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日本語の発音方法を詳述

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Published by Yang Labo / CICS, 2018-08-09 00:58:04

日本語発音の手引き

日本語の発音方法を詳述

Keywords: 日本語の発音方法

日本語発音の手引き


By Yang Labo and CICS
in Saigon



はじめに

本手引きは、日本語の母音・子音の発音方法を
具体的に詳述しようと試みたものです。参考資料
は、次の二つを用いています。

.

①「日本語教育学入門」研究社刊
姫野伴子/小森和子/柳澤絵美

②「拗音から考える外国語音への感性」講義録
福居誠二

一般に見る五十音図の各行は、文法的には用言
の語尾変化などの要(かなめ)ではありますが、発
音的には、各行の「い」段の発音方法が他段と異
なっているという現象(硬口蓋化)があります。こ
の手引きでは、「日本語教育学入門」(以下「入
門」)に準じ、この硬口蓋化現象を考慮に入れて
います。したがって、一般の五十音図とは異なる
「行」の構成になっています。ただし、次の諸点
が、「入門」の内容と若干異なっています。

・ 半母音「わ」は「あ」行の母音の項にまと
めて説明しました。

・ 客観的な記述を心がけたものの、舌の位置
やその形の作り方、息の出し方などは、主
観的な感覚を交えた説明となっています。

・ 各解説に添えた声道断面図(声が流れる部分
の断面図)は「入門」の図を用いています。

(一部は修正。また補足的な概念図も適宜追加)

口蓋(口の中の天井部分)は、奥の方に柔らかい部分が
あるとはいえ、形状は固定的です。一方、下顎は、舌に
覆われれていて、自在にその形を変えることができます。
横からの断面図だけでは、この微妙な舌の動きを說明する
のに無理があるため、概念図を追加しました。

・ 「た」行の「つ」と「は」行の「ふ」の説
明は、「行」構成の統一を重視 したため、
「入門」の説明と異なるように見えますが
基本は同じです。

・ 外来語の発音は対象外ですので、外していま
すが、「シェ」「ジェ」「チェ」は含めまし
た。

まことに恐れ入りますが、「あとがき」にも、
思うところを述べております。ご御高覧賜ります
れば、幸甚です。本手引きが、日本語の正しい発
音に近づくために、多少とも役立つことを念じて
います。

2018 年夏

制作責任者:伊吹 洋一郎

註 解説の多くの部分が、「ます」体で述べら
れていませんが、簡潔さを重視したためです。

目次 Page 2
Page 4
Ⅰ 声道断面図の用語について Page 5
Ⅱ 国際音声記号 Page 7
Ⅲ 母音とは/子音とは Page 7
Ⅳ 母音 Page 9
Page 10
00-1 母音「あ」行 Page 12
00-2 半母音「わ」 Page 14
Ⅴ 子音 Page 15
01-1 か-()-く-け-こ Page 15
01-2 きゃ-き-きゅ-()-きょ Page 16
01-3 が-()-ぐ-げ-ご Page 18
01-4 ぎゃ-ぎ-ぎゅ-()-ぎょ Page 19
02-1 さ-()-す-せ-そ Page 19
02-2 しゃ-し-しゅ-シェ Page 20
02-3 ざ-()-ず-ぜ-ぞ Page 22
02-4 じゃ-じ-じゅ-ジェ-じょ Page 22
03-1 た-()-つ-て-と Page 24
03-2 ちゃ-ち-ちゅ-チェ-ちょ Page 26
03-3 だ-(ぢ)-(づ)-で-ど Page 28
04-1 な-()-ぬ-ね-の Page 30
04-2 にゃ-に-にゅ-()-にょ Page 32
05-1 は-()-ふ-へ-ほ Page 34
05-2 ひゃ-ひ-ひゅ-()-ひょ Page 35
05-3 ぱ-()-ぷ-ぺ-ぽ
05-4 ぴゃ-ぴ-ぴゅ-()-ぴょ
05-5 ば-()-ぶ-べ-ぼ

