バッテリー上がりのときは! 注意
注意 指定サイズ以外のタイヤを使用したり,
種類の異なったタイヤを混ぜて使用する
ハブボルト,ホイールナットには油を塗 ことは安全走行に悪影響をおよぼします
らないでください。 ので,避けてください。
ネジ部,ホイールなどの損傷の原因にな
ります。
アドバイス 注意 アドバイス
アルミホイールを 4 輪ともスチールホ ホイールナットを締め付けるときは,ホ タイヤ交換したときは,約 1,000km 走行
イールに変更するときは,テーパーナッ イールナットレンチを足で踏んだり,パ 後,再度ホイールナットを締め付けて,ゆ
トを三菱自動車販売会社でお買い求めの イプなどを使用して必要以上に締め付け るみがないことを点検してください。
上,ご使用ください。 ないでください。
バッテリー上がりのとき
4. タイヤが地面に接するまでジャッキ 5. タイヤの空気圧を点検します。 は!
を降ろし,ホイールナットレンチを使 「タイヤの空気圧」P.12-7
用して,ホイールナットを番号順に J01401001421
2~3 回に分けて,徐々に締め付けます。 6. 工具とジャッキを元の位置に戻しま
す。 つぎのような状態をバッテリー上がりと
11 最後の締め付けは,確実に行ってくだ 「格納場所」P.11-9 いいます。
さい。
7. 交換したタイヤは,ラゲッジルームに スターターモーターが回らない。また
締め付けトルク : 88~108N•m 格納します。 は,回っても回転が弱くてエンジンが
{9~11kgf•m} かからない。
注意
ライトが点灯しない。または,いつも
タイヤ交換後,走行中にハンドルや車体 より暗い。
に振動がでたときは,三菱自動車販売会
社でタイヤバランスの点検を受けてくだ ホーンが鳴らない。または,鳴っても
さい。 いつもより音が小さい。
このような場合は,ブースターケーブル
(別売)を使用し,他車のバッテリーを電
源として,つぎの要領でエンジンをかけ
ることができます。
11-24 もしものときの処置
警告 2. ラ イ ト や エ ア コ ン な ど 電 装 品 の ス バッテリー上がりのときは!
イッチを切ります。
ブースターケーブルを使用してエンジン アドバイス
をかけるときは,取扱説明書にしたがっ 3. 救援車と自車の駐車ブレーキを確実
て正しい手順で作業してください。取り にかけ,マニュアル車はシフトレバー バッテリー液の補給は別冊の「メンテナ
扱いを誤ると,引火爆発や車両損傷のお を ,CVT 車,オートマチック車はセ ンスノート」をお読みください。
それがあります。 レクターレバーを に入れ,エンジン
を止めます。 5. ブースターケーブルを図の番号順に
注意 確実に接続します。
警告 自車のバッテリーの+端子
救援車は必ず 12V で,自車と同容量以上 救援車のバッテリーの+端子
のバッテリーを装着している車に依頼し ブースターケーブルの接続時は,救援車 救援車のバッテリーの-端子
てください。 のエンジンも止めてください。 図で指示の箇所(アースをとる)
ケーブルや衣服などがファンやドライブ
ブースターケーブルは,バッテリー容量 ベルトに巻き込まれて,けがをするおそ 自車
に適したものを使用してください。 れがあります。 バッテリー
また,破損や腐食などの異常がないこと
を点検してから使用してください。 冷却ファンはエンジン始動後,冷却水の 救援車 11
ケーブル焼損の原因になることがありま 温度により回転,停止をくり返します。エ バッテリー
す。 ンジン運転中は,ファンに手を近づけな
