オートストップ&ゴー (AS&G)
キーレスオペレーションキー アドバイス 注意
が正常に作動しないとき(電池 キーボックスにキーレスオペレーション 車を長時間停車させたり,車から離れる
切れなど)にエンジンを始動す キー以外のものを入れないでください。 ときは,エンジンスイッチの電源モード
るときは 破損したり,正常に作動しなくなるおそ を OFF にしてエンジンを停止させてくだ
れがあります。 さい。
J00730100058
5 キーボックスにキーレスオペレーション キー抜き忘れ監視機構
キーを差し込みます。エンジンの始動,電
アドバイス
源モードの切り換えが可能になります。 オートストップ&ゴー (AS&G) でエンジ
エンジンの始動後または電源モードの切 電源モードが OFF のとき,キーボックス ンを止めた時間はメーター内のインフォ
り換え後は,キーボックスからキーレス にキーレスオペレーションキーを差した メーション画面に表示します。
オペレーションキーを抜いてください。 「AS&G モニター」P.4-13
まま運転席ドアを開くと,警告表示と約
3 秒間のブザーで警告し,キーの抜き忘 AS&G を起動するには
れを知らせます。
J00723100056
アドバイス オートストップ&ゴー AS&G は,エンジンスイッチの電源モー
(AS&G) ドを ON にすると自動的に起動します。
キーに接している金属や他のキーを取り AS&G を 非 作 動 に す る に は AS&G
除いてからキーボックスにキーレスオペ J00723000071 OFF ス イ ッ チ を 押 し ま す。詳 し く は
レーションキーを差し込んでください。 「AS&G を非作動にするには」をお読みく
車がキーからの信号を受信できずエンジ オートストップ&ゴー (AS&G) は,信号 ださい。P.5-21
ンの始動や電源モードの切り換えができ 待ちや渋滞などで停車する際に,エンジ AS&G が作動可能な状態であるときは表
ないことがあります。 ンスイッチを使用することなく自動的に 示が点灯して運転者に知らせます。
エンジンを停止および再始動して,排気
ガスの排出を削減するとともに燃費効率
を向上させます。(アイドリングストップ
機能)
5-18 運転装置
オートストップ&ゴー (AS&G)
エンジンを自動で停止させるに 注意 アドバイス 5
は
エンジンが停止した場合,必ずつぎの注 • エンジンスイッチでエンジンをかけて
J00723201256 意事項を守ってください。エンジンが自 から,30 秒未満のとき
動的に再始動した際に,思わぬ事故につ
1. 走行中にブレーキペダルを踏み込ん ながるおそれがあります。 •エンジンが自動的に再始動してから
で,停車させます。 • 運転席を離れたり,エンジンフードを開 10 秒以内に再停車したとき
けたりしないでください。運転者がシー
2. 完全に停車し,ブレーキペダルがしっ トベルトを外し,ドアを開けて運転席を • セレクターレバーが 以外のとき
かり踏み込まれていると,エンジンが 離れたり,エンジンフードが開いている
自動的に停止します。 と,表示灯が点滅し,警告ブザーが鳴り • エンジン冷却水の温度が低いとき
運転者に知らせます。この状態になる • 車外の気温が 3°C 以下のとき
アドバイス と,ドアを閉めてシートベルトを着用し
たり,エンジンフードを閉めても,エン • バッテリー性能が劣化などの理由によ
エンジンが自動的に停止すると,運転操 ジンは自動的に再始動しません。 り低下しているときや,バッテリー上が
作に変化が起きます。つぎの点に十分注 ブレーキペダルを踏み込みながら,セレ りなどにより充電した直後に走行した
意してください。 クターレバーを に入れ,エンジンス とき
• パワーアシストが作動しなくなり,ハン イッチを押してエンジンを始動します。
ドルが重くなります。 詳しくは「エンジンのかけ方」をお読み • 車両の消費電流が大きいとき
ください。
P.5-16 • エンジン警告灯が点灯しているとき
• AS&G OFF 表示灯が点滅しているとき
アドバイス
• メーター内のセレクターレバー位置表
つぎのようなときは,表示灯は点灯せず, 示灯が点滅しているとき
エンジンは自動的に停止しません。
• 運転者がシートベルトを着用していな • ASC 作動表示灯と ASC OFF 表示灯が点
いとき 灯しているとき
• 運転席のドアが開いているとき
• エンジンフードが開いているとき • ABS 警告灯が点灯しているとき
• エンジンが自動的に再始動してから,速
度が 5km/h 以上になっていないとき • 車内の温度が高いときに,エアコンを使
• 駐車ブレーキをかけているとき 用しているとき
• デフロスタースイッチが押されている
とき
詳しくは「ウインドウガラスの曇り,霜
を 取 り た い と き は」を お 読 み く だ さ
い。P.7-10
• 温度調整スイッチを最高温度または最
低温度に設定して,エアコンを AUTO 作
動させているとき
運転装置 5-19
オートストップ&ゴー (AS&G)
アドバイス アドバイス アドバイス
• リヤウインドウデフォッガー(曇り取 車外の温度が高いときにエアコンが作動 エンジンを自動で再始動させたときに,
ブレーキをかけた状態を一時的に保持し
り)や電装品が作動している場合や,エ しているときは,温度調整スイッチを高 て,クリープ現象などによる車両の不意
な飛び出しを防ぐ機能が装備されていま
アコンの風量調整スイッチが風量強に めに設定すると,エンジンの自動停止時
す。セレクターレバーを にすると,機
設定されている場合など,消費電力が大 間が延長されます。 能は解除されます。
機能作動中に,車体下から作動音がした
きいとき り,ブレーキペダルにショックを感じる
ことがありますが,これは機能が正常に
5 ただし,AS&G 表示灯が点灯していても, エンジンを自動で再始動させる 作動していることを示すもので,異常で
つぎのようなときはエンジンが自動的に には はありません。
停止しない場合があります。 エンジンが自動的に再始動しない場合や
J00723300074 エンストした場合,充電警告灯およびエ
• アクセルペダルを踏んでいるとき ンジン警告灯が点灯します。また再始動
を失敗した場合,オートストップ&ゴー
• ブレーキペダルを踏む力が弱いとき ブレーキペダルから足を離すと,エンジ (AS&G)OFF 表示灯が点滅および警告ブ
ザーが鳴り,運転者へ知らせます。この
• ブレーキペダルを繰り返し踏み込んだ ンが自動的に再始動します。 状態になると,ブレーキペダルから足を
離してもエンジンは自動で再始動しませ
り,通常より強めに踏み込んだりして, ん。
ブレーキペダルを踏み込みながら,セレ
ブレーキの負圧が低いとき
クターレバーを に入れ,エンジンス
• 勾配が急な場所で停車したとき
イッチを押してエンジンを手動で始動し
• ハンドル操作をしているとき てください。詳しくは「エンジンのかけ
方」をお読みください。
エアコン作動中に AS&G が作動した場 P.5-16
合,エンジンとエアコンコンプレッサの
両方が停止し,送風のみとなるため,ウ
インドウガラスが曇ることがあります。
ウインドウガラスが曇ったときは,デフ
ロスタースイッチを押してエンジンを再
始動させてください。
「デフロスタースイッチ」P.7-8
エンジンが停止するたびにウインドウガ
ラスが曇る場合は,AS&G OFF スイッチ
を押して AS&G を非作動にすることをお
すすめします。
「AS&G を非作動にするには」P.5-21
5-20 運転装置
オートストップ&ゴー (AS&G)
注意 注意 アドバイス
つぎのようなときは,ブレーキペダルか • リヤウインドウデフォッガー(曇り取 エンジンが自動的に再始動するとき,一 5
ら足を離さなくてもエンジンが自動的に り)や電装品が作動している場合や,エ 時的にオーディオの音量が下がることが
再始動します。エンジンの再始動時に思 アコンの風量調整スイッチが風量強に ありますが,故障ではありません。
わぬ事故につながるおそれがありますの 設定されている場合など,消費電力が大
で,十分ご注意ください。 きいとき エンジンが自動で停止している間,一時
• エンジンが自動停止してから約 3 分経過 的にエアコンの風量が変化することがあ
したとき • バッテリーの充電量が低下したとき りますが,故障ではありません。
• 坂道を惰性で下るなど,車両が動き出し • ハンドル操作をしたとき
たとき AS&G を非作動にするには
• ブレーキペダルを繰り返し踏み込んだ アドバイス
り,通常より強めに踏み込んだりして, J00723400062
ブレーキの負圧が低いとき エンジンが自動停止しているときにブ
• エンジン冷却水の温度が低いとき レ ー キ ペ ダ ル を 強 く 踏 み 込 み,セ レ ク AS&G が起動しているときに AS&G OFF
ターレバーをすばやく から へ操作 ス イ ッ チ を 押 す と,表 示 が 点 灯 し て
• セレクターレバーを に入れたとき すると,表示灯が点滅して,ブレーキペ AS&G が非作動状態になります。
ダルから足を離してもエンジン停止状態 もう一度 AS&G OFF スイッチを押すと,
• エアコンスイッチを押して,エアコンを を保持することができます。 表示が消灯して,AS&G が再度起動しま
作動させたとき この状態から,エンジンを自動で再始動 す。
させるときは,もう一度ブレーキペダル
• 温度調整スイッチを使用して,エアコン を踏み込みます。
の設定温度を大きく変更したとき
つぎのようなときは,AS&G を使ってエ
• デフロスタースイッチが押されている ンジンを停止させていても,エンジンは
とき 自動で再始動しません。再始動する場合
詳しくは「ウインドウガラスの曇り,霜 は,ブレーキペダルを踏み込みながら,セ
を 取 り た い と き は」を お 読 み く だ さ レクターレバーを に入れ,エンジンス
い。P.7-10 イッチを押してエンジンを手動で始動し
てください。詳しくは「エンジンのかけ
• 温度調整スイッチを最高温度または最 方」をお読みください。
低温度に設定して,エアコンを AUTO 作 P.5-16
動させているとき • 運転者がシートベルトを外してドアを
開け,運転席を離れたとき
• エアコンが作動しているときに,車内の • エンジンフードが開いたとき
温度が上昇して,エアコンのコンプレッ
サーが作動したとき
運転装置 5-21
CVT
アドバイス INVECS-III CVT は,路面や走行状況に応
じて,常に適切な変速比を無段階に自動
この表示は,エンジンスイッチを ON にし 選択し,低燃費で変速ショックのないス
た時も,数秒間点灯します。 ムーズな走行を実現します。
AS&G を使ってエンジンを自動停止させ
ているときは,AS&G OFF スイッチを押 上り坂では
しても,AS&G を非作動にすることはで
5 きません。 アクセルペダルを戻しても不必要なシフ
走行中に AS&G OFF 表示灯が トアップを防止し,スムーズな走りを実
現します。
点滅したときは
J00723501129 下り坂では
走 行 中 に 表 示 が 点 滅 し た と き は, 状況に応じて変速比を変更して,運転者
AS&G に異常があるため,AS&G が正常 がブレーキペダルを踏む回数を低減しま
に作動しません。 す。
表示が点滅したまま消えないときは,た
だちに三菱自動車販売会社で点検を受け 注意
てください。
CVT J00701400411 エンジンブレーキの効きが弱いと感じた
INVECS-III CVT ときは,必要に応じてブレーキペダルを
踏んだり,パドルシフトを使ってシフト
INVECS: Intelligent & Innovative ダウンしてください。
Vehicle Electronic Control なお,滑りやすい路面ではシフトダウン
System するとタイヤがスリップするおそれがあ
りますので,常に道路状況に合った安全
な運転を心がけてください。
CVT: Continuously Variable
Transmission
5-22 運転装置
CVT
セレクターレバーの位置・働き
J00701701440
(パーキング) 車輪が固定されます。駐車のときは必ず駐車ブレーキをかけて
駐車およびエンジンをかけると にしてください。
き
(リバース) にするとブザーが鳴り, にあることを運転者に知らせます。 5
後退させるとき
注意
ブザーは車外の人には聞こえません。
(ニュートラル) この位置でもエンジンをかけることができますが安全のため
動力が伝達されません で行ってください。
(ドライブ) 発進から高速走行まで無段階に自動変速されます。
通常走行
強力なエンジンブレーキが必要なときに使います。
(ロー)
急な下り坂走行
警告
ぬれた道路や凍結した道路では急激なエンジンブレーキは避けてください。スリップして重大な事故につながるおそれがあります。
運転装置 5-23
CVT 警告 アドバイス
セレクターレバーの動かし方 セ レ ク タ ー レ バ ー を ま た は から , から および に入れる
