自己が
公的に出ないように(エ)を固くしている。
OD下線部⑦の片仮名を漢字に直しなさい。
®® © ®
(ア)に当てはまる語はどれか、次の中から最も適当なものを選びなさ
い。 B対照的に C反対に Dひきかえ
A反して
匚い!ー〇 に入る適当な語を次から選び、記号で答えなさい。
アまた イ なぜなら ウ あるいは 工そこで
ォしかし カ まず キ しかるに
a( ) b( )
下線部①②について 「日本」「アメリカ」 のそれぞれの文化の特徴を次にあげ
た。前者の特徴に当たるものを次の中から選びなさい。
ア 対称性と平等に裏打ちされた個人志向の価値前提を信奉する文化
イ 集団志向の文化価値が尊重される文化
ウ 独立独歩の「一匹狼」が幅を利かす「わたし」の文化
工 自己を人間関係の中心点、行動の準拠点とみなす文化
オ グループプレーヤーが大事にされる「わたし」の文化
(1D「A〕〜| E |に当てはまる表現を次の中から選び記号で答えなさい。
ァ 個人的な感情、意見をストレートに相手に出すようなことはせずに
イ見ず知らずの人でもあまり気にせずに
ウ 知った人とのコミュニケーションに限定しておけば
エ 対人関係で公式性という蓑に隠れれば
才 むしろ自分の外にある「外的事項」を取り上げて
OD 傍線部③についてそのような行動をとるのはなぜか、文中の表現を用いて説
明しなさい。
第12課河童の血筋375
IBB IイI〜Iエ」に入る外来語を次の中から選びなさい。
①イベント ②ガード ③コメント ④プレッシャー ⑤トピック
(イ) (ウ) (エ)
文学・語学の豆知識
歴史的仮名遣い
日本語の仮名による表記の仕方は時代によってまちまちである。それは時
代とともに発音の仕方が変化したからである。
日本江戸時代の国学者契沖は、仮名づかいの不統一を正すため、平安
時代中期までの用法に基準を求めて、「和字正濫抄」などの書物で仮名づ
かいの規則を打ち立てた。これが「歴史的仮名づかい」として一般化し
た。
歴史的仮名づかいを実際に読む場合は 、仮名どおりではなく、現在言い習
わしているとおりに発音する。
① 「虫(ヰ)、筮(ヱ)、を(ヲ)」「ぢ、づ」は「公、え、拒」「旦、ず」と発
音する。ただし、助詞「を」は、もとのままとする。
例:あをい(あおい)まづ(まず)ゐど(いど)ぢよせい(女性じよせ
い)
② 「くわ、ぐわ」は「佥、が」と発音する。
例:ぐわんじつ(元日 がんじつ)くわんのん(観音 かんのん)
(3)「性、ひ、垦、二、催」が語頭にくるときは、「度、ひ、冬、△、昼」と
読む。語間または語尾にくるときは、「ワ、イ、ウ、エ、オ」と読む。
例:すなはち(すなわち) おもひます(おもいます) なほ(なお)
④「う」が他の音につづく場合、次のように変化する。
あう(おう) かう(こう) さう(そう) たう(とう)
なう(のう) はう(ほう) まう(もう) やう(よう)
らう(ろう) わう(おう) いう(ゆう) しう(しゅう)
ちう(ちゅう) りう(りゅう) えう(よう) けう(きょう)
せう(しょう) てう(ちょう) へう(ひょう) めう(みよう)
れう(りよう)
⑤「ふ」が他の音につづく場合も、次のように変化する。
あふ(おお) ざふ(ぞう) たふ(とう) はふ(ほう)
376日语综合教程第六册
らふ(ろう) いふ(いう) しふ(しゅう) りふ(りゅう)
えふ(よう) けふ(きよう)
てふ(ちょう)でふ(じょう)
読み物
旅情
•福冰渋産
私は旅情について語ろうと思う。人が旅に出て、見知らぬ土地に自分を置
いた時のあのやるせなく心細いような、それでいて心を吹き通る清々しいー
種の風のようなものについてである。
と言っても、私は出嫌いの無精者ときているから 、いそいそと旅に出るほ
うではない。よほどのことがないかぎり腰を上げようとはしない。だから旅