05-6 びゃ-び-びゅ-()-びょ Page 35
06-1 ま-()-む-め-も Page 36
06-2 みゃ-み-みゅ-()-みょ Page 38
07-1 や-()-ゆ-()-よ Page 40
08-1 ら-()-る-れ-ろ Page 42
08-2 りゃ-り-りゅ-()-りょ Page 44
09-0 ん (後続音がない場合) Page 46

あとがき Page 49

資料 Page 55
10-1
10-2 子音の分類について
10-3 日本語の子音
10-4 硬口蓋化について
ザズゼゾ ジ・ジャ行の
10-5
破擦音について
「ん」 の異音について

補 遺 ━間違えやすい発音について━ Page 56



日本語発音の手引き

Ⅰ 声道断面図の用語について

声道断面図とは、声が流れる部分の断面図です。

Page- 2 -

「入門」の声道断面図は、専門用語で図示さ
れていますが、本手引きでは、判りやすくする
ために以下の表現に改め、各解説に使用してい
ます。ただ、専門用語ではありません。

① 上唇(うわくちびる)
② 下唇(したくちびる)
③ 上の前歯(うえのまえば)
④ 下の前歯(したのまえば)
⑤ 上の歯茎(うえのはぐき)
⑥ 上の歯茎の後(うえのはぐきのうしろ)
⑦ 上顎の前(うわあごのまえ)
⑧ 上顎の中央(うわあごのちゅうおう)
⑨ 上顎の奥(うわあごのおく)
⑩ 下の前歯の付け根(したのまえばのつけね)
⑪ 舌先(したさき)
⑫ 前舌(まえした)
⑬ 奥舌(おくした)

Page- 3 -

Ⅱ 国際音声記号 IPA

国際音声記号は、世界中の言語に現れる様々
な言語音を統一された基準に基づく記号で書き
表し、言語音声に関する記述の基本枠組を提供
しています。IPA=International Phonetic Alphabet

Page- 4 -

Ⅲ 母音とは/子音とは

母音とは

① 口音のみ(口腔に通す音 鼻腔には通さない)
② 有声音(声帯振動を伴う音)
③ 肺から吐く息(呼気)を妨害せずに、口腔

内で共鳴を 起こすことで作られる音。

本手引きの母音の項にはは、「あ」「い」「う」
「え」「お」と、構成の都合で、半母音の「わ」を

加えている。

子音とは

① 口音(口腔に通す音)と鼻音(鼻腔に通す
音)の両方。

② 有声音(声帯振動を伴う音)と無声音(声
帯振動を伴わない音)の両方。

③ 調音*(唇や舌を使って、閉鎖を作ったり
狭めを作ったりして、呼気を妨害すること
で作られる音)。

* 唇や舌を動かしたり鼻に息を通したりすることで、さ
まざまな音が生成できます。音声学では、これを調音
と呼び、さらに、子音を調音するために、唇や舌を使
う位置のことを調音点と呼んでいます。

Page- 5 -

本手引きの子音は、有声音/無声音に大別し、
次に、以下の調音法を記しています。

・ 有声音/無声音

声帯の振動をともなって/ともなわずに発せら
れる音。

・ 破裂音

舌や唇などで閉鎖をつくり、息がそれを破る
ときに発せられる音。

・ 摩擦音

舌や唇などで息の通り道を狭め、息が通ると
き周辺と擦れて出る音。

・ 破擦音

破裂音の直後に摩擦音が続き、全体として一
音とみなされる音。

・ 顫動音(弾き音*)

舌先で歯茎を軽く叩く(弾く)ことで発せら
れる音。

・ 適隔音(接近音*)