に操作するときは,安全のため必 ときはブレーキペダルをしっかりと踏
J00701501666 み,完全に車を止めてから入れてくださ
ずブレーキペダルを右足で踏んだまま い。車が動いているうちに や に入れ
5 行ってください。絶対にアクセルペダル るとトランスミッションの故障の原因に
を踏み込んだまま行わないでください。 なります。
ブレーキペダルを踏んだまま,セ 車が急発進し,重大な事故につながるお
レクターレバーをゲートに沿って それがあります。 スポーツモード
操作します。
セレクターレバーをゲートに沿っ アドバイス J00701800385
て操作します。
レバーの操作は誤操作防止のため,各位 スポーツモードでは,パドルシフトを操
置ごとにいったん止めて確実に行ってく 作するだけで,素早くシフトチェンジす
ださい。操作後は必ずメーター内の表示 ることができます。
でポジションを確認してください。 マニュアルトランスミッションと違っ
て,アクセルペダルを踏み込んだままシ
ブレーキペダルを踏んでいないと,シフ フトチェンジをすることができます。
トロック装置が働いて から他の位置に カーブの手前の軽快なシフトダウンによ
操作できません。また,エンジンスイッ る減速と素早いコーナーの立ち上がりな
チの電源モードがつぎの状態のときはブ ど,スポーティなドライブを楽しむこと
レーキペダルを踏んでも から他の位置 ができます。
に操作できません。
• 電源モードが OFF または ACC の状態。 注意
の操作はブレーキペダルを先に踏ん スポーツモードで走行中は,道路状況に
合わせて,エンジン回転がレッドゾーン
でから行ってください。ブレーキペダル に入らないよう適切にシフトチェンジし
を 踏 む 前 に 操 作 す る と,セ レ ク タ ー レ てください。
バーが動かなくなることがあります。
滑りやすい路面ではシフトダウンすると
タイヤがスリップするおそれがあります
ので,常に道路状況に合った安全な運転
を心がけてください。
5-24 運転装置
CVT
注意 - (DOWN) + (UP)
左右のパドルシフトを同時に操作する
と,シフトチェンジしないことがありま
す。
アドバイス 5
1 速から 6 速の前進しか選択できません。 アドバイス シフトダウンするときは
後退,駐車するときはセレクターレバー パドルシフトの- (DOWN) 側を引くごと
を, , に入れてください。 セレクターレバーを , の位置に入れ に 1 段ずつシフトダウンします。
ているときは,停車中でもスポーツモー
スポーツモードで走行中に車速が下がる ドを選択することができます。 , 走行に戻すときは
と自動的にシフトダウンし,停車前に 1 停車中選択できる変速段は 1 速のみです。 パドルシフトの+ (UP) 側を約 2 秒以上手
速に入ります。 前に引くと,セレクターレバー表示灯が
シフトアップするときは
パドルシフトを連続して操作すると変速 運転装置 5-25
段が連続して切り換わります。 パドルシフトの+ (UP) 側を引くごとに 1
段ずつシフトアップします。
走行性能を確保するため,車速によって
はパドルシフトを操作してもシフトアッ
プしない場合があります。また,エンジ
ンの過回転を防止するため,車速によっ
てはパドルシフトを操作してもブザーが
鳴ってシフトダウンしない場合がありま
す。
エンジン回転数がレッドゾーン付近まで
上昇すると,自動的にシフトアップする
ことがあります。
スポーツモードを選択するときは
セレクターレバーを , に入れて停車
しているときまたは走行中に,パドルシ
フトを手前に引くことで,スポーツモー
ドが選択されます。
CVT
スポーツモードを選択する前の表示( , セレクターレバー位置表示灯 高くなったオートマチックトランスミッ
)に切り換わり, 走行, 走行に戻り ション (CVT) オイルの温度を下げるため
J00701600585
ます。 にエンジン制御が働き,エンジン回転数
セレクターレバーの位置をメーター内に と車速が下がることがあります。
表示します。 このようなときは,つぎのいずれかの方
スポーツモードで走行中は変速段を表示 法で処置してください。
します。
5 車速を下げて走行します。
車を安全な場所に止めてセレクター
レバーを に入れ,エンジンをかけた
ままエンジンフードを開けて冷やし
ます。
アドバイス しばらくしたらセレクターレバーを 以
外に入れて表示が消えるか確認します。
セレクターレバーを の位置に入れてパ 表示が消えればもとのように走行できま
ドルシフトの操作でスポーツモードを選 す。
択しているときは,停車すると自動的に 警告表示が消えないときは,ただちに三
走行へ戻ります。 菱自動車販売会社にご連絡ください。
セレクターレバーを の位置に入れてス 警告表示
ポーツモードを選択しているときは,停
車してもスポーツモードが選択されたま J00712201360
ま 走行へは戻りません。
マルチインフォメーションディスプレイ トランスミッションに何らかの異常が発
スポーツモード走行中にセレクターレ 内のインフォメーション画面に警告が表 生し,安全装置が働いていると考えられ
バーを から または から へ操作 示されたときは,つぎの方法で処置して ます。ただちに三菱自動車販売会社で点
をすると,スポーツモードが解除され通 ください。 検を受けてください。
常の 走行, 走行に切り換わります。
オートマチックトランスミッション
(CVT) オイルの温度が高くなっています。
5-26 運転装置
CVT 車の運転のしかた
セレクターレバーを から操作 CVT 車の運転のしかた 発進 5
できないときは
J00702901319 1. ブレーキペダルを右足で踏みます。
万一,エンジンスイッチの電源モードが
ON でブレーキペダルを踏んだ状態でも, 注意 警告
から他の位置に操作できないときは, 車を少し移動させるときでも,正しい運 ブレーキペダルは必ず右足で踏んでくだ
バッテリー上がりやシフトロック装置の 転姿勢をとり,ブレーキペダルとアクセ さい。左足でのブレーキ操作は,緊急時
故障が考えられます。ただちに三菱自動 ルペダルが確実に踏めるようにしてくだ の反応が遅れるなど適切な操作ができ
車販売会社で点検を受けてください。 さい。 ず,重大な事故につながるおそれがあり
また,お車を移動させる必要がある場合 ます。
はつぎの手順でセレクターレバーを操作 少しだけ後退したときなどは,セレク
してください。 注意
ターレバーが に入っていることを忘れ
1. 駐車ブレーキがかかっていることを てしまうことがあります。 セレクターレバーを , 以外の位置
確認します。 後退した後は,すぐに から または (前進または後退の位置)に入れるとク
2. エンジンをかけている場合は,エンジ に戻す習慣をつけましょう。 リープ現象により,ブレーキペダルから
ンを切ります。 車を後退させるときは,身体を後ろにひ 足を離すとアクセルペダルを踏まなくて
も車が動き出します。
3. ブレーキペダルを右足で踏みます。 ねった姿勢になり,ペダルの操作がしに 特にエアコン作動中などエンジン回転数
4. シフトロック解除穴にマイナスドラ くくなります。 が高くなるとクリープ現象が強くなりま
ブレーキペダルが確実に踏めるように注 すので,よりしっかりとブレーキペダル
イバーなどを差込,押下げながらセレ 意してください。 を踏んでください。
クターレバーを に入れます。
切り返しなどで から , から と
シフトロック 何度もレバーを操作するときは,そのつ
解除穴 どブレーキペダルをしっかりと踏み,車
を完全に止めてから行ってください。
車が動いているうちに や に入れる
と,トランスミッションの故障の原因に
なります。
運転装置 5-27
CVT 車の運転のしかた
クリープ現象とは… 4. 周囲の安全を確認し,駐車ブレーキを 注意
解除します。
セレクターレバーは走行状況に合った正
セレクターレバーを , 以外に入 5. ブレーキペダルを徐々にゆるめ,アク しい位置で使用してください。
れると動力がつながった状態となり, セルペダルをゆっくりと踏み込んで
アクセルペダルを踏まなくても車が 坂道などで,前進の位置( , )にし
発進します。 た ま ま 惰 性 で 後 退 し た り,後 退 の 位 置
ゆっくりと動き出すオートマチック にしたまま惰性で前進しないでくださ
い。
車(CVT 車)特有の現象。 急な上り坂での発進 エンストしてブレーキの効きが非常に悪
くなったり,ハンドルが非常に重くなり,
5 2. セレクターレバーを前進は ,後退は 1. 車が動き出さないよう駐車ブレーキ 思わぬ事故につながるおそれがありま
をかけたまま,ブレーキペダルから足 す。
に入れます。
を離します。
警告 2. アクセルペダルをゆっくり踏みなが
ら,車が動き出す感触を確認してか
セレクターレバーの操作は必ずブレーキ ら,駐車ブレーキを解除して発進しま 通常走行
ペダルを右足で踏んだまま行ってくださ
い。絶対にアクセルペダルを踏み込んだ す。
まま行わないでください。車が急発進し, 走行 セレクターレバーを で走行します。
重大な事故につながるおそれがありま 発進するとスピードに応じて自動的に変
す。 速されます。
3. セレクターレバーの位置を確認しま 警告 急加速したいとき
す。
走行中はセレクターレバーを に入れな
いでください。誤って , に入れてし アクセルペダルを深く踏み込みます。
自動的に変速比が切り換わって急加速が
まったり,エンジンブレーキが効かなく できます。これをキックダウンといいま
なり,思わぬ事故につながるおそれがあ す。
ります。また,トランスミッションの故
障の原因になります。
ブレーキペダル
5-28 運転装置
停車 3. 渋滞などで停車時間が長くなりそう 電子制御 4WD 5
なときはセレクターレバーを に入
1. セレクターレバーは のままブレー れます。 アドバイス
キペダルをしっかりと踏みます。
注意 坂道では,まず駐車ブレーキをかけてか
注意 らつぎにセレクターレバーを に入れて
停車中はむやみに空ぶかしをしないでく ください。駐車ブレーキをかけずに に
エアコン作動時などは,自動的にエンジ ださい。万一,セレクターレバーが , 入れると発進時にセレクターレバーの操
ン回転数が高くなり,クリープ現象が強 以外に入っていると思わぬ急発進の原 作力が重くなる場合があります。
くなります。ブレーキペダルをしっかり 因になります。
踏んでください。 4. エンジンを止めます。
4. 再発進するときは,セレクターレバー
2. 必要に応じて駐車ブレーキをかけま が 位置にあることを確認してから 注意
す。 発進してください。
車から離れるときは必ずエンジンを止め
注意 駐車 てください。
エンジンをかけたままにしておくと,万
急な上り坂ではクリープ現象が働いて 1. 車を完全に止めます。 一,セレクターレバーが 以外に入って
も,車が後退することがあります。停止 2. ブレーキペダルを踏んだまま駐車ブ いた場合,クリープ現象で車がひとりで
時はブレーキペダルを踏み,しっかりと に動き出したり,乗り込むときに誤って
駐車ブレーキをかけてください。 レーキを確実にかけます。 アクセルペダルを踏み,急発進するおそ
3. セレクターレバーを に入れます。 れがあります。
上り坂でブレーキペダルを踏まずに,ア
クセルペダルを踏みながら停止状態を保 注意 電子制御 4WD J00711900129
つ こ と は し な い で く だ さ い。ト ラ ン ス A
ミッションの故障の原因になります。 では車輪が固定されるため,車が動き
出す心配がなく安全です。駐車時には必
ずセレクターレバーが に入っているこ 電子制御 4WD は,リヤデファレンシャル
とを確認してください。 アッセンブリに設けられた電子制御カッ
プリングを制御し,前後輪間の駆動力配
車が完全に止まらないうちに に入れる 分をコントロールすることで加速性能と
と,急停止してけがをするおそれがあり 安定性能を向上させるシステムです。
ます。また,トランスミッションの故障 電子制御 4WD は,走行状況に合わせて3
の原因になります。 種類のドライブモードを選択できる4WD
システムです。
運転装置 5-29
電子制御 4WD
つぎのドライブモードが選択できます。 ドライブモードセレクター 注意
ドライブ 働き J00712000273 雪道等で前輪を空転させたまま,スイッ
モード チを操作しないでください。車両が思わ
エンジンスイッチの電源モードが ON の
ぬ方向に飛び出すおそれがあります。
5 4WD ECO 燃費性能を高めたモー 状態のときスイッチを押すごとにドライ 乾いた舗装道路を「4WD LOCK」モード
ド。 ブモードが「4WD ECO」「4WD
通常は効率のよい 2WD AUTO」「4WD LOCK」「4WD ECO」 で走行すると燃料の消費量が多くなった
り,騒音,タイヤの早期摩耗を発生する
で走行し,車輪スリップ の順に切り換わります。 ことがあります。
などでは 4WD 性能を発
揮する。 アドバイス
4WD AUTO 通常使用するモード。 ドライブモードは走行中,停車中ともに
乾燥舗装路,ウェット 切り換えることができます。
路,雪道など様々な状況