の経験にも乏しいし、過ぎ去ったその時々の旅情に対する記憶のほうも怪し
い。私が旅情について語るのはいささかお門違いの感がある 。それは承知の
上である。
近ごろは一般に、旅に出ても旅情を覚えることが少なくなった。それは
旅そのものが普及して、だれでも気軽に出かけられるようになったせいも
ある。交通機関の発達は目覚しく、飛行機もあれば特急もある。道路がよ
<なって車はいたるところを走っている。山間の僻地と思って出かけると、
豪勢なホテルが立ち並んでいることがしばしばある。そして津々浦々に旅
行客が氾濫している始末だ。これでは情緒どころではない 。もしも都会の
延長であるような場所を好む人なら、それでも満足だろう。しかし、だれ
も彼も好き放題に旅をしていると限ったわけではないし、旅を旅らしく味
わいたいと思ってチャンスをとらえて出かけた人が、せっかくのチャンス
を、ただうるさい思いをしただけで帰ってきたのでは意味があるまい 。
ちょっと気軽に旅に出るのが流行だとしても、その旅に旅情を感じようと
思うのなら、やはりそれだけの心構えというものも必要だろう。そこで私
は、私の乏しい経験に基づいてこれを書くことにする。言わば私の旅の勧
めである。
一体どういうときに、人は最も旅情を感じるのだろうか。少なくとも私
第12課河童の血筋377
は、次のような要素を数え上げることができるように思う 。第一にこちらの
年齢が若いこと、第二に初めての場所であること。第三になるべく一人旅、
でなければなるべく小人数であること 。
第一の年齢の点では、若いほうがいいに決まっている 。旅情とはこういう
ものかと感じる時は、無垢の感受性が新しい風物の中に没入している証拠
だ。かわいい子には旅をさせろというありふれた格言も 、これは大人の知恵
であり、かわいい子がその旅のありがたみを感じるのは 、,彼が大人になって
からであろう。そして記憶の貯水池に蓄えられた旅の経験は、生きることの
喜びとしてその人の魂をいつまでも豊かにするだろう。
私は小学校の三年生のころに、一夏、信州の山田温泉に伯父に連れられて
長く滞在したことがある。なぜ父ではなく伯父とそこで暮らしたのか、おそ
らく海軍の軍人だった伯父が健康を害して休養を取る時に 、私を一緒に連れ
ていってくれたものだろう。•私は既に母を失っていたし、その前の年に九州
から父とともに上京してきたのだから、新しい環境はいつも私に旅情を感じ
させていたかもしれないが、この山田温泉での一夏が、私の幼い感受性を研
ぎすましたことは間違いない。粗末な宿屋が数軒並んでいるだけで、雷 滝
の方へ散歩に行くと、百合やききようなどの草花が咲き乱れていた 。私は退
屈もせずに暮らしていたが、遊び友達もなく、また遊び道具もなくて、伯父
と二人きりどんな気持ちで日を送っていたのだろうかと思う 。心細くて、し
かしその心細さが人生の本質であるような気持ちが既に働いていたのかもし
れない。
昨年の初秋、私は友人とともに再びそこに行ってみた。須坂からタクシー
を雇い、その車が山道を登っていき、やがてここが山田温泉だと言われた時
に、立派な宿屋が立ち並んでいて私の記憶とはあまりに違っていた。私はそ
こを素通りして、谷川の流れに沿ってその上流にある主色の湯というのに泊
まった。一軒きりの宿は素朴で、子供のころの山田温泉の面影を残している
ような気がした。次の日、霧雨の降る中を坂道を下り雷滝を見に行ったが 、
古い記憶が一時によみがえって、幼い日の自分をまざまざと見るようだっ
た。三十年以上の歳月が既にたっていた。
曾遊の地にはそれなりの感慨があるとしても、初めての土地に行くにこし
たことはない。旅はやはり未知の場所を選んで試みるべきものだと思う 。若
ければどこへ行っても初めてなのだし、そのことは常に新鮮な印象を与えて