口腔内に摩擦音ほどは狭くない間隙を作り,
そこに息を通すことで発せられる音。

・鼻 音

口蓋帆を下げて、鼻に息を通すことで発せられ
る音。*口蓋帆=Page 1 参照

* 顫動音/適隔音は、本書内だけの用語、一般的には、
弾き音/接近音と呼ばれています。

Page- 6 -

Ⅳ 母音

00-1 母音 あ-い-う-え-お

・ ‟舌先” ⑪は‟下の前歯の付け根” ⑩に自然
にあたっている。

・ 舌全体は、下顎に沿うように自然に乗って
いる状態。

・ 母音はすべて声帯をふるわせる音(有声
音)。さらに子音と違い、唇・舌・歯で息
をさえぎらず、口から息を吐いて発音する。

・ 声帯が出した音を素直に発音する。

* 母音を分類する三要素

-1- -2- -3-
唇のかたち 口の開き具合
舌の位置 *

あ 非円唇 後 広
(まるくない) (うしろ) (ひろい)

い 非円唇 前 狭
(まるくない) (まえ) (せまい)

う 非円唇 後 狭
(まるくない) (うしろ) (せまい)

え 非円唇 前 中程
(まるくない) (まえ) (なかほど)

お 円唇 後 中程
(まるい) (うしろ) (なかほど)

* “舌の位置”とは舌が最も盛り上る点。母音ゆえ、

決して、息の流れを妨げることはない。

Page- 7 -

「あ」 口を縦に大きく開き、下顎を下に 引き

下げる。舌全体は下顎に軽く乗り、舌

先は‟下の歯茎の付け根” ⑩に触れてい
る。息を‟上の歯茎の後” ⑥に当てて発
音する。

「い」 口を横に強く引き、歯を少しみせる。

舌先は、‟下の歯茎の付け根” ⑩にほと
んど触れない。その状態から息を”上の
歯茎” ⑤に当てて発音する。

口を丸くすぼめる。ただし、唇を尖ら

「う」 せたり、強く丸めたりしない。息は、

‟上顎の奥” ⑨に当て、そこを響かせる
感覚で、発音する。

「え」 口を軽く横に広げる。両唇を自然に少

し開く。息を‟上の歯茎の後” ⑥に当て
て発音する。

「お」 口を「う」より小さく丸めるので、舌

先は自然に‟下の前歯の付け根” ⑩から
少し離れる。息を‟上顎の中央” ⑧に向
かって当て、口の奥の中程を響かせ

て、発音する。

Page- 8 -

* 練習は、「い→え→あ→お→う」の順、
あるいはその逆順に行う。

00-2 半母音 わ

「わ」

上下の唇を近づけ、「う」の唇を
つくり、唇に息をあててから母音
「あ」を発音する。
発音後は、「あ」の唇。

*「わ」行の音は、古くは「わ-ゐ-()-ゑ-を」の

四音を表したが、現在では「ゐ-ゑ-を」の三音は、
「い-え-お」の音に吸収された。表記としては、
「を」は助詞として、「ゐ-ゑ」は古文でみること

ができる。

Page- 9 -

Ⅴ 子音

・ この手引きは、各子音を次の三点に基づき、
以下のように分類した。 ( Page-2-参照 )

1) 有声音/無声音、 2) 調音法、 3) 調音点

()記号は、欠落を表す。以下同様

01-1 か-()-く-け-こ
01-2 きゃ-き-きゅ-()-きょ
01-3 が-()-ぐ-げ-ご
01-4 ぎゃ-ぎ-ぎゅ-()-ぎょ
02-1 さ-()-す-せ-そ
02-2 しゃ-し-しゅ-シェ-しょ
02-3 ざ-()-ず-ぜ-ぞ
02-4 じゃ-じ-じゅ-ジェ-じょ
03-1 た-()-つ-て-と
03-2 ちゃ-ち-ちゅ-チェ-ちょ
03-3 だ-(ぢ)-(づ)-で-ど
04-1 な-()-ぬ-ね-の
04-2 にゃ-に-にゅ-()-にょ
05-1 は-()-ふ-へ-ほ