で適切な 4WD 性能を実
現する。 ドライブモードインジケー
ター
4WD LOCK 4WD の高い走破性を訴
J00712100258
求するモード。
悪路走行やスタック脱出 ドライブモードを切り換えるとマルチイ
性に優れ,通常路面でも ンフォメーションディスプレイ内のイン
低速から高速まで 4WD フォメーション画面に,割り込み表示で
らしい力強い走行を実現
する。
ドライブモードが表示されます。
アドバイス インフォメーション画面のドライブモー
ドの表示は数秒後にもとの画面に戻りま
走行中に駐車ブレーキレバーを引くと, す。
強制的に電子制御4WDの機能を停止しま
す。ただし,後輪がロックしやすくなり, 表示例:「4WD ECO」モードを選択した
車体姿勢が不安定になるおそれがありま とき
すので,通常の走行では使用を避けてく
ださい。
5-30 運転装置
S-AWC
ドライブモード 表示 注意 アドバイス
4WD ECO
ドライブモードインジケータの表示 ドライブモードを「4WD ECO」に変わっ
(4WD) が点滅し,メーター内のインフォ た後にドライブモードを変更すると ECO 5
メーション画面に警告が表示されたとき モードスイッチを OFF にしてもドライブ
は,電子制御 4WD に何らかの異常が発生 モードは変わりません。
し,安全装置が働いていると考えられま
す。できるだけ早く三菱自動車販売会社 S-AWC
で点検を受けてください。
4WD AUTO A
J00715100044
4WD LOCK 同一指定サイズ,同一種類,同一銘柄お S-AWC は,電子制御 4WD,アクティブ
よび摩耗差のないタイヤを使用してくだ ヨーコントロール (AYC),ABS,ASC を
注意 さい。サイズ,種類,銘柄および摩耗度 統合制御することにより駆動性能および
合いの異なるタイヤを使用すると,上記 車両の旋回性能と安定性能を広範囲な走
ドライブモードインジケータの表示(選 の警告が表示されることがあります。 行条件で向上させる車両運動統合制御シ
択中のモード)が点滅し,メーター内の ステムです。
インフォメーション画面に警告が表示さ ECO モードスイッチを ON に
れたときは,自動的に駆動系部品を保護 したときは 注意
するモードになります。
J00724400014 S-AWC を 過 信 し な い で く だ さ い。S-
速度を控えめにし,しばらく走行して表 AWC が作動した状態でも車両の安全確
示が消灯すればもとのように走行できま ドライブモードが「4WD AUTO」のとき, 保には限界があり,無理な運転は思わぬ
す。 ECO モードスイッチを ON にするとドラ 事故につながるおそれがあります。
イブモードが「4WD ECO」のモードに変 常に道路状況に合った安全運転を心がけ
わります。 てください。
ECO モードスイッチを OFF にするとド
ライブモードは「4WD AUTO」に復帰し 電子制御 4WD
ます。
「ECO モードスイッチ」P.4-40
電子制御 4WD は,リヤデファレンシャル
アッセンブリに設けられた電子制御カッ
運転装置 5-31
S-AWC
プリングを制御し,前後輪間の駆動力配 左右差動制限機能 S-AWC ドラ 働き
分をコントロールすることで加速性能と イブモード
安定性能を向上させるシステムです。 燃費性能を高めたモー
ド。
左右差動制限機能は,滑りやすい路面や 通常は効率のよい 2WD
アドバイス 左右の状況が異なる路面での片輪の空転 で走行し,車輪スリッ
プなどでは 4WD 性能
走行中に駐車ブレーキレバーを引くと, を防止して,駆動性能と車両の安定性を AWC ECO
強制的に電子制御4WDの機能を停止しま 向上させる機能です。 を発揮する。
5 す。ただし,後輪がロックしやすくなり,
車体姿勢が不安定になるおそれがありま ヨーコントロール機能
すので,通常の走行では使用を避けてく 乾燥舗装路,ウェット
路など通常使用する
ださい。 ヨーコントロール機能は,素早くハンド モード。
走行状態に応じてフロ
ルを操作したときや滑りやすい路面でハ ント左右輪と前後輪の
駆動力/制動力を適切
AYC ンドル操作したときなどに,左右輪の駆 NORMAL にコントロールし,低
動力差やブレーキ力を制御し車両の旋回 燃費で軽快な走りを実
J00715300046 する力(ヨーモーメント)をコントロー 現する。
ルすることで,車両の旋回性能と安定性
AYC: Active Yaw Control system 能を向上させる機能です。
AYC は左右差動制限機能とヨーコント
ロール機能を持ち,アクティブフロント
ディファレンシャル (AFD)* ブレーキ, 注意 SNOW 主に雪道での走行に適
EPS を制御することで左右輪間の駆動/ したモード。
制動力配分をコントロールするシステム ブレーキ力の制御は,車両の停止性能を 滑りやすい路面で安定
です。 向上させる制御ではありませんので,周 性が向上する。
囲の安全に十分注意して走行してくださ
4WD の高い走破性を訴
*:アク テ ィ ブフ ロ ン トディファレン い。 求するモード。
シャル (AFD) 悪路走行やスタック脱
出性に優れ,通常路面
フロント左右輪間の差動をトランス S-AWC ドライブモード LOCK でも低速から高速まで
ファに設けられた電子制御クラッチ 4WD らしい力強い走行
により制限するディファレンシャ J00715500048
ル。 を実現する。
走行条件に合わせて,つぎの中から S-
AWC ドライブモードを選択することが
できます。
5-32 運転装置
S-AWC ド ライ ブ モー ド セレ ク アドバイス S-AWC
ター
S-AWC ドライブモードは走行中,停止中 注意
J00716800051 ともに切り換えることができます。
ドライブモードインジケータの表示(選
エンジンスイッチの電源モードが ON の S-AWC ド ラ イ ブモ ー ドイ ン ジ 択中のモード)が点滅し,メーター内の
状態のときスイッチを押すごとにドライ ケーター インフォメーション画面に警告が表示さ
ブモードが「AWC ECO」「NORMAL」 れたときは,自動的に駆動系部品を保護
「SNOW」「LOCK」「AWC ECO」の J00716901062 するモードになります。
順に切り換わります。
表示例:「AWC ECO」モードを選択した 5
注意 とき
速度を控えめにし,しばらく走行して表
雪道等で前輪を空転させたまま,スイッ S-AWC ドライブモードを切り換えると 示が消灯すればもとのように走行できま
チを操作しないでください。車両が思わ マルチインフォメーションディスプレイ す。
ぬ方向に飛び出すおそれがあります。 内のインフォメーション画面に,割り込
み表示で S-AWC ドライブモードが表示 ドライブモードインジケータの表示
乾いた舗装道路を「LOCK」モードで走行 されます。インフォメーション画面の S- (4WD) が点滅し,メーター内のインフォ
すると燃料の消費量が多くなったり,騒 AWC ドライブモードの表示は,数秒後に メーション画面に警告が表示されたとき
音,タイヤの早期摩耗を発生することが 元の画面に戻ります。 は,S-AWC に何らかの異常が発生し,安
あります。 全装置が働いていると考えられます。た
だちに三菱自動車販売会社で点検を受け
てください。
同一指定サイズ,同一種類,同一銘柄お
よび摩耗差のないタイヤを使用してくだ
さい。サイズ,種類,銘柄および摩耗度
合いの異なるタイヤを使用すると,上記
の警告が表示されることがあります。
S-AWC 作動状態表示
J00715601075
マルチインフォメーションディスプレイ
内のインフォメーション画面に S-AWC
運転装置 5-33
4WD 車の上手な運転
の作動状態を表示させることができま B, C-車 両 重 心 ま わ り の 左 回 転 の ヨ ー アドバイス
す。 モーメント
表示させるときはマルチインフォメー ドライブモードを「AWC ECO」に変わっ
ションディスプレイスイッチを押してイ 差動制御機能制御表示 た後にドライブモードを変更すると ECO
5 ンフォメーション画面を切り換えます。 前後輪間および左右輪間の差動制限力の モードスイッチを OFF にしてもドライブ
詳しくは「インフォメーション画面(エ 強さをメーター内の E 部にバーグラフで モードは変わりません。
ンジンスイッチの電源モードが ON のと
き)」をお読みください。P.4-7 表示します。 4WD 車の上手な運転
表示例 注意 J00707400123
運転中に S-AWC 作動画面を見るときは 4WD車といってもどこでも走れるわけで
必要最小限にとどめてください。画面に
S-AWC の作動状態を表示します。 気をとられて思わぬ事故につながるおそ はありません。無理な運転はしないでく
れがあります。 ださい。
2WD 車と同様,ハンドル・ブレーキ操作
を慎重に行い安全運転に心がけてくださ
ECO モードスイッチを ON に い。
したときは 注意
J00726500019 オンロード専用車です。無理な運転はし
ないでください。
ドライブモードが「NORMAL」のとき, • 砂地やぬかるみ等タイヤが空転しやす
ECO モードスイッチを ON にするとドラ いところでの走行は避けてください。タ
イブモードが「AWC ECO」のモードに変
ヨーコントロール機能制御表示 わります。 イヤの空転を続けると駆動系部品に無
ヨーモーメントの強さをバーグラフで表 ECO モードスイッチを OFF にするとド 理がかかり,重大な故障の原因となるお
ライブモードは「NORMAL」に復帰しま それがあります。
す。 • 渡河などの水中走行はしないでくださ
「ECO モードスイッチ」P.4-40 い。
• ブレーキ性能は 2WD 車とあまり差はあ
示します。 りません。極端な急ハンドル,急ブレー
A, D-車 両 重 心 ま わ り の 右 回 転 の ヨ ー キは避けて十分な車間距離をとって走
行してください。
モーメント
5-34 運転装置
4WD 車取り扱い上の注意 注意 4WD 車取り扱い上の注意
J00706602005 急旋回したときは,タイトコーナーブ タイヤの空気圧は定期的に点検して
レーキング現象を起こし,運転しにくく ください。
乾燥した舗装道路を走行する なりますので,急な旋回は避けてくださ 「タイヤの空気圧」P.12-7
ときは い。
注意 5
注意 アドバイス
同一指定サイズ,同一種類,同一銘柄お
乾いた舗装道路を「4WD LOCK」モード タイトコーナーブレーキング現象が起き よび摩耗差のないタイヤを使用してくだ
で走行すると燃料の消費量が多くなった るとタイヤのスリップ音や駆動系のきし さい。サイズ,種類,銘柄や摩耗度合い
り,騒音を発生することがあります。 み音などが発生することがあります。 の異なるタイヤを使用すると,駆動系部
品に無理がかかり,オイル漏れや焼き付
きなどの重大な故障となり思わぬ事故に
つながるおそれがあります。
急なカーブを回るときは タイヤ,ホイールについて けん引について
「4WD LOCK」または「LOCK」モード時 4WD 車は 4 輪に駆動力がかかるため,タ けん引はできるだけ専門業者に依頼して
イヤの状態が車の性能に大きく影響しま ください。
に急なカーブを低速で旋回した場合,ブ す。タイヤには細心の注意をしてくださ 4WD 車は,必ず4輪を持ち上げてレッ
レーキをかけた状態と同じような現象が い。 カー車で搬送するか,4輪接地の状態で
発生することがあります。 けん引してください。
これはタイトコーナーブレーキング現象 4 輪とも指定のタイヤ,ホイールを装 ただし,つぎの場合は三菱自動車販売会
と呼ばれているもので,4輪のタイヤの 着してください。 社にご連絡ください。
軌跡(回転差)が違うために発生する4 「タイヤ,ホイールのサイズ」
輪駆動車特有の現象です。 P.12-7 エンジンが回っているのに車が動か
このような現象が発生したときには,ハ ない。または異音がする。
ンドルを直進状態に戻すか「4WD LOCK」 タイヤ,ホイールを交換するときは 4
または「LOCK」以外のモードに切り換え 輪とも交換してください。 下まわりを点検し,オイルなどが漏れ
ている。
ることによって解消することができま タイヤのローテーションは5,000kmご
す。 とに行ってください。
「タイヤローテーション」P.9-7
運転装置 5-35
緊急制動信号システム ジャッキアップするときは アドバイス
注意 注意 [ 緊急制動信号システムの作動条件 ]
つぎの条件がそろったときに作動しま
前輪または後輪だけを持ち上げたけん引 ジャッキアップ中はエンジンをかけた す。
を行うと,駆動系部品が損傷したり,車 り,ジャッキアップした車輪を回転させ • 車速が約 55km/h 以上のとき
がレッカー(台車)から飛び出すおそれ ないでください。 • ブレーキペダルが踏み込まれ,車両の減
があります。 接地しているタイヤが回ってジャッキか 速度やアンチロックブレーキシステム
「けん引」P.11-28 ら車体が外れ,思わぬ事故につながるお (ABS) の作動状況から,システムが急ブ
それがあります。 レーキだと判断したとき