くれるだろう。しかし未知な場所はいつになっても必ず残っている。私はー
度も日本海を見たことがなく、六年ほど前に初めて山陰に旅行した。その時
私は、石見大田の高等学校の文化祭のために講演を頼まれ 、日ごろから人前
でしゃべるような仕事は絶対に断ることにしていたのに 、その時ばかりは日
本海を見たい一心でつい引き受けた。私は妻を連れておっかなびっくりで出
378 日语综合教程第六册
かけたが、約束の講演が終わるまでは地面に足がつかない心地だった。その
はね いずも いなさ
代わり嫌な仕事が済んだあと、石見の波根の海岸や、また出雲の稲佐の浜で
見た日本海の印象は、いまだに忘れがたい。稲佐の浜というのは、高天原か
ら派遣された建御 雷 神が、大国主神の子の建御名方神と力比べをした神
話の土地である。
神々も疲れて海を眺めけむ
日はしらじらと波間を照らす
私は戯れに腰折れを一首作ったが、秋風のさわやかに吹きすぎる海は、思
いのほか明るかった。旅行の予定地に対する多少の予備知識は 、旅情をいつ
そう深めるものである。しかしまた、なんらの先入見なしに、ただ自分の感
覚だけを頼りに見聞してきた場所が、後になって例えば『万葉集』の歌枕で
あるとわかったときに 、その場所がいっそう懐かしくなることはある 。
第三の要素としての一人旅、これも若い時ほど可能であろう。一人旅の効
用は言わば勝手気ままな行動と、それに伴う心細さにある。私は旅情という
ものを心細さと一緒にしたがっているように見えるかもしれないが 、見知ら
ぬ土地に一人で行くというのは不安なもので、そこに懐が乏しいという事情
でも加われば、その旅は必ずや印象が深い。旅は風景のみでなく、その土地
での人との交渉も大事な要素であり、一人旅の場合、ことに行きずりの人の
好意が身にしみて旅の美しい印象をつくりあげるものだ。
しかしまた、気心の知れた仲間同士で、二人、三人、あるいは四人ぐら
いで旅をすれば、旅がいっそう楽しいことはもちろんである。弥次喜多の
例にまっまでもなく、仲のよい二人連れなら何かにつけて便利だし心強い。
私は旧制の高等学校の生徒だったころ、三日がかりで伊豆を歩いたことが
ある。(歩くということも、思えば旅情を得るための重要な要素の一つであ
ろう。これも若さの特権といえよう。しかし近ごろは乗り物が多すぎて、し
だいに人が無精になった。この夏、人に連れられてたまたま谷川岳の天神
平という所まで登った。登ったも少々おこがましい。自動車から下りた所
がロープウェイの終点で、その先にリフトがあるから、宿屋から借りた下
駄を履いたまま見晴らしのよい展望台に達する。ところが、ロープウェイ
もリフトも、重装備の若いハイカーで満員なのだ。こういうのはせっかく
の丈夫な脚を粗末にするもので、天神平から尾根伝いに頂上まで行くので
は重装備が泣くだろう。)さてその伊豆旅行は友人との二人連れで、初日は
西海岸の戸田から海岸沿いに雲見まで。(そのころは雲見は全くの僻地で、
途中丸太を一本渡しただけの谷川があり、私も友人も顔を見合わせて、や
めようかと心細い声を出した。)次の日は更に南へ行き、石廊崎と下田の中
間にあるわびしい宿屋に泊まった。最後の日は下田から天城を逆に下りて、
雨が降り出したので最後のところだけバスを使い伊東まで行った。集団で
第12課河童の血筋 379
登校している小学生たちが、すれ違いに必ず「こんにちは」とあいさつし
た。私は今でも伊豆が好きだし、そういう素朴な人情はまだ少しは残って
いよう。
しかしたとえ仲間がいたとしても、心は一人旅のつもりでなければならな
い。一人であることによってのみ旅情が生まれてくる 。風物を見る目は自分
であり、感動するのも自分なのだ。他人が美しいと言った風景に同感してい
るだけでは、その風景は自分のものにならないだろう 。旅情はその土地の中