いでください。 警告
アドバイス
4. バッテリー液量を確認します。 ブースターケーブルを接続するときは,
バッテリーを外してもエンジンスイッチ 必ずつぎのことをお守りください。火花
の電源モードの状態を記憶しています。 警告 が発生し,バッテリーから発生する可燃
救援車とブースターケーブルで接続した 性ガスに引火爆発するおそれがありま
ときは,電源が絶たれる前の電源モード バッテリー液量が下限(LOWER LEVEL) す。
の状態に戻ります。 以 下 の ま ま で 使 用 し な い で く だ さ い。
バッテリーが上がる前の電源モードの状 バッテリーの劣化を早めたり,発熱や爆 • ブースターケーブルは正しい順番,位置
態がわからない場合は,十分注意をして 発するおそれがあります。 に接続する
ください。
バッテリー液は希硫酸です。皮膚につい
1. ブースターケーブルが接続でき,かつ たり,目に入るとやけどや失明の原因に
自車と接触しない位置に救援車を止 なります。すぐに多量の水で洗い,速や
めます。 かに専門医の治療を受けてください。
もしものときの処置 11-25
オーバーヒートしたときは! 8. エンジンがかかったら,ブースター マルチインフォメーションディスプ
ケーブルを接続したときと逆の手順 レイ内のインフォメーション画面に
警告 で取り外します。 警告表示が表示されると同時に,エ
ンジン冷却水温表示 が点滅してい
• ブースターケーブルの+と-端子を接 9. 最寄りのガソリンスタンドや三菱自 る。
触させない 動車販売会社でバッテリーの点検を
受けてください。 エンジンの出力が急に低下する。
• 自車バッテリーの-端子に直接つなが エンジンルームから蒸気が出ている。
ない アドバイス
または
• バッテリー付近で喫煙したり,マッチや CVT 車は,マニュアル車と構造が異なる
ライターなどを使用しない ため,押しがけやけん引によりエンジン つぎの要領にしたがい処置してくださ
をかけることはできません。 い。
注意 1. 車を安全な場所に止めます。
充電が不十分のまま車を発進させると,
ブースターケーブルは,確実に接続して エンジンの回転むらが生じ,ABS 警告灯
ください。エンジン始動時の振動で外れ が点灯することがあります。
ると,ケーブルがファンやドライブベル 「走行中に警告を表示したときは」
トに巻き込まれ,思わぬ事故につながる P.5-39
おそれがあります。
お客様のお車には専用バッテリーが装着
11 アドバイス されています。専用バッテリーを使用し
バッテリーの+端子は,カバーを外して な い と バ ッ テ リ ー が 早 く 消 耗 し た り,
からブースターケーブルを接続してくだ AS&G が正常に作動しなくなる原因とな
さい。 ります。
詳しくは,三菱自動車販売会社にご相談
6. 接続した後,救援車のエンジンをか ください。
け,エンジン回転数を少し上げます。 「バッテリーの種類」P.12-5
7. 自車のエンジンをかけます。 オーバーヒートしたとき
は!
アドバイス
J01401102504
バッテリーが十分に充電される前にエン
ジンが自動的に停止することがないよう つぎのような状態をオーバーヒートとい
に AS&G OFF スイッチを押して AS&G を います。
停止してください。
「AS&G を非作動にするには」P. 5-21
11-26 もしものときの処置
2. エンジンルームから蒸気が出ていな 3. 冷却ファンが作動しているか確認し オーバーヒートしたときは!