5 [ 緊急制動信号システムの作動停止条件 ]
緊急制動信号システム つぎのいずれかの条件で作動を停止しま
ドライブモードを「4WD ECO」モードに す。
しても,前輪または後輪だけを持ち上げ J00721300083 • ブレーキペダルから足を離したとき
たけん引はできません。 • 非常点滅灯スイッチを押したとき
急ブレーキ時に,非常点滅灯を自動的に • 車両減速度や ABS の作動状況から,シス
アドバイス 速く点滅させることで後続車に注意をう テムが急ブレーキではないと判断した
ながし,追突の可能性を低減させる装置 とき
レッカー車による搬送は,別冊の「メン です。
テナンスノート」を見て三菱自動車販売 緊 急 制 動 信 号 シ ス テ ム が 作 動 す る と, ヒルスタートアシスト
会社へ依頼してください。 メーター内の非常点滅表示灯も同時に速
く点滅します。 J00721800118
注意 ヒルスタートアシストは,急な上り坂で
発進するときに起こる車両の後退を防止
ABS警告またはASC警告が表示されてい し,発進を容易にする装置です。ブレー
るときは,緊急制動信号システムが作動 キペダルからアクセルペダルに踏み換え
しないことがあります。 るとき,ブレーキをかけた状態を約 2 秒
「ABS 警告」P.5-39 間保持します。
「ASC 警告表示」P.5-43
5-36 運転装置
ヒルスタートアシスト
注意 3. アクセルペダルを踏み込みます。 警告灯
ヒルスタートアシストは,車両の発進
ヒルスタートアシストを過信しないでく に合わせて,徐々にブレーキ力をゆる 警告表示 5
ださい。 めます。
極端に急な上り坂,凍結した上り坂,ぬ このような場合は,つぎの方法で処置し
かるんだ上り坂など路面の状態によって 4. てください。
は車両が後退することがあります。
また,停止するときにブレーキペダルの アドバイス 1. 安全な場所に車を止め,エンジンを停
踏み方が不十分であったり,乗員の人数, 止します。
荷物の重さなどによってヒルスタートア ヒルスタートアシストは,つぎの条件が
シストが作動しないことがあります。 そろったときに作動します。 2. 再度エンジンをかけ,表示が消えるか
• エンジンがかかっている。 確認します。
ヒルスタートアシストは 2 秒以上車両の
後退を防止することはできません。 • セレクターレバーが または 以外の 表示が消えれば異常ありません。消えな
位置に入れてある。 いときや,たびたび表示するときは,通
上り坂でブレーキペダルを踏み込まず 常走行には支障はありませんが,できる
に,ヒルスタートアシストを使って停止 • ブレーキペダルを踏んで,車両を完全に だけ早く三菱自動車販売会社で点検を受
状態を保つことはしないでください。 停止している。 けてください。
思わぬ事故につながるおそれがありま
す。 • 駐車ブレーキを解除している。 注意
ヒルスタートアシストは,ブレーキペダ
ヒルスタートアシストが作動中に,エン 警告が表示されるとヒルスタートアシス
ジンスイッチの電源モードを ON または ルから足を離す前にアクセルペダルを踏 ト が作動を停止します。慎重に発進して
ACC にしないでください。 み込むと作動しません。 ください。
ヒルスタートアシストが作動を停止し, ヒルスタートアシストは,坂道を後ろ向
思わぬ事故につながるおそれがありま きに登るときにも作動します。
す。 ヒルスタートアシスト作動中に車体下か
ら作動音がすることがあります。これは
使い方 ヒルスタートアシストが正常に作動して
いることを示すもので異常ではありませ
J00721901217 ん。
1. ブレーキペダルを踏んで車両を完全 警告表示
に停止させます。
J00722000191
2. ブレーキペダルから足を離します。
ヒルスタートアシストがブレーキ力 システムに異常があると表示灯/警告表
を保持し,車両の後退を約 2 秒間防止 示が点灯します。
します。
運転装置 5-37
ブレーキアシスト
ブレーキアシスト アドバイス 注意
J00722200092 走行中にブレーキアシストが作動する 雪道を走行した後は足回りに付いた雪や
泥を取り除いてください。足回りを清掃
ブレーキアシストは,緊急制動時などに と,ブレーキペダルが軽く感じられるこ するときはホイール付近に付いている車
ブレーキペダルを強く踏み込めない運転 とがあります。また作動音とともにペダ 速感知装置や配線などを傷付けないよう
者を補助し,より大きな制動力を確保す ルが小刻みに動いたり,車体やハンドル 十分注意してください。
る装置です。ブレーキペダルを素早く踏 に振動を感じることがあります。これは
装置が正常に作動していることを示すも 4 輪とも同一サイズ,同一種類の指定タイ
5 み込んだときにブレーキが強くかかるよ の で 異 常 で は あ り ま せ ん。そ の ま ま ブ ヤを装着してください。
うになります。 レーキペダルを強く踏み続けてくださ サイズや,種類の異なるタイヤを混用す
い。 ると,ABS が正常に作動しなくなるおそ
注意 ABS 警告灯または ASC 警告灯のみが点 れがあります。
灯しているときは,ブレーキアシストは
ブレーキアシストはブレーキ性能以上の 作動しない場合があります。 市販のリミテッドスリップディファレン
制動力を発揮させる装置ではありませ シャル(LSD)を装着しないでください。
ん。ブレーキアシストを過信せず,十分 アンチロックブレーキシス ABS が正常に作動しなくなるおそれがあ
な車間距離をとって安全運転を心がけて テム(ABS) ります。
ください。
アドバイス
J00703000772
つぎのような場合は,ABS の付いていな
アドバイス アンチロックブレーキシステム(ABS)と い車に比べて制動距離が長くなることが
ありますので,速度はひかえめにし,車
いったんブレーキアシストが作動する は,急ブレーキや滑りやすい道路でブ 間距離を十分とって運転してください。
• 砂利道や深い新雪路を走行するとき
と,ブレーキペダルをゆるめても大きな レーキを踏んだときに車輪のロックを防 • タイヤチェーンを装着しているとき
制動力を保持します。 止し,制動力を維持し,かつ安定した車 • 道路の継ぎ目や段差を乗り越えるとき
ブレーキアシストの作動を停止させたい 体姿勢とハンドル操舵性を保つ装置で • 凸凹道などの悪路を走行するとき
ときは,ブレーキから完全に足を離して す。
ください。 マンホール,工事用の鉄板,白線の上,段
差を乗り越えるときなど,車輪が滑りや
注意 すい状況では,車輪のロックを防止する
ため急制動以外でも ABS が作動すること
ABS は制動時の車体安定性を確保するた があります。
めのもので必ずしも制動距離が短くなる
とはかぎりません。ABS を過信せず,十
分な車間距離をとって安全運転を心がけ
てください。
5-38 運転装置
アンチロックブレーキシステム(ABS)
アドバイス 警告表示 走行中に警告を表示したとき
は
ABS が作動すると車体,ハンドル,ブレー
キペダルに振動を感じたり,作動音が聞 J00704600645
こえます。
また,ブレーキペダルを踏み込んだとき システムに異常があると警告灯が点灯し ABS 警告のみ表示したときは 5
に固く感じることがあります。 ます。
これは装置が正常に作動していることを また,マルチインフォメーションディス 急ブレーキや高速走行を避け安全な
示すもので異常ではありません。そのま プレイ内のインフォメーション画面にも 場所に車を止めます。
まブレーキペダルを強く踏み続けてくだ 警告表示が表示されます。 エンジンを停止し,再度エンジンをか
さい。 正常なときはエンジンスイッチの電源 け,その後しばらく走行して警告表示
モードを ON にすると警告灯が点灯し,数 しなければ異常ありません。
つぎのような場合は,エンジンルーム内 秒後に消灯します。 しばらく走行しても警告表示したま
より作動音がすることがあります。また, まのときは三菱自動車販売会社で点
ブレーキペダルにショックを感じること 注意 検を受けてください。この場合,ABS
があります。これは ABS 装置の作動を は作動せず,普通のブレーキとして作
チェックしているためで異常ではありま 点灯したままのとき,または点灯しない 動します。
せん。 ときは装置の故障が考えられますので,
• エンジンスイッチの電源モードを ON に 三菱自動車販売会社で点検を受けてくだ バッテリーが電圧不足のときにエン
したとき。 さい。 ジンをかけると,警告を表示すること
がありますが ABS の故障ではありま
• エンジンをかけてしばらく走行したと せん。
き。 このようなときは,しばらくアイドリ
ング回転でバッテリーを充電してく
ABS は,発進後車速が約 10km/h になるま ださい。
で作動しません。また,車速が約 5km/h 充電しても警告表示したままのとき
まで下がると作動を停止します。 や,たびたび警告表示するときは三菱
自動車販売会社で点検を受けてくだ
ABS 警告 J00704500947 さい。
警告灯
運転装置 5-39
電動パワーステアリング (EPS) 電動パワーステアリング アドバイス
(EPS)
ABS 警告とブレーキ警告を表示 ヘッドライトを点灯したままで停車して
したときは J00703100382 いるとき,ハンドル操作をするとヘッド
ライトが暗くなることがありますが異常
警告灯 エンジン回転中にパワーアシストが作動 ではありません。しばらくすれば元の明
し,ハンドルの操作力を軽くする装置で るさに戻ります。
5 警告表示 す。
もし,パワーアシストが作動しなくなっ 電動パワーステアリング
たときは,ハンドルが重くなります。こ (EPS) 警告
の場合は,三菱自動車販売会社で点検を
受けてください。 J00704701441
ブレーキ力の配分機能が作動しないこと 警告 システムに異常があるときマルチイン
があるため,急ブレーキをかけたときに フォメーションディスプレイ内のイン
車体姿勢が不安定になるおそれがありま 走行中はエンジンを止めないでくださ フォメーション画面に警告表示が表示さ
す。 い。エンジンを止めると,ハンドルが非 れます。
急ブレーキや高速走行を避け,ただちに 常に重くなり,思わぬ事故につながるお
車を安全な場所に止めて三菱自動車販売 それがあります。 注意
会社へ連絡してください。
アドバイス エンジン回転中に表示したときは,ハン
アドバイス ドルが重くなることがありますので,で
駐車するときなどに,ハンドルをいっぱ きるだけ早く三菱自動車販売会社で点検
警告灯は同時に点灯し,マルチインフォ いに回す操作を繰り返すと,システムの を受けてください。
メーションディスプレイ内のインフォ 過熱を防止するため保護機能が働きハン
メーション画面には,交互に表示します。 ドル操作が徐々に重くなります。この場
合,しばらくハンドル操作を控えてくだ
さい。
システムの温度が下がるとハンドルの操
作力は元に戻ります。
5-40 運転装置
アクティブスタビリティコントロール(ASC)
アクティブスタビリティコ 注意 発進しやすくすると共に,旋回加速時の 5
ントロール(ASC) 適切な駆動力・操舵能力を向上させる機
市販のリミテッドスリップディファレン 能です。
J00710300344 シャル(LSD)を装着しないでください。
ASC が正常に作動しなくなるおそれがあ 注意
アクティブスタビリティコントロール ります。
(ASC)はトラクションコントロール機能 雪道や凍結路を走行するときは,冬用タ
とスタビリティーコントロール機能を持 アドバイス イヤを装着して速度は控えめにし,車間
ち,アンチロックブレーキシステムと統 距離を十分とって運転してください。
合的に制御を行うことで,車両姿勢を安 つぎのような場合は,エンジンルーム内
定させると共に駆動力を確保する装置で より作動音がすることがあります。また, スタビリティコントロール機
す。つぎの項も合わせてお読みください。 ブレーキペダルにショックを感じること 能
「ア ン チ ロ ッ ク ブ レ ー キ シ ス テ ム があります。これは ASC 装置の作動を
(ABS)」P.5-38 チェックしているためで異常ではありま J00710500186
「トラクションコントロール機能」 せん。
P.5-41 • エンジンスイッチの電源モードを ON に スタビリティコントロール機能は,急激
「スタビリティコントロール機能」 したとき。 なハンドル操作や滑りやすい路面のカー
P.5-41 • エンジンをかけてしばらく走行したと ブに進入したときなどに生じる車両の横
き 滑りを,各車輪のブレーキとエンジン出
注意 力を制御することにより抑制し,車両の
ASC が作動すると,車体に振動を感じた 安定性を向上させる機能です。
ASC が作動した状態でも車両の安定確保 り,エンジンルーム内より作動音が聞こ
には限界があり,無理な運転は思わぬ事 えたりします。 アドバイス
故につながるおそれがあります。ASC を これは装置が正常に作動していることを
過信せず,常に道路状況に合った安全運 示すもので異常ではありません。 スタビリティコントロール機能は,車速
転を心がけてください。 が約 15km/h 以上で作動します。