に、異分子である自分が存在していることの、その存在感から生まれてく
る。あくまで異分子で、完全に溶け込むということはありえない 。常に大事
なのは、自分^見ているという意識である。
さて人はいつまでも若くはない 。若ければ無鉄砲に旅することもできる
が、やがては考えて、選んで、効果的に試みざるをえない。しかし旅は環境
の変化によって自然に感覚を鋭くするはずだから、特にその心構えがあれ
ば、旅情はおのずから生まれるだろう 。また過去の経験の中から 、忘れてい
たはずの旅の思い出が、その時一緒に重なり合い、いっそう感動を強くする
だろう。若さは初めての印象を持つが、若くなければ多くの印象を比較し
合って、この現在をよりしみじみと味わうことができる。古人の歌、句、詩
の一つを覚えているだけでも、旅情は深いものである。
私は今年の春の初め、まだ雪の残っているころに、中野重治、伊藤信吉両
氏のお供をして能登に行き、たまたま七尾港を過ぎた。波止場に立つと激し
い北風が吹きすさび、かもめが空に群れ、飛沫が岩壁にぶち当たった。晴れ
間が見えていたのに、向こう岸が少し曇ったかと思ううちに雪が横なぐりに
吹き付けてきて、私たちの足をよろめかせた。私たちは急いで駅前の食堂に
入り、熱いうどんをすすった。私は東京に帰ってから、室生犀星の「能登七
尾の港」という詩を読んだが、旅情は、私がその詩を読むときにも、まだ続
いていたということができよう。
廃港の夜はかもめさへも啼き出でず、
ともしび山の肌にうつる、
金沢の旅館をのがれ
能登のくに七尾に来たれど、
何処にゆかむとする我なるかを知らず。
あはれ、うち向かふ夕餉に
いのち断たれし鶏のこゑの鋭し。 (室生犀星『鳥 雀集』)
(『高校国語!!』教育出版より)
380日语综合教程第六册
❶!注釈 たけひこ)(1918 -1979)
福永武彦(ふくなが
日本の小説家・詩人。日本福岡県に生まれた。主な作品には、小説『風土』『忘却の河』『草の花』
『海市』『死の島』、評論『ボオドレエルの世界』『芸術の慰め』、エッセイ『愛の試み•愛の終わり』
などがある。『旅情』は『現代の随想io福永武彦集』によった。
山田温泉
日本長野県須坂市近くの上信越高原国立公園にある。
石見大田(いわみおおだ)
❺ 日本島根県大田市。
高天原(たかまがはら)
「たかまのはら」とも読む。日本神話中の聖地。
建御雷神(たけみかずちのかみ)
建御雷 命。日本神話の男神。天照大神の命を受けて出雲国に下り、大国主 命を説いて国土を
献上させた。
大国主神(おおくにぬしのかみ)
大国主命。神代の出雲国の主神。
腰折れ 拙劣的和歌,歪诗
下手な詩歌。また、自作の歌を謙遜していう語。
弥次喜多(やじきた)
日本江戸後期の戯作者である十返舎一九の作品『東海道中膝栗毛』の主人公、弥次郎兵衛と
喜多ハ。
中野重治(なかの しげはる)(1902 —1979)
日本の詩人・小説家。詩集に 『中野重治詩集』、小説に『歌のわかれ』などがある。
伊藤信吉(いとうしんきち) (1906 一 2002)
日本の詩人。詩集に『故郷』、 評論に『近代詩の系譜』などがある。
第12課河童の血筋 381
新しい言葉リスト
あ
藍色(あいいろ) 11 荒行(あらぎょう) 9
愛嬌(あいきょう) 3
愛想を振りまく(あいそをふりまく) 5 あらせいとう 2
愛着(あいちゃく) 2
青竹(あおだけ) 2 ありか(在り処) 2
垢(あか) 11
赤土(あかつち) 10 ありきたり 7
茜色(あかねいろ) 11
あからさま 1 ありつく 6
呆れる(あきれる) 12
あぐらをかく 10 ありふれる 5
明け方(あけがた) 5
挙句の果て(あげくのはて) 8 あるかなきか 2
開け放す(あけはなす) 5
朝霞(あさがすみ) 11 暗黙(あんもく) 1
浅ましい(あさましい) 6