いかどうかを確認します。 ます。
警告
[蒸気が出ていないとき] 冷却ファン 警告ラベル
エンジンをかけたままでエンジン 車両前方 冷却ファンに,手や衣服などを巻き込ま
フード(ボンネット)を開け,風通し れないように注意してください。
をよくします。
4. エンジンが十分冷えてから,冷却水の
アドバイス 有無を点検します。
冷却水が不足しているときは,冷却水
エンジンが自動的に停止することがない を補給します。
ように,AS&G OFF スイッチを押して, 冷却水がないときは,応急処置として
停車前に AS&G を停止してください。 水を補給します。
「AS&G を非作動にするには」P.5-21
警告ラベル
[蒸気が出ているとき] 車両前方 11
エンジンを止め,蒸気が出なくなった
ら,風通しをよくするためにエンジン ラジエーター
フード(ボンネット)を開け,エンジ キャップ
ンをかけます。
[ 冷却ファンが作動しているとき ] 上限
警告 高水温警告表示が消灯した後で,エン 下限
ジンを止めます。
エンジンルームから蒸気が出ているとき
は,エンジンフード(ボンネット)を開 [ 冷却ファンが作動していないとき ]
けないでください。蒸気や熱湯が噴き出 すぐにエンジンを止めて自然冷却し,
し,やけどをするおそれがあります。蒸 三菱自動車販売会社へ連絡してくだ
気が出ていないときでも,熱湯が噴き出 さい。
していたり,高温になっている部分があ
りますので,エンジンフード(ボンネッ
ト)を開けるときは注意してください。
コンデンスタンク
もしものときの処置 11-27
けん引 けん引 また,車輪が溝などに落ちたときは無理
にけん引せず,三菱自動車販売会社また
警告 J01401202576 は JAF など専門業者に依頼してくださ
い。
通常はラジエーターキャップを外さない けん引はできるだけ JAF など専門業者に
でください。 依頼してください。 アドバイス
冷却水には圧力がかかっているため,冷 つぎの場合は,三菱自動車販売会社にご
却水の温度が高いときにキャップを外す 連絡ください。 JAF の 営 業 所 は 別 冊 の「メ ン テ ナ ン ス
と,蒸気や熱湯が噴き出し,やけどをす ノート」をご覧ください。
るおそれがあります。 エンジンが回っているのに車が動か
ない。または異音がする。
アドバイス
下まわりを点検し,オイルなどが漏れ
冷却水の補給は別冊の「メンテナンス ている。
ノート」をお読みください。
レッカー車に搬送してもらうとき
注意
11 車体つり上げ式のレッカー車でけん引しないでください(A タイプ)。
バンパーや車体が破損するおそれがあります。
2WD 車は,必ず駆動輪(前輪)を持ち上げてけん引するか,4 輪を持ち上げてレッカー車で搬送してください(C,D,E タイプ)。
後輪だけを持ち上げてけん引すると,トランスミッション内部のオイル切れを起こし,トランスミッション故障の原因になります(B タイプ)。
2WD 車で前輪だけを持ち上げてけん引するときは(C タイプ),エンジンスイッチの電源モードを OFF または ACC の状態にしてください。
電源モードが ON の状態で行うと,ASC が作動し思わぬ事故につながるおそれがあります。
11-28 もしものときの処置
けん引
注意
4WD 車は必ず 4 輪を持ち上げてレッカー車で搬送してください(D,E タイプ)。
前輪または後輪だけを持ち上げたけん引を行うと,駆動系部品が損傷したり,車がレッカー(台車)から飛び出すおそれがあります(B,C
タイプ)。
A タイプ C タイプ D タイプ
B タイプ E タイプ
4WD 車はこの方法で
けん引しないでくだ
さい。
1. けん引ロープをけん引フックにかけ 注意 11
ます。
他車にけん引してもらうとき けん引ロープは必ずけん引フックにかけ
てください。けん引フック以外にけん引
J01403901567 ロープをかけると,車体が破損すること
があります。
やむを得ず他車にロープでけん引しても
らうときは,つぎの要領で行ってくださ
い。
アドバイス
ワイヤーロープや金属製のチェーンなど
を使用すると,車体を傷つけるおそれが
あります。ソフトロープを使用するか,車
体にあたる部分のチェーンに布をまくな
どしてけん引してください。
もしものときの処置 11-29
けん引 3. エンジンはできるだけかけておいて アドバイス
ください。
アドバイス エンジンがかからないときは,ハンド AS&G OFF スイッチを押して,停車前に
ルがロックされないようにするため AS&G を停止してください。
けん引ロープは,三菱自動車販売会社で に,エンジンスイッチの電源モードを 「AS&G を非作動にするには」P. 5-21