ABS 警告灯が点灯しているときは,ASC
4 輪とも同一サイズ,同一種類の指定タイ は作動しません。
ヤを装着してください。
サイズや種類の異なるタイヤを混用する トラクションコントロール機
と,ASC が正常に作動しなくなるおそれ 能
があります。
J00710400156
トラクションコントロール機能は,滑り
やすい路面での駆動輪の空転を防止して
運転装置 5-41
アクティブスタビリティコントロール(ASC)
ASC の ON/OFF 作動切り換え 注意 - ASC OFF 表示灯
ASC OFF スイッチで ASC を OFF
J00710800479 安全のため,ASC OFF スイッチの操作は にすると点灯します。
停車しているときに行ってください。
アドバイス 注意
通常走行時は必ず ASC を ON にしてくだ
ぬかるみ,砂地または新雪などからの脱 さい。 作動表示灯が点滅したときは路面が滑
出時に,アクセルペダルを踏み込んでも
ASC の働きによりエンジン回転が上がら アドバイス りやすい状態か,加速しすぎています。
アクセルペダルをゆるめて控えめな運転
5 ないことがあります。このようなときは, ASC OFF スイッチではスタビリティコ をしてください。
ASC OFF スイッチで ASC を OFF にする ントロール機能とトラクションコント 滑りやすい路面などでブレーキ制御が連
と抜け出しやすくなります。 ロール機能の両方が OFF になります。 続で作動し,ブレーキ装置の温度が上昇
しすぎた場合は,ブレーキ制御によるト
エンジンスイッチの電源モードを ON に ASC を OFF にしたあとも ASC OFF ス ラクションコントロール機能の作動を一
すると自動的に ASC は ON になります。 イッチを押し続けると,誤操作防止機能 時停止します。これはブレーキ装置を保
ASC を OFF にしたいときは ASC OFF ス が働いて ASC は ON に戻ります。 護するためで通常走行に問題ありませ
イッチを 3 秒以上押し続けます。 ん。(エ ン ジ ン 出 力 の 制 御 に よ る ト ラ ク
ションコントロール機能は作動します。)
スイッチを押し続けると3秒後に, 表示 ASC作動表示/ASC OFF表示
灯が表示されます。もう一度押すと ON この場合は 表示灯が点滅し,ブレーキ
になります。 J00711600272
制御によるトラクションコントロール機
能が停止していることを運転者に知らせ
ます。車をいったん停車し,点滅が消え
ればブレーキ制御によるトラクションコ
ントロール機能は再び作動します。
- ASC 作動表示灯 アドバイス
ASC が作動すると点滅します。
エンジンをかけると 表示灯が点灯する
ことがあります。これは,エンジン始動
時にバッテリーの電圧が一時的に低下し
たためで,すぐに消灯すれば故障ではあ
りません。
5-42 運転装置
クルーズコントロール(自動定速走行装置)
アドバイス 常走行には支障はありませんが,できる 注意
だけ早く三菱自動車販売会社で点検を受
スペアタイヤ装着時は,タイヤのグリッ けてください。 • 交通量が多く車間距離が十分取れない
道路
プ力が低下するため 作動表示灯が点滅 けん引するときは
しやすくなります。 • 急なカーブや見通しの悪い道路
J00716100096 • 滑りやすい道路(凍結路,積雪路,砂利
路,濡れた道路)
ASC 警告表示 注意 5
• 長い急な下り坂
J00715700255 エンジンスイッチの電源モードを ON に 定速走行しないときは,安全のためク
して前輪だけを持ち上げたけん引を行う
システムに異常があると 作動表示灯 と,ASC が作動し思わぬ事故につながる ルーズコントロール機能を停止してくだ
おそれがあります。前輪を持ち上げてけ さい。
と, 表示灯が点灯し警告表示が表示し ん引するときはエンジンスイッチの電源
ます。 モードを ACC にしてください。
詳しくは「けん引」をお読みください。
警告灯 P.11-28 アドバイス
-ASC 作動表示灯
上り坂や下り坂では,状況により一定の
-ASC OFF 表示灯 速度を保てない場合があります。
警告表示
上り坂では,設定した車速を下回ること
クルーズコントロール(自 があります。
動定速走行装置) このような場合は,アクセルペダルを踏
んで希望の車速まで加速してください。
A J00704000199
下り坂では,設定した車速を上回ること
このような場合は,つぎの方法で処置し があります。ブレーキペダルを踏んで減
てください。 速してください。この場合,定速走行は
終了します。
1. 安全な場所に車を止め,エンジンを停
止します。 クルーズコントロールはアクセルペダル
を 踏 ま ず に 一 定 の ス ピ ー ド(約
2. 再度エンジンをかけ,表示が消えるか 40km/h~100km/h)で定速走行する装置で
確認します。
す。
表示が消えれば異常ありません。消えな
いときや,たびたび表示するときは,通 注意
つぎのような道路では安全のため,使用
しないでください。
運転装置 5-43
クルーズコントロール(自動定速走行装置)
クルーズコントロールスイッ アドバイス 希望車速をセットし,定速走行
チ するときは
クルーズコントロールスイッチを操作す
J00705600150 るときは,個々のスイッチを確実に押し J00705800181
てください。
5 2 個以上のスイッチを同時に押すと,定 1. エンジンスイッチの電源モードが ON
速走行が自動的に終了することがありま の状態のときに,クルーズコントロー
す。 ルON/OFFスイッチを押すとクルーズ
コントロール機能が作動し,メーター
内の表示灯が点灯します。
クルーズコントロール表示灯
J00705700207
1- CANCEL スイッチ エンジンスイッチの電源モードが ON の
状 態 の と き に,ク ル ー ズ コ ン ト ロ ー ル
定速走行を終了するときに使用し ON/OFF スイッチを押してクルーズコン
ます。 トロール機能を作動させると点灯しま
2- RES +スイッチ す。
設定車速を上げたり,定速走行を終
了した後,元の設定車速に戻すとき
に使用します。
3- SET -スイッチ
設定車速を下げたり,定速走行する
車速をセットするときに使用しま
す。
4- クルーズコントロール ON/OFF ス
イッチ
クルーズコントロール機能を作動
または停止するときに使用します。
5-44 運転装置
2. 希望する車速まで加速または減速し, クルーズコントロール(自動定速走行装置)
SET -スイッチを押し下げて手を離
す と,イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン 画 面 に アドバイス
が点灯し定速走行が開始されま スイッチから手を離したときの車速が
セットされます。
す。
クルーズコントロールスイッチ
を使って 5
アドバイス RES +スイッチを押し上げ,または SET
-スイッチを押し下げ続け,希望する車
スイッチから手を離したときの車速が 速になったら手を離します。
セットされます。
アドバイス ブレーキペダルを使って
スイッチから手を離したときの車速が 希望する車速まで減速し,SET -スイッ
セットされます。 チを押し下げて手を離します。
エンジンを止めるとクルーズコントロー
ル機能は自動的に停止します。
設定車速を変更するときは 1- 加速したいとき
2- 減速したいとき
J00705900182
アドバイス
アクセルペダルを使って
スイッチから手を離したときの車速が
希望する車速まで加速し,SET -スイッ セットされます。
チを押し下げて手を離します。
運転装置 5-45
クルーズコントロール(自動定速走行装置)
アドバイス 一時的に減速したいときは
RES +スイッチを押し上げ,または SET
-スイッチを押し下げてすぐに手を離す ブレーキペダルを踏んで減速します。
と,設定車速を約 1.5km/h ずつ微調整す 元の設定車速に戻すときは,RES +ス
ることができます。 イッチを押し上げます。
一時的に加速または減速した 「定速走行終了前の設定車速に戻すと
いときは
5 きは」P.5-47
J00712900155
一時的に加速したいときは また,つぎの場合も自動的に定速走行が
終了します。
アクセルペダルを踏んで加速します。
アクセルペダルから足を離すと自動的に セットした速度より車速が約 15km/h
元の設定車速に戻ります。 以上下がったとき
定速走行を終了するときは 車速が約 40km/h 以下になったとき
アクティブスタビリティコントロー
J00706000236
ル (ASC) が作動したとき
つぎのいずれかの操作で定速走行が終了 「アクティブスタビリティコント
します。 ロール (ASC)」P.5-41
クルーズコントロールON/OFFスイッ 警告
チを押す
セレクターレバーを にしても定速走行
CANCEL スイッチを押す は自動的に終了しますが,走行中はセレ
ブレーキペダルを踏む クターレバーを に入れないでくださ
い。エンジンブレーキが効かなくなり,思
わぬ事故につながるおそれがあります。
5-46 運転装置
レーダークルーズコントロールシステム (ACC)
アドバイス ただし,つぎの場合は RES +スイッチを 車間距離制御を行わず,一定速で走行す
押し上げても,元の設定車速に戻すこと る「クルーズコントロール」も選択でき
上記以外のときに定速走行が自動的に終 はできません。もう一度車速をセットし ます。
了した場合は,クルーズコントロールに 直してください。
何らかの異常が発生していると考えられ
ます。 エンジンを止めたとき センサー 5
クルーズコントロール ON/OFF スイッチ クルーズコントロールON/OFFスイッ
を押してクルーズコントロール機能を停
止し,三菱自動車販売会社で点検を受け チを押したとき
てください。 車速が約 40km/h 以下になったとき
クルーズコントロール表示灯が消灯
しているとき
定速走行終了前の設定車速に レーダークルーズコント
戻すときは ロールシステム (ACC)
J00706100208
定速走行を終了した後でも車速が A J00724501025 警告
約 40km/h 以上であれば,RES +スイッ
安全運転を行う責任は運転者にありま
チ を 押 し 上 げ る こ と に よ り,イ ン フ ォ す。レーダークルーズコントロールシス
テム (ACC) を使用していても,常に周囲
メーション画面に が点灯し元の設 レーダークルーズコントロールシステム の状況を把握して,安全運転を心がけて
(ACC) は,アクセルペダルを踏まなくて ください。
定車速に戻すことができます。
も設定した車速で走行すると共に,セン レーダークルーズコントロールシステム
サーを使用して前方車両との相対速度, (ACC) は,運転者の負担を軽減するシス
相対距離を測定し,前方車両に近づけば テムであり,自動的に運転したり,追突
減速して設定した車間距離を保って走行 を防止する装置ではありません。また,脇
する機能です。レーダークルーズコント 見運転やぼんやり運転などの前方不注意
ロールシステム (ACC) は高速道路や自動 を許容したり,雨・霧などの視界不良を
補助するものではありません。周囲の状
車専用道路での運転を快適にするための 況に応じてブレーキペダルを踏んで減速
運転支援システムです。 するなど,常に安全運転に心がけてくだ
レーダークルーズコントロールシステム さい。
(ACC) によるブレーキが作動したとき
は,制動灯(ブレーキランプ)が点灯し
ます。
運転装置 5-47
レーダークルーズコントロールシステム (ACC)
警告 注意 注意
前方車両の種類や状態,天候状況,道路 • 車線内の自車と前方車両の横方向の位 • タイヤの空気圧が適正でないとき
状況によっては実際の状況を正確に検知 置関係や,ハンドルの操作状況,事故や
できないことがあります。また,前方車 故障で走行が不安定なとき • 応急用スペアタイヤを装着していると
両が急ブレーキをかけたときや他車が割 き
り込んだときなどは十分な減速ができ • 車線内の自車と前方車両の横方向の位
ず,前方車両に接近することがあります。 置関係がずれる道を走行するとき • タイヤチェーンを装着しているとき
システムの正しい作動のため,つぎのこ
5 シ ス テ ム を 過 信 し て 注 意 を 怠 っ た り,
誤った使い方をしたりすると,重大な事 とをお守りください。センサーの検知性
故につながるおそれがあるので,必要に 能を低下させるなど,思わぬ事故につな
応じて運転者自身で安全を確保してくだ がるおそれがあります。
さい。 • センサー部に強い力や衝撃を与えたり,
注意 つぎのような状況では思わぬ事故につな センサー固定ネジに触れたり分解しな
がることがあるので ACC を使用しないで いでください。
つぎのような状況では一時的に前方車両 ください。 • センサー部やセンサー前方カバー部は
を検出できなくなったり,前方車両以外 • 交通量の多い道や急カーブ,曲がりく 常にきれいにしてください。
のものを検出して制御や警報が作動する ねった道 • センサー部やセンサー前方カバー部に