Page- 10 -

05-2 ひゃ-ひ-ひゅ-()-ひょ
05-3 ぱ-()-ぷ-ぺ-ぽ
05-4 ぴゃ-ぴ-ぴゅ-()-ぴょ
05-5 ば-()-ぶ-べ-ぼ
05-6 びゃ-び-びゅ-()-びょ
06-1 ま-()-む-め-も
06-2 みゃ-み-みゅ-()-みょ
07-1 や-()-ゆ-()-よ
08-1 ら-()-る-れ-ろ
08-2 りゃ-り-りゅ-()-りょ
09-0 ん(後続音がない場合)

Page- 11 -

01-1 か-()-く-け-こ 

-----無声破裂音

音の破裂点
舌の奥をドーム状に盛り上げる。

Page- 12 -

・ 調音点は、‟上顎の奥‟ ⑨(軟口蓋)
・ 舌の中央より少し奥(‟奥舌” ⑬)を、‟上

顎の奥” ⑨に押し付け、
‟奥舌” ⑬を盛り上げる。その部分は、ドー
ムをイメージする。
・ 次に、息を破裂させるように強く吐き出し、
母音を発音する。
・ 口の開き方は、舌を盛り上げるので、自然
に広くなる。
・ 口の奥の方で、吐く息を貯め、舌を下ろす
際、一気に吐き出す感じ。

Page- 13 -

01-2 きゃ-き-きゅ-()-きょ 
-----無声破裂音














音の破裂域

舌の奥をカマボコ状に盛り上げる。

Page- 14 -

・ 調音点は、‟上顎の奥‟ ⑨(軟口蓋)

・ 舌の中央より少し奥(‟奥舌” ⑬)を、‟上
顎の中央” ⑧の奥に押し付け、舌全体を膨
らませるような形をつくる。

・ 舌が盛り上がる点は、01-1 よりすこし手前、
舌と上顎の接触部分が 01-1 より広くなる
ように形作る。

・ 接触部分はドームではなく、横長のカマボ
コ状である。

・ 次に、息を 破裂させるように、強く吐き
出し、母音を発音する。

・ 口の開き方は、舌を盛り上げるので、自然
に広くなる。

・ 口の奥(‟上顎の奥” ⑨)の方で、吐く息を
貯め、舌を下ろす際、一気に吐き出し、破
裂させる感じ。

01-3 が-()-ぐ-げ-ご  -----有声破裂音
01-4 ぎゃ-ぎ-ぎゅ-()-ぎょ--有声破裂音

* 各々、01-1 01-2 の有声音につき、
これに準じる。

Page- 15 -

02-1 さ-()-す-せ-そ  -----無声摩擦音

舌のかたち

音の摩擦点

空気の通り道 上顎と舌が接する部分

Page- 16 -

・ 調音点は、‟上の歯茎 ” ⑤(歯茎)
・ 下顎を上顎に近づけ、‟舌先” ⑪の縁辺を‟

上の前歯” ③の裏側に、少し隙間を空ける
ように当てる。同時に、舌の左右両側を上
顎に当て、舌先を細め、舌の前後方向に溝
をつくり、空気の通り道にする。
・ この通り道に、息を吐き、‟舌先” ⑪と‟上
の前歯” ③の裏の隙間に空気を通して摩擦
音を得ながら、母音を発音する。
・ ‟上の前歯” ③と‟下の前歯” ④は、終始、
少し開いたまま。

Page- 17 -

02-2 しゃ-し-しゅ-シェ-しょ[ ]

-----無声摩擦音

舌のかたち

音の摩擦点
(02-1 より、前後左右に広い)

上顎と舌が接する部分(02-1 より幅広)
Page- 18 -

・ 調音点は、‟上顎の前” ⑦(歯茎硬口蓋)