お買い求めください。 ON にします。
4. セレクターレバーを に入れます。
けん引ロープは水平にしてけん引してく 警告 5. 後続車に注意をうながすため,けん引
ださい。水平でない位置にかけると,車
体を傷つけるおそれがあります。 エンジンが止まっているとブレーキの効 される車は非常点滅灯を点滅させま
きが非常に悪くなります。またハンドル す。
けん引ロープはできるだけ同じ側のフッ 操作が非常に重くなります。 「非常点滅灯スイッチ」P.4-39
クにかけて,斜めけん引とならないよう
にしてください。 エンジンスイッチの電源モードを ON に 警告
しておかないと,ハンドルがロックされ
2. けん引ロープには,30cm 平方(タテ ハンドル操作ができなくなり,事故につ 急ブレーキ,急発進,急旋回など,けん
30cm ⅹヨコ 30cm)以上の白い布を ながるおそれがあります。 引フックやけん引ロープに大きな衝撃が
必ずつけてください。 加わるような運転は避けてください。け
注意 ん引フックやけん引ロープが破損するお
5m 以内 それがあります。万一の場合,その破片
レーダークルーズコントロールシステム が周囲の人などにあたり重大な傷害をお
11 (ACC) 付き車および衝突被害軽減ブレー よぼすおそれがあります。
キシステム (FCM) 付き車は,けん引時の
25m 以内 思わぬ事故や予期しない作動を防ぐた 長い下り坂ではブレーキが過熱して,効
め,システムを停止させてください。 き が 悪 く な る お そ れ が あ り ま す。レ ッ
「レーダークルーズコントロールシス カー車に搬送してもらってください。
テム (ACC)」P.5-47
「衝 突 被 害 軽 減 ブ レ ー キ シ ス テ ム 注意
(FCM)」P.5-59
けん引される車は,けん引車のブレーキ
ランプに注意して,常にけん引ロープを
たるませないようにしてください。
11-30 もしものときの処置
ブレーキから金属摩擦音が聞こえたときは!
注意 注意 ヒューズが切れたときは!
安全のためにけん引するときの速度は 30 自車より重い故障車をけん引しないでく J01401501208
km/h 以下,けん引する距離は 40km 以内 ださい。
にしてください。この速度,距離を超え 車両重量については車載の「自動車検査 各種のランプが点灯しないときや,電気
るとトランスミッションの故障の原因に 証」をご参照ください。 系統の装備が作動しないときは,ヒュー
なります。 ズが切れているときがありますので
ヒューズを点検し,切れているときは交
故障車をけん引するとき 換してください。
J01404101670 ヒューズボックスの位置
やむを得ず故障車をけん引するときは, 室内
けん引フックにけん引ロープをかけてけ
ん引してください。その他は「他車にけ ブレーキから金属摩擦音が グローブボックスの裏側にあります。メ
ん引してもらうとき」と同じ要領で行っ 聞こえたときは! インヒューズの点検 • 交換はグローブ
てください。
J01401300137 ボックスを外して行います。
11
ディスクブレーキには,ブレーキパッド
の摩耗量が使用限度近くになると走行中
に金属摩擦音(キーキー)を発生して警
告する装置が設けてあります。
注意 アドバイス メインヒューズ
けん引ロープは必ずけん引フックにかけ 金属摩擦音が聞こえたときは,三菱自動 サブヒューズ A
てください。けん引フック以外にけん引 車販売会社でブレーキパッドを点検して
ロープをかけると,車体が破損すること ください。 もしものときの処置 11-31
があります。
ヒューズが切れたときは! 3. グローブボックスの留め具を外して, エンジンルーム内
1. グローブボックスを開き,グローブ グローブボックスを取り外します。
グローブボックスを戻すときは,逆の ツメを押してロックを外し,カバーを持
ボックス右側のロッドを外します。 手順で取り付けます。 ち上げて取り外します。
ロッド 留め具
ツメ
カバー
2. グローブボックスの側面を押しなが 4. サブヒューズの点検 • 交換は,グロー
ら,左右のツメを外し,グローブボッ ブボックス下側の穴から行います。
クスを下げます。
ヒューズの交換
11
1. エ ン ジ ン ス イ ッ チ の 電 源 モ ー ド を
ツメ OFF の状態にします。
ツメ 2. 該当する装備を受け持つヒューズお
よび容量を確認します。
「各ヒューズの受け持つ装備および
容量」P.11-33
アドバイス
各ヒューズの受け持つ装備および容量
は,室内はグローブボックスの裏側に,エ
ンジンルーム内はヒューズボックスカ
バーの内側に記載してあります。
11-32 もしものときの処置