ことがあります。 • 凍結路や積雪路,未舗装路など滑りやす ステッカーを貼り付けたり,グリルガー
• カーブが連続する道路やカーブの出入 い路面 ドなどを取り付けないでください。
り口を走行するとき(前方車両を認識で • 悪天候 ( 雨,雪,砂嵐など ) のとき • センサー前方カバー部を改造したり,塗
きない場合や隣車線の車両を認識する 装しないでください。
場合があります) • 急な下り坂 • 指定以外のサイズのタイヤを装着しな
いでください。また,摩耗差の著しいタ
• 工事による車線規制や仮設車線を走行 • 急な上り坂,下り坂や勾配の変化が激し イヤを混ぜて装着しないでください。
するとき い道 • サスペンションを改造しないでくださ
い。
• 頻繁な加減速が必要な交通状況
事故などでセンサー部またはセンサー前
• 頻繁に接近警報が鳴るとき 方カバー部が変形した場合は,レーダー
クルーズコントロールシステム (ACC) を
• けん引されるとき,またはけん引すると 使用せず,三菱自動車販売会社に連絡し
き てください。
• 整備工場などでシャシーダイナモメー
ターやフリーローラーなどを使用する
とき
5-48 運転装置
前方車両を検出していないと レーダークルーズコントロールシステム (ACC)
きは
アドバイス
設定した車速で定速走行します。
設定できる車速範囲は約 40~100km/h で 停車後ブレーキを踏まずに 2 秒経過する
す。 と,ブザー音と表示とともに ACC は自動
的にキャンセルされスタンバイ状態にな
アドバイス ります。
このとき,ブレーキ制御は解除され,ク
下り坂などで設定した車速を超えそうな リープ現象で車両は動き出します。
ときは,自動でブレーキが作動して速度
を維持します。 5
自動ブレーキ中にブレーキペダルを踏ん 前方車両が停車したときは,自車もそれ 前方車両を検出しなくなったときはブ
だとき,ペダルが固く感じられることが に応じて停車します。 ザー音とともに前方車両表示が消え,設
ありますが,異常ではありません。さら 停車状態を保持する機能はありませんの 定した車速までゆっくりと加速し,再び
に踏み込むことで踏み増すこともできま で,停車したら速やかにブレーキを踏ん 定速走行を行います。
す。 でください。
自動ブレーキ中に音が聞こえることがあ
りますが,ブレーキ制御によるものであ
り異常ではありません。
前方車両を検出しているとき 注意 注意
は
ブレーキ制御による停車中は,車から離 前方車両に追従している場合,つぎのよ
J00730300021 れないでください。 うな状況では,前方車両を検出しなくな
ることにより設定車速まで自動的に加速
設定した車速を上限として,車速に応じ す る こ と が あ る た め,必 要 に 応 じ て ブ
た車間距離(車間時間)を保つように,必 レーキを踏むなどして,安全な速度で走
要に応じてブレーキも使用して車間制御 行してください。
を行い走行します。
運転装置 5-49
レーダークルーズコントロールシステム (ACC)
注意 きは,ブザーと表示で運転者に注意を促 注意
します。
• 高速道路本線から出る ( インターチェン ブレーキを踏むなどして適切な車間距離 つぎのような状況では前方車両を正確に
ジ,サービスエリア,パーキングエリア を保持してください。 検 出 で き ず,車 間 距 離 を 適 切 に 保 て な
などに進入する)とき かったり,警報が作動しないことがあり
ます。適切な車間距離を保つよう,必要
5 に応じてブレーキペダルを踏むなどの操
作を行ってください。
• カーブを走行するとき • 近距離で前方車両に割り込まれたとき
前方車両に追従走行していた場合に,前 注意 • 前方車両が自車両と左右にずれている
とき
方車両が車線変更などで自車前方からい 未使用時はシステムを OFF してくださ
なくなったとき,その先に停車している い。 • 前方車両がトレーラーなどをけん引し
車両に対しては減速制御は働きませんの 誤ってレーダークルーズコントロールシ ているとき
で,必要に応じてブレーキを踏むなどし ステム (ACC) を作動させてしまい,思わ
てください。 ぬ事故につながるおそれがあります。 • 自車速より極端に遅い車両など
接近警報 車外からの操作は絶対にしないでくださ • 二輪車,自転車など
い。
J00724701030 • 荷物を積んでいない貨物トレーラーな
つぎのような状況では制御も警報も行い ど
レーダークルーズコントロールシステム ません。
(ACC) 制御中に,前方車両の減速度合い • 歩行者など車両以外のもの • 積荷が荷台から突き出ている車両など
が大きい場合や他車の割り込みにより十 • システムに異常があるとき(システムが • 車高の低い車両など
分な減速ができず前方車両に接近したと 異常を検知した場合は,「ACC 点検」が
表示されます) • 最低地上高が極端に高い車両など
つぎのような状況では警報のみが働き, • 急な上り坂,下り坂が繰り返される道を
加減速制御を行いません。 走行しているとき
• 停車中または非常に速度が遅い車両
• 路面がうねっていたり,凹凸があるとき
• トンネル内を走行しているとき
• 後席やラゲッジルームに極端に重いも
のを積んだとき
• エンジン始動後に走行してからしばら
くの間
• カーブが連続する道路やカーブの出入
り口を走行するとき
• センサーおよびセンサー前方カバー部
に汚れ,雪,氷などが付着した場合 *
5-50 運転装置
レーダークルーズコントロールシステム (ACC)
注意 クルーズコントロールスイッ 5- ACC 車間設定スイッチ
チ 前方車両との車間距離の設定を変
• 前方車両や対向車が路上の水や雪,砂な 更するときに使います。
どを巻き上げて走行しているとき * J00724801028
*:これらの状況などで検出性能低下や アドバイス 5
レーダークルーズコントロールシステ
ム (ACC) が一時的に作動できない状態 スイッチは1個1個確実に操作してくださ
を自動的に判定した場合は,レーダー い。
クルーズコントロールシステム (ACC) 複 数 の ス イ ッ チ を 同 時 に 押 す と,レ ー
が 自動的 にキャ ンセル された 後,ブ ダークルーズコントロールシステム
ザー音と表示で運転者に知らせます。 (ACC) が OFF または制御がキャンセルさ
レーダークルーズコントロールシステ れることがあります。
ム (ACC) が作動できる状態になると,
表示は自動的に消えます。 1- ACC ON/OFF スイッチ レーダークルーズコントロー
表示が消えない場合はシステムの異常 ルシステム (ACC) インフォ
の可能性があります。三菱自動車販売 レーダークルーズコントロールシ メーション画面
会社に連絡してください。 ステム(ACC)またはクルーズコント
ロールを ON/OFF します。 J00726201026
2- SET -スイッチ
1- ACC インジケーター:
希望する速度に設定したり,設定し レーダークルーズコントロールシ
た速度を下げたりするときに使い ステム (ACC) が ON していることを
ます。 示します。
3- RES +スイッチ
一度設定した速度で動作させたり,
設定した車速を上げたりするとき
に使います。
4- CANCEL スイッチ
レーダークルーズコントロールシ
ステム(ACC)またはクルーズコント
ロールの制御をキャンセルすると
きに使います。
運転装置 5-51
レーダークルーズコントロールシステム (ACC)
2- 制御状態インジケーター: 車間設定 状態
表示
レーダークルーズコントロールシ スタンバイ 制御中
ステム (ACC) 制御状態時に表示しま 長 中
す。 中
3- 設定車速:
短
目標車速を表示します。
4- 前方車両表示:レーダーが前方車両
5 を認識しているときに表示します。
以下のようにスタンバイ中と制御
中で表示が異なります。
状態 使い方 メーター内のマルチインフォメーション
ディスプレイのインフォメーション画面
表示 スタンバイ 制御中 がレーダークルーズコントロールシステ
中 ム (ACC) 表示に切り換わります。
J00724901032
レーダークルーズコントロールシステム
前方車両 システムを起動(スタンバイ)す (ACC) を ON したときはスタンバイ状態
認識 るときは
で制御は開始されません。
5- 車間設定表示: エンジンスイッチの電源モードが ON の
前方車両との距離設定を表示しま 位置で,ACC ON/OFF スイッチを短く押
す。
以下のようにスタンバイ中と制御中 すと,レーダークルーズコントロールシ
で表示が異なります。 ステム (ACC) が ON します。
5-52 運転装置
レーダークルーズコントロールシステム (ACC)
アドバイス 設定車速はインフォメーション画面に表 アドバイス 5
示されます。
エンジンスイッチの電源モードを OFF に 設定できる車速範囲は約 40~100km/h で • 車速が約 10km/h~40km/h で前方車両を
するときにレーダークルーズコントロー す。 検出していないとき
ルシステム (ACC) が ON していても次回, 前方車両を検出しているときは約
エンジンスイッチの電源モードを ON に 10~40km/h でも制御開始できますが,こ • ASC が OFF のとき
したときは自動的にレーダークルーズコ のときは設定車速は 40km/h に設定され • ABS/ASC/TCL が作動中
ントロールシステム (ACC) は起動しませ ます。 • セレクターレバーが 以外の位置のと
ん。 上記車速の範囲外で操作しても制御開始
しません。 き
制御を開始するときは レーダークルーズコントロールシステム • ブレーキペダルを踏んでいるとき
(ACC) 制御が開始すると,ブザー音と共 • 駐車ブレーキがかかっているとき
レーダークルーズコントロールシステム • センサー部に汚れが付着しているなど
(ACC)ON(スタンバイ)状態で SET -ス に, が点灯し,設定車間表示や前方
イッチを押し下げます。 による検出性能低下を自動的に判定し
SET -スイッチを放したときの車速が設 車両表示(前方車両を検出しているとき ている場合
定され,レーダークルーズコントロール のみ)が制御中表示に切り換わります。 • システムに異常があるとき
システム (ACC) は,このときの車速で制
御します。 設定車速を上げるときは
アドバイス RES +スイッチで設定車速を上げる
つぎのときは,制御開始できません。こ レーダークルーズコントロールシステム
のときブザーが鳴ります。 (ACC) 制御中に RES +スイッチを一回押
• 車速が約 10km/h 未満または約 100km/h し上げると設定車速が1km/h上昇します。
以上のとき また,RES +スイッチを押し上げ続ける
と,設定車速が 5km/h きざみで上昇しま
す。
運転装置 5-53
レーダークルーズコントロールシステム (ACC) 設定車速を下げるときは
設定したい車速まで加速して,SET -ス SET -スイッチで設定車速を下げる
イッチを押し下げて離すとそのときの車
速が設定車速に設定されます。
レーダークルーズコントロールシステム
(ACC) 制御中に SET -スイッチを一回押
5 し下げると設定車速が1km/h減少します。
また,SET -スイッチを押し下げ続ける
と,車速が 5km/h きざみで減少します。
注意 注意 注意
設定車速は状況に応じた適切な車速を設 アクセルペダルを踏んでいる間はブレー 設定車速は状況に応じた適切な車速を設
定してください。 キ制御や警報は行いません。 定してください。
アドバイス アドバイス アドバイス
実際の車速は遅れて上昇します。 アクセルペダルを踏んでいる間は設定車 実際の車速は遅れて減少します。
前方車両がいるときにも操作できます 速表示は「---」となります。
が,設定車速が上昇するだけで実際には アクセルペダルを離せば,もとの設定車
加速しません。 速で再びレーダークルーズコントロール
スイッチを押し上げ続けたとき,設定車 システム (ACC) 制御状態に戻ります。た
速の変化に合せてブザーが鳴ります。 だし,状況によっては,アクセルペダル
を離した後一定時間,ブレーキ制御や警
アクセルペダルで加速する 報が働かないことがあります。
レーダークルーズコントロールシステム アクセルペダルを踏んでいる間は設定車
(ACC) 制御中にアクセルペダルを踏むと 速の調整はできません。
一時的に加速することができます。
5-54 運転装置
レーダークルーズコントロールシステム (ACC)
アドバイス アドバイス 注意
前方車両がいて,設定車速よりも低い車 ブレーキペダルを一度踏むと,レーダー アクセルペダルを踏んでいる間はブレー
速で追従走行しているときは,設定車速 クルーズコントロールシステム (ACC) 制 キ制御や警報は行いません。
が減少するだけで実際には減速しませ 御はキャンセルされ,ペダルを離しても
ん。 レーダークルーズコントロールシステム 設定車速は状況に応じた適切な車速を設
(ACC) 制御状態には戻りません。 定してください。