欺く(あざむく) 1 言い当てる(いいあてる) 1
足手まとい(あしでまとい) 8
足を棒にして(あしをぼうにして) 8 いい加減さ(いいかげんさ) 8
焦る(あせる) 5
あだ名(あだな) 9 イースター (Easter) 10
頭を悩ます(あたまをなやます) 8
当てっこ(あてっこ) 9 言い含める(いいふくめる) 8
当てはまる(あてはまる) 7
あてる 3 言い古す(いいふるす) 3
脂ぎる(あぶらぎる) 2
アプローチ(approach) 2' 言い分(いいぶん) 1
雨足(あまあし) 5
甘んじる(あまんじる) 6 生き埋め(いきうめ) 11
操る(あやつる) 1
荒海(あらうみ) 1 息づかい(いきづかい) 7
息づく (いきづく) 2
異形(いぎょう) 10
息を飲む(いきをのむ) 3
幾多(いくた) 1
いざなう 10
石垣(いしがき) 2
衣装(いしょう) 10
異状(いじょう) 1
弄る(いじる) 10
一義的(いちぎてき) 10
一芸に秀でる(いちげいにひいでる) 1
一時に(いちどきに) 9
一味(いちみ) 8
一面的(いちめんてき) 3
一輪挿し(いちりんざし) 5
382 日语综合教程第六册
一巻の終わり(いっかんのおわり) 11 うらむ 11
一計を案じる(いっけいをあんじる) 8 うららか 9
逸脱(いつだつ) 10 瓜(うり) 10
厭う(いとう) 6 売掛金(うりかけきん) 8
いとも 11 上の空(うわのそら) 5
稲葉(いなば) 9 うんざり 9
因幡の白兎(いなばのしろうさぎ) 9 運試し(うんだめし) 11
いぬアカシア 6 うんと 1
意表をつく(いひょうをつく) 1 益する(えきする) 7
いまさら 1 駅弁(えきべん) 9
いまさらのように 6 会釈(えしゃく) 5
いまのいままで 11 エスニック・ジョーク(ethnicjoke) 3
いまや 11 エッセイ集(essayしゅう) 5
否応なく(いやおうなく) 1 会得(えとく) 7
いやがうえに 3 絵巻物(えまきもの) 10
入り江(いりえ) 1 獲物(えもの) 6
岩絵の具(いわえのぐ) 2 えらい 1
9 縁側(えんがわ) 6
いわく 5 演劇(えんげき) 10
11 縁日(えんにち) 10
ウーマンリブ(women's lib) 9 追いつめる(おいつめる) 6
右往左往(うおうさおう) 7 往時(おうじ) 9
2 横着(おうちやく) 9
うか、うカゝ 8 大海原(おおうなばら) 9
9 大方(おおかた) 9
浮き彫りにする(うきぼりにする) 5 大袈裟(おおげさ) 12
1 おおまか 3
臼(うす) 12 陸(おか) 9
1 お抱え(おかかえ) 9
うずく 2 おかめ 10
9 措く(おく) 2
薄墨色(うすずみいろ) 11 臆病(おくびょう)
6 奥深い(おくぶかい) 1
宴(うたげ) 9 おけら 2
2 厳か(おごそか) 6
歌枕(うたまくら) 12 怠る(おこたる) 2
9 お膳立て(おぜんだて) 9
茹だる(うだる) 9 落人(おちうど) 8
3 落ち度(おちど) 9
打ち寄せる(うちよせる) 8
うっすら
うなされる
うなだれる
うなり声(うなりごえ)
うねり
乳母車(うばぐるま)
馬追虫(うまおい) ’
海鵜(うみう)
海鳥(うみどり)
裏付ける(うらづける)
新しい言葉リスト 383
落ちぶれる(おちぶれる) 9 書き割り(かきわり) 5
かくして 8
脅かす(おどかす) 8 格段(かくだん) 3
学知(がくち) 2
落とし穴(おとしあな) 1 神楽(かぐら) 10
陰口(かげぐち) 8
陥れる(おとしいれる) 8 掛け値なし(かけねなし) 11
覓(かけひ) 3
おとり 8 かげろう 6
かさかさ !2
音を立てる(おとをたてる) 3 かささぎ 6
貸し店舗(かしてんぽ) 5
已(おのれ) 7 かたくな 3
型どおり(かたどおり) 9
己を抑制する(おのれをよくせいする)1 かたどる 10
語り継ぐ(かたりつぐ) 3
お化け(おばけ) 10 渇え(かつえ) 12
がっちり 2
脅える(おびえる) 6 河童(かっぱ) 12
渇望(かつぼう) 12
お人よし(おひとよし) 3 かなた 1
奏でる(かなでる) 10
思しい(おぼしい) 9 かなぶん 6
過不足ない(かふそくない) 7
思しき(おぼしき) 5 かぶる 9
蒲(がま) 9
おぼっかない(覚束無い) 9 構え(かまえ) 1
構える(かまえる) 7
おぼろげ 11 かまきり 6
嚙み砕く(かみくだく) 6
面影(おもかげ) 5 仮面(かめん) 10
かもし出す(かもしだす) 10
重荷(おもに) 8 カモフラージュ(camouflage) 10
通いつめる(かよいつめる) 5
親爺(おやじ) 2 I2
からかう
織り成す(おりなす) 11 からから 6
からがら 6
折に触れて(おりにふれて) 1 からくり 5
折り目(おりめ) 5
尾を引く (おをひく) 7
邂逅(かいこう) 2
快晴(かいせい) 1
快適(かいてき) 1
街頭デモ(がいとうdemon-stration) 5
皆目(かいもく) 11
怪力乱神(かいりょくらんしん) 10
買う(かう) 9
顧みる(かえりみる) 6
顔を赤らめる(かおをあからめる) 5
雅楽(ががく) 10
餓鬼(がき) 5
搔き消える(かききえる) 11
垣根(かきね) 6
384 日语综合教程第六册
芥子色(からしいろ) 5 極致(きょくち) 2
柄にもない(がらにもない) 9 ぎらぎら 12
駆り立てる(かりたてる) 5 切り抜ける(きりぬける) 11
がり勉(がりべん) 5 切れ味(きれあじ) 7
川べり(かわべり) 5 食い違い(くいちがい) 1
カンカン 12 区切る(くぎる) 7
間隙(かんげき) 3 くぐもる 3
完結(かんけつ) 7 草花(< さばな) 3
閑寂(かんじやく) 2 鎖(くさり) 6
かんでふくめる 8 くすむ 11
間投詞(かんとうし) 1 くたびれる 5
観音開き(かんのんびらき) 5 口利き(くちきき) 8
甘美(かんび) 1 くちばし 6
顔面蒼白(がんめんそうはく) 9 口火を切る(くちびをきる) 8
伎楽(ぎがく) 10 クツション(cushion) 6
着飾る(きかざる) 5 寛ぐ(くつろく、、) 3
戯曲(ぎきょく) 7 くどい 7
ぎくりと 11 愚にもっかぬ(ぐにもっかぬ) 11
気心(きごころ) 9 首をくくる(くびをくくる) 8
気質(きしつ) 1 クライマックス(climax) 7
奇想天外(きそうてんがい) 10 食らう(くらう) 9
きつねうどん 9 グリーン車(greenしや) 9
きびきび 5 来る(くる) 7
決まり文句(きまりもんく) 3 グループサウンズ(group sounds) 5
気難しい(きむずかしい) 5 ぐるみ 9
肝をつぶす(きもをつぶす) 8 包みこむ(くるみこむ) 11
逆襲(ぎやくしゅう) 6 愚劣(ぐれつ) 12
キャビン(cabin) 9 黒々(くろぐろ) 2
ギャラリー (gallery) 5 グロッキー (groggy) 9
窮する(きゅうする) 6 グロテスク(grotesque) 10
窮鼠猫をかむ(きゅうそねこをかむ) 6 銜える(くわえる) 6
急転直下(きゅうてんちょっか) 9 敬して遠ざける(けいしてとおざける)8
共感(きょうかん) 12 景勝地(けいしょうち) 1
行間(ぎょうかん) 7 怪訝(けげん) 12
協賛(きょうさん) 5 化身(けしん) 2
凝縮(ぎようしゅく) 7 けだし 3
興じる(きょうじる) 5 けだるい 3
経筒(きょうっづ) 10 結集(けっしゅう) 10
新しい言葉リスト 385