・ 下顎を上顎に近づけ、‟舌先” ⑪を‟下の前
歯の付け根” ⑩に当て、‟前舌” ⑫を持ち上
げる。この‟前舌” ⑫と上の‟歯茎の奥” ⑥
および ‟上顎の前” ⑦との隙間に、息を通
しながら、母音を発音する。

・ ‟上の前歯” ③と‟下の前歯” ④は、少し開
いて始まる。発音後、 「しゃ-しょ」は、
上下の歯は離れ、舌先は下がるが、「し-
しゅ- シェ」は、発音後も、上下の歯の間
は変わらない。

02-3 ざ-()-ず-ぜ-ぞ ----- 有声摩擦音
02-4 じゃ-じ-じゅ-ジェ-じょ [ ]

----- 有声摩擦音
* 各々、02-1 02-2 の有声音につき、

これに準じる。

* 「入門」では、02-3 と 02-4 には、
有声破擦音の発音があることも言及
している。
( 資料編 Page 57 参照 )

Page- 19 -

03-1 た-()-つ*-て-と*--- 無声破裂音

(*「つ」のみ破擦音 )

舌のかたち 音の破裂点

この部分は、上の前歯の
付け根に強く接 している。

上顎と舌が接する部分
Page- 20 -

・ 調音点は、‟上の歯茎‟⑤(歯茎)

・ 下顎を上顎に近づけ、‟舌先” ⑪の縁辺部分
を‟上の前歯” ③の裏側に当てる。同時に、
舌の左右両側を上顎に当て、舌の前後方向
に溝をつくり、空気の通り道にする。

・ この通り道に、強く息を吐き、‟舌先” ⑪と
‟上の前歯” ③の間に空気をため、閉鎖さ
れた空間の圧力をたかめ、一瞬ののち、直
ちに突き通すような気持ちで空気を通し、
破裂音を得ながら、母音を発音する。

・ ‟上の前歯” ③と‟下の前歯” ④は、軽く閉
じている。

・ 「つ」は、ではなくである。 
「入門」の説くように破擦音である。息を
通すとき、一気に舌先を吹き飛ばすような
感覚ではなく、「す」をイメージして隙間
を残し、空気を破擦させる。上の右図の
「横から」を強く意識し、発音が終わるま
で‟舌先” ⑪と‟上の前歯” ③の間隔を変え
ない。この隙間が広がると、に聞こ
える。



Page- 21 -

03-2 ちゃ-ち-ちゅ-チェ-ちょ[ ]

----- 無声破擦音

舌のかたち

音の破擦域

この部分は上顎に接している。
Page- 22 -

・ 調音点は、‟上顎の前‟ ⑦(歯茎硬口蓋)
・ 下顎を上顎に近づけ、‟舌先”⑪を‟下の前

歯の付け根” ⑩に当て‟前舌”⑫を持ち上げ、
‟上の歯茎の後” ⑥・および‟上顎の前” ⑦
に押し当てる。この部分に一気に強く息を
通し、破擦しながら、母音を発音する。

・ ‟上の前歯” ③と‟下の前歯” ④は、少し開
いて始まる。発音後も、上下の歯の間は変
わらない。

03-3 だ-(ぢ)-(づ)-で-ど ---- 有声破裂音

* 03-1 の「た」行の有声音につき、
これに準じる。

*「ぢ」「づ」は、02-4 の「じ」、02-
3 の「ず」と同じ発音。

Page- 23 -

04-1 な-()-ぬ-ね-の  ----(有声)鼻音

舌のかたち

1 最初に、息を鼻孔に通す。
2 次に、子音を発音させなが

ら、舌先を下に放す。

舌の縁辺は上顎に接している。
Page- 24 -

・ 調音点は、‟上の歯茎‟ ⑤(歯茎)
・ ‟舌先” ⑪の丸い部分を‟上の歯茎” ⑤に当

てて、息を鼻に送ってから母音を発音する。
発音時、‟上の歯茎” ⑤に当