スイッチを押し下げ続けたとき,設定車
速の変化に合せてブザーが鳴ります。 一時的に車速を上げるときは アドバイス 5
ブレーキペダルで減速する アクセルペダルを踏み込めば,一時的に アクセルペダルを踏んでいる間は設定車
車速を上げることができます。 速表示は「---」となります。
レーダークルーズコントロールシステム アクセルペダルを放せば,自動的にもと
(ACC) 制御中にブレーキペダルを踏むと の設定車速に減速してレーダークルーズ 状況によっては,アクセルペダルを離し
制御はキャンセルされ,減速することが コントロールシステム (ACC) 制御を再開 た後一定時間,ブレーキ制御や警報が働
できます します。 かないことがあります。
設定したい車速まで減速して,SET -ス
イッチを押し下げるとそのときの車速が アクセルペダルを踏んでいる間は設定車
設定車速に設定されます。 速の調整はできません。
制御を終了するときは J00728401022
制御のキャンセル
レーダークルーズコントロールシステム
(ACC) 制御中につぎのいずれかの操作を
すると,レーダークルーズコントロール
システム (ACC) 制御はキャンセルされ,
スタンバイ状態になります。
制御開始条件が再び成立すれば,SET -
または RES +スイッチで制御開始できま
す。
CANCEL スイッチを押す
運転装置 5-55
レーダークルーズコントロールシステム (ACC) セレクターレバーが 以外の位置の
ブレーキペダルを踏む とき
5 警告
アドバイス また,つぎのような状況では,ブザー音 セレクターレバーを にしてもレーダー
と表示とともにレーダークルーズコント クルーズコントロールシステム (ACC) は
ACC ON/OFF スイッチを押してもレー ロールシステム (ACC) 制御は自動的に 自動的に終了しますが,走行中はセレク
ダークルーズコントロールシステム ターレバーを に入れないでください。
(ACC) 制御をキャンセルできます。 キャンセルされ,スタンバイ状態になり 加減速制御が働かなくなり,思わぬ事故
このとき,レーダークルーズコントロー ます。 につながるおそれがあります。
ルシステム (ACC) は OFF になります。 制御開始条件が再び成立すれば,SET -
または RES +スイッチで制御開始できま 駐車ブレーキが ON になったとき
つぎのような状況などで検出性能低
す。
下やレーダークルーズコントロール
レーダークルーズコントロールシステム 前方車両の停車に伴い,自車も停車し システム(ACC)が一時的に作動できな
(ACC) 制御がキャンセルされ,スタンバ い 状 態 を 自 動 的 に 判 定 し た 場 合 は,
たとき レーダークルーズコントロールシス
イ状態になると, が消灯し,設定車 ASC を OFF にしたとき テム(ACC)が自動的にキャンセルされ
ABS/ASC/TCL が作動したとき た後,ブザー音と表示で運転者に知ら
間表示や前方車両表示(前方車両を検出 せます。
しているときのみ)がスタンバイ表示に • 悪天候 ( 雨,雪,砂嵐など ) のとき
切り換わります。 • センサーおよびセンサー前方カバー
部に汚れ,雪,氷などが付着した場合
• 前方車両や対向車が路上の水や雪,
砂などを巻き上げて走行していると
き
• ブレーキが加熱しているとき
• 交通量が少なく,前方車両や障害物
が少ない道路を走行するとき
5-56 運転装置
レーダークルーズコントロールシス レーダークルーズコントロールシステム (ACC)
テム (ACC) が作動できる状態になる その他の状況で制御終了したら,不具
と,表示は自動的に消えます。 合かもしれません。レーダークルーズ
表示が消えない場合はシステムの異 コントロールシステム (ACC) を OFF
常の可能性があります。三菱自動車販 して,三菱自動車販売会社へ連絡して
売会社に連絡してください。 ください。
5
システムに異常があるとき(レーダー レーダークルーズコントロールシステ アドバイス
クルーズコントロールシステム (ACC) ム (ACC) を OFF にする
制御が自動的にキャンセルされると レーダークルーズコントロールシステム
ともに,システムが OFF され,ブザー レーダークルーズコントロールシステム (ACC) 制御中でも制御を停止してレー
音と表示で運転者に知らせます。エン (ACC) が ON 状態で ACC ON/OFF スイッ ダークルーズコントロールシステム
ジンスイッチの電源モードを ON 位置 チを押すとレーダークルーズコントロー (ACC) は OFF します。
にしても再び表示される場合は三菱 ルシステム (ACC) は OFF します。
自動車販売会社へ連絡してください) レーダークルーズコントロールシステム
(ACC) を OFF またはエンジンスイッチを
OFF の位置にすると設定車速はリセット
されます。
レーダークルーズコントロールシステム
(ACC) が ON 状態でエンジンスイッチを
OFF の位置にすると,次回,エンジンス
イッチを ON の位置にしたときはレー
ダークルーズコントロールシステム
(ACC) は OFF されます。
運転装置 5-57
レーダークルーズコントロールシステム (ACC)
制御を再開するときは 順に切り換わります。レーダークルーズ 設定車間「短」
コントロールシステム (ACC) が OFF ま
J00728501023
CANCEL スイッチやブレーキペダルで制 たはエンジンスイッチの電源モードが
OFF の位置で設定車間距離はリセットさ
御をキャンセルした後(レーダークルー
ズコントロールシステム (ACC) スタンバ れ,レーダークルーズコントロールシス レーダークルーズコントロール
テム (ACC) を ON にしたときは「長」に
イ状態),RES +スイッチを押し上げる 設定されます。
5 と,表示されているキャンセル前の設定 システム (ACC) を使用せずにク
車速でレーダークルーズコントロールシ
ステム (ACC) 制御を再開します。 ルーズコントロール(自動定速走
行装置)を起動するときは
J00728701025
アドバイス アドバイス エンジンスイッチの電源モードが ON の
制御を再開できる条件は,制御開始の条 車間距離は車速に応じて変化し,車速が 位置で,レーダークルーズコントロール
件と同じです。 高いほど長くなります システム (ACC) が OFF のとき,ACC
ON/OFF スイッチを押し続けると,ク
設定車間「長」
ルーズコントロールが起動します。
メーター内のマルチインフォメーション
ディスプレイのインフォメーション画面
がクルーズコントロール表示に切り換わ
るとともに,ブザーが鳴ります。
エンジンスイッチの電源モードを OFF の
位置にするとクルーズコントロールは
OFF されます。
「クルーズコントロール(自動定速走
行装置)」P.5-43
設定車間距離を変更するときは 設定車間「中」
J00728601024
ACC 車間設定スイッチを押すごとに設定
車間距離が「長」「中」「短」「長」・・・の
5-58 運転装置
衝突被害軽減ブレーキシステム (FCM)
注意 前方衝突被害軽減ブレーキ 警告 5
衝突被害軽減ブレーキシステム (FCM) に
クルーズコントロール(自動定速走行装 よるブレーキが作動しているときは,制 衝突被害軽減ブレーキシステム (FCM)
置)は前方車両に対する接近警報や車間 動灯(ブレーキランプ)が点灯します。 は,可能な範囲で衝突を回避できるよう
距離制御を行いません。 作動しますが,走行状態,道路環境,ハ
センサー ンドル,アクセル,ブレーキなどの操作
本製品は各国の電波法に適合していま など,様々な条件によってその効果は変
す。製品に貼られているシールはその 化し,常に同じ性能が発揮できるわけで
証明ですので,はがさないでください。 はありません。
製品を改造しないでください。 衝突の危険があるときは,システムの作
改造すると認証番号が無効となります。 動の有無に関わらず,ブレーキペダルを
強く踏むなどの回避操作を行ってくださ
い。
前方衝突警報機能
J00725001030
衝突被害軽減ブレーキシス 警告 自車線前方の車両に追突する危険性があ
テム (FCM) ると判断したときに,表示と音で注意喚
安全運転を行う責任は運転者にありま 起します。
A J00724601026 す。 警報時は,ブザー音とともに,メーター
衝突被害軽減ブレーキシステム (FCM) 内のインフォメーション画面に「ブレー
衝突被害軽減ブレーキシステム (FCM) は,可能な範囲で衝突被害を軽減または キ!」表示が点灯します。
は,センサーを使用して自車が走行する 衝突を回避するシステムであり,脇見運
車線の前方車両との相対速度,相対距離 転やぼんやり運転などの前方不注意を許
を測定し,ほぼ真後ろから前方車両に追 容したり,雨 • 霧などの視界不良を補助
突する危険性があると判断したときに, したりするものではありません。周囲の
つぎの機能を作動させ,衝突被害を軽減 状況に応じてブレーキペダルを踏んで減
または衝突を回避します。 速するなど,常に安全運転に心がけてく
ださい。
前方衝突警報機能
前方衝突被害軽減プレフィル機能
前方衝突被害軽減ブレーキアシスト
運転装置 5-59
衝突被害軽減ブレーキシステム (FCM)
注意 注意
自車速より極端に遅い車両に対しては作 ブレーキ操作によっては,ブレーキアシ
動しません。 ストが働かないことがあります。
状況によっては,警報が鳴らなかったり, システムを過信せず,衝突の危険がある
聞こえない場合があります。システムを ときは,システムの作動の有無に関わら
過信せず,衝突の危険があるときは,シ ず,ブレーキペダルを強く踏むなどの回
ステムの作動の有無に関わらず,ブレー 避操作を行ってください。
5 キペダルを強く踏むなどの回避操作を
行ってください。
前方衝突被害軽減ブレーキ 注意
前方衝突被害軽減プレフィル J00725301033 前方衝突被害軽減ブレーキを日常の車両
機能 停止に使用しないでください。
自車線前方の車両へ追突する危険性が高
J00725100018 いと判断したとき,軽いブレーキを作動 前方衝突被害軽減ブレーキ作動で停車し
させてブレーキ操作を促します。 た後は,自動ブレーキが解除され,クリー
自車線前方の車両に追突する危険性があ さらに,追突が避けられないと判断した プ現象により車両が動き出しますので,
ると判断したときに,ブレーキに予圧を ときには,緊急自動ブレーキを作動させ 必ずブレーキペダルを踏んで,車両を停
与え,ブレーキ操作時の応答性を向上さ て,衝突被害を軽減または条件によって 止させてください。
せます。 衝突を回避する機能です。
緊急自動ブレーキ作動中は,前方衝突警 ブレーキ制御中にブレーキペダルを踏ん
前方衝突被害軽減ブレーキア 報の作動時と同様,音と表示で注意喚起 だとき,ペダルが固く感じられることが
シスト します。 ありますが,異常ではありません。さら
緊急自動ブレーキが作動した後,作動し に踏み込むことで踏み増すこともできま
J00725200019 たことを示す表示がインフォメーション す。
画面に表示されます。
自車線前方の車両に追突する危険性があ つぎのような状況では制御も警報も行い
ると判断したときに,ブレーキアシスト ません。
の作動タイミングを早める機能です。 • 自車速より極端に遅い車両に対して
• 急な割込み車両に対して
• 前方車両との距離が極端に短いとき
• 対向車に対して
• 自車速が非常に遅いとき
• セレクターレバーが 以外の位置のと
き
5-60 運転装置
衝突被害軽減ブレーキシステム (FCM)
注意 注意 注意 5
• システムに異常があるとき (システム • 前方車両がトレーラーなどをけん引し *:これらの状況などで検出性能低下や
が異常を検知した場合は,「FCM 点検」 ているとき FCM が一時的に作動できない状態を自動
が表示され,「FCM OFF」インジケータ 的に判定した場合は,「FCM 使用できま
が点灯します) • 荷物を積んでいない貨物トレーラーな せん」が表示され,「FCM OFF」インジ
エンジンスイッチの電源モードを ON 位 ど ケーターが点灯します。なお,つぎのよ
置にしても再び表示される場合は三菱 うな状況においても表示されることがあ
自動車販売会社へ連絡してください。 • 積荷が荷台から突き出ている車両など ります。
• 車高の低い車両など • ブレーキが加熱しているとき
つぎのような状況ではブレーキ制御は行 • 最低地上高が極端に高い車両など • 交通量が少なく,前方車両や障害物が少
いません。 • 車両の近くに別の物体があるとき
• 車速が約 30km/h 以上で,前方車両が停 • カーブが連続する道路,カーブの出入口 ない道路を走行するとき
車中または非常に速度が遅い場合 FCM が作動できる状態になると,表示は
• ASC が OFF の場合 を走行するとき 自動的に消えます。表示が消えない場合
• 急な加減速を行っているとき はシステムの異常の可能性があります。
つぎのような状況では制御や警報が働か • ハンドル,アクセル,ブレーキ,セレク 三菱自動車販売会社に連絡してくださ
ないことや衝突回避できない場合があり い。
ます。 ターレバー操作を行っていて,衝突回避
• 二輪車,自転車,歩行者,動物,道路上 操作と判断されたとき ハンドルの操作状況や自車と前方車両の
の落下物など自動車以外のもの • 急な上り坂,下り坂が繰り返される道を 横方向の位置関係,事故や故障で走行が
• 自車の直前に車両が飛び出してきたと 走行しているとき 不安定なときなども制御や警報が働かな
き • 路面がうねっていたり,凹凸があるとき いことがあります。
• 近距離で前方車両に割り込まれたとき • トンネル内を走行しているとき
• 前方車両が自車両と左右にずれている • 自車が車線変更を行い,前方車両のすぐ ハンドル操作やアクセル操作など,シス
とき 後ろに接近したとき テムが運転者の回避操作と判断した場合
• 自車が右左折してからしばらくの間 は,制御や警報がキャンセルされること
• 後席やラゲッジルームに極端に重いも があります。
のを積んだとき
• エンジン始動後に走行してからしばら
くの間
• 悪天候 ( 雨,雪,砂嵐など ) のとき *
• センサーおよびセンサー前方カバー部
に汚れ,雪,氷などが付着した場合 *
• 前方車両や対向車が路上の水や雪,砂な
どを巻き上げて走行しているとき *
運転装置 5-61
衝突被害軽減ブレーキシステム (FCM) 注意 注意
注意 • 車両や障害物の横すれすれを通過する • 応急用スペアタイヤを装着していると
とき き
つぎのような状況では制御や警報が作動
することがあります。 • タイヤチェーンを装着しているとき
• カーブ入り口や交差点に路側物がある
とき システムの正しい作動のため,つぎのこ
とをお守りください。センサーの検知性
路側物 能を低下させるなど,思わぬ事故につな
がるおそれがあります。
5 • センサー部に強い力や衝撃を与えたり,
センサー固定ネジに触れたり分解しな
• 狭い鉄橋を通るとき • 車線内の自車と前方車両の横方向の位 いでください。
• 低いゲートや狭いゲートなどを通過す 置関係がずれる道を走行するとき • センサー部やセンサー前方カバー部は
常にきれいにしてください。
るとき つぎのような状況では予期しない作動を • センサー部やセンサー前方カバー部に
• 路面上に金属物,段差または突起物があ するおそれがあるので,システムを OFF ステッカーを貼り付けたり,グリルガー
にしてください。 ドなどを取り付けないでください。
るとき • リフトアップし,エンジンをかけてタイ • センサー前方カバー部を改造したり,塗
• 追越し時など,前方車両に急接近したと ヤを空転させるとき 装しないでください。
• けん引するとき,けん引されるとき • 指定以外のサイズのタイヤを装着しな
き • キャリアカーに積載するとき いでください。また,摩耗差の著しいタ
• ETC ゲートを通過するとき • サーキットなどでスポーツ走行をする イヤを混ぜて装着しないでください。
• 高架下や歩道橋の下,狭いトンネルを通 とき • サスペンションを改造しないでくださ
• 整備工場などでシャシーダイナモメー い。
過するとき ターやフリーローラーなどを使用する
• 自走式立体駐車場を走行するとき とき 事故などでセンサー部が変形した場合
• 路面の勾配が急に変化する場所を走行 • タイヤの空気圧が適正でないとき は,システムを OFF して,三菱自動車販
売会社に連絡してください。
するとき
• 前方の壁や車両すれすれに停車すると ブレーキ制御中に音が聞こえることがあ
りますが異常ではありません。
き
5-62 運転装置
衝突被害軽減ブレーキシステム (FCM)
FCM ON/OFF スイッチ タイミングの設定状態が表示され,「FCM 「短」設定時
OFF」インジケーターが消灯します。
J00725401034
FCM の ON/OFF や衝突警報タイミングを システム OFF 時はブザーが鳴るとともに 「長」設定時 5
変更します。 「FCM OFF」が表示され,「FCM OFF」イ
押し続けると,FCM の ON/OFF 状態が切 ンジケーターが点灯します。
り換わります。FCM が ON のときに短く
押すと,警報タイミングが切り換わりま
す。
システム状態を変更しても,エンジンス 注意
イッチの電源モードを ON の位置にした
ときは,FCM は ON となります。 前方衝突被害軽減ブレーキプレフィル,
前方衝突被害軽減ブレーキアシスト,前
システムを ON/OFF するときは 警報タイミングを切り換えると 方衝突被害軽減ブレーキの作動タイミン
きは グは変更できません
エンジンスイッチの電源モードが ON の
位置で,FCM ON/OFF スイッチを押し FCM がONのときにFCM ON/OFFスイッ 本製品は各国の電波法に適合していま
続けると,システムの ON/OFF 状態を切 チを短く押すごとに前方衝突警報の作動 す。製品に貼られているシールはその
り換えることができます。 タイミングが「長」「短」「長」・・・の順 証明ですので,はがさないでください。
システム ON と同時にブザーが鳴り,メー に切り換わります。 製品を改造しないでください。
ター内のインフォメーション画面に警報 切り換わるごとにインフォメーション画 改造すると認証番号が無効となります。
面に設定状態が表示されます。FCM を
OFF,ま た は エ ン ジ ン ス イ ッ チ の 電 源 運転装置 5-63
モードを OFF の位置にしても設定は保持
されます。
車線逸脱警報システム (LDW)
車線逸脱警報システム 注意 注意
(LDW)
車線逸脱警報システム (LDW) には限界が • 車線の数が増減している区間や車線が
A J00725601023 ありますので,機能を過信しないでくだ 複雑に交差している区間を走行すると
さい。 き
LDW のカメラで走行車線(レーン)を認
わき見運転やぼんやり運転などの前方不 • 2 重車線など特殊な車線を走行するとき
5 識し,走行車線を逸脱しそうな状況にお 注意や悪天候などによる視界不良を補助
いて表示と警告音で運転者に注意を促し するものではありませんので,常にハン • うねった道路や荒れた道路を走行する
ます。 ドル操作をして進路を修正し,安全運転 とき
に心がけてください。
カメラ • 雨天時や積雪,凍結などですべりやすい
つぎのような環境下では車線を検出でき 道路を走行するとき
ない場合があります。必要に応じて LDW
スイッチを OFF にしてください。 • トンネルなどの出入口などで,明るさが
急激に変化するとき
• 車線(白線,黄線)がかすれたり汚れた
りして見えにくいとき • 急なカーブのとき
• 雨,雪,霧,逆光などで車線が見えにく • 逆光を浴びて路面が光っているとき
いとき
• 段差などにより車が大きくゆれたとき
• 検札所手前,料金所手前,合流地点,分
岐地点など,車線が途切れるとき • ヘッドランプのレンズが汚れていたり,
劣化などにより照射が弱いときや光軸
• 道路補修の消し残り線,影,残雪,雨の がずれているとき
たまったわだちなど,車線と紛らわしい
線が見えるとき • 重い荷物の積載やタイヤ空気圧の調整
不良などで,車両が著しく傾いていると
• 高速道路などの本線(走行車線,追い越 き
し車線)以外の車線を走行するとき
• 対向車のヘッドランプ光がカメラに入
• 工事による車線規制や仮設車線を走行 射したとき
するとき
• タイヤ,サスペンションの改造など,指
• 車線の幅が極端に狭いとき 定された部品以外を装着した場合(摩耗
しているタイヤ,スペアタイヤ,タイヤ
•前方車両との車間距離が極端に短く チェーンを装着しているとき)
なったとき(前方車両が車線の近くを走
行して見えにくいとき) • 雨,雪,汚れなどがフロントガラスに付
着しているとき
• 合流地点などで車線が複雑なとき
使用環境を良い状態に保つために,つぎ
のことを守ってください。
• フロントガラスは,いつもきれいにして
おく
5-64 運転装置
車線逸脱警報システム (LDW)
注意 画面に「LDW」の表示が点灯し,システ アドバイス 5
ム ON の状態になります。
• カメラに強い衝撃や力を加えない,また システム OFF の状態から一度でもエンジ
分解しない システム OFF ンスイッチの電源モードを OFF にする
と,再びシステム ON の状態になります
• カメラの向きは厳密に調整されている LDWスイッチを押すとインフォメーショ
ため,取付けを変更したり,取り外した ン画面の「LDW」の表示が消灯し,シス (LDW 1 モード)。
りしない テム OFF の状態になります。 LDW を常にシステム OFF 状態(LDW 2
もう一度 LDW スイッチを押すと,システ モード)に設定することもできます。
•カメラレンズ前のフロントガラスに ム ON の状態に戻ります。 1. LDWスイッチを押して,システムOFF
シール等を貼らない の状態にします。
2. LDWスイッチを約10秒以上押します。
• フロントワイパーを交換する場合は,三 メーター内のインフォメーション画
菱自動車純正品を使用 面に「LDW 2」の文字が表示されます。
アドバイス 3. LDW スイッチを押して,画面右上の
「LDW」の表示を消します。
市販のカーナビゲーションを装着する場
合,フロントガラスにテレビや GPS のア LDW 1 モードに戻したいときは,システ
ンテナを貼り付けると,テレビの映りや ム OFF の状態にし,LDW スイッチを約
カーナビゲーションの位置精度が悪くな 10 秒以上押します。
るおそれがあります。 メーター内のインフォメーション画面に
「LDW 1」の文字が表示されます。
LDW の作動
J00725701037 スタンバイ
つぎのように作動表示が切り換わりま 車線を認識でき,車線を逸脱した際に警
す。 報を鳴らすことができる状態です。
つぎの条件がすべて成立したとき,シス
システム ON テム ON からスタンバイの状態になり,イ
ンフォメーション画面の「LDW」の表示
エンジンスイッチの電源モードを ON に から のインジケーターが点灯(緑色)
するとメーター内のインフォメーション に切り換わります。
運転装置 5-65
車線逸脱警報システム (LDW)
車速が約 60km/h 以上のとき 点灯し, のインジケーターが点滅(橙
方向指示レバーを操作していないと 色)します。
き
ハザードランプが作動していないと
き
ブレーキペダルが踏まれていないと
き アドバイス
5 車両の左右にある車線が認識できて
いる環境のとき
システムが ON 状態のとき
アドバイス LDWスイッチをOFFにすることで表示を
一時的に消灯することができます。
約 3 秒以上警報作動し続けたとき,警報を LDW システムの故障停止
停止します。
J00730600024
警告表示 LDW システム自体が故障,および初期設
定ができていない状態です。
J00725801025 三菱自動車販売会社で点検を受けてくだ
さい。
アドバイス LDWシステムの一時的な停止状態や故障
状態をつぎの状態で表示し,警報音を 1
ハザードランプが作動し終わった後,も 回鳴らします。
しくは方向指示レバーを戻した後,約 7
秒間はシステム ON の状態を継続します。 LDW カメラの高温異常
J00730500023
車線逸脱警報 炎天下での駐車などでLDWカメラが高温
になり,自動的に作動が停止した状態で
J00730400022 す。
LDWカメラの温度が下がると自動的に復
ブ ザ ー が 断 続 的 に 鳴 り,イ ン フ ォ メ ー 帰し,作動できる状態になります。
ション画面に「レーン逸脱中」の表示が
5-66 運転装置
リヤビューカメラ
リヤビューカメラ J00704200205 リヤビューカメラの取り付け位
A 置
リヤビューカメラは,車両後方の映像を カメラはテールゲートのハンドル付近に 5
三菱マルチコミュニケーションシステム 内蔵されています。
(MMCS) またはディスプレイオーディオ 使い方
の画面に表示させる装置です。 リヤビュー
カメラ J00707200206
注意
リヤビューカメラの表示範囲 エンジンスイッチの電源モードが ON の
リヤビューカメラは,車両後方の障害物
などを確認するための補助装置です。 状態のときにセレクターレバーを に入
映像を表示できる範囲は限られています れると,三菱マルチコミュニケーション
ので過信せず,リヤビューカメラが付い システム (MMCS) またはディスプレイ
ていない場合と同じように慎重な運転を オーディオの画面に車両後方の映像が自
心がけてください。 動的に表示されます。
必ず自分の目で周囲の安全を確認してく セレクターレバーを 以外の位置にする
ださい。 と,元の画面に戻ります。
リヤビューカメラだけを頼りに運転しな
いでください。
画面に表示できる範囲
リヤビューカメラが映像を表示できる範 注意
囲は図の範囲に限られています。また,リ
ヤバンパーの両端や下部などは表示でき リヤビューカメラは特殊レンズを使用し
ませんので後退するときは,必ず周囲の ているため,画面の映像は実際と距離感
安全を確認しながら運転してください。 覚が異なりますので注意してください。
運転装置 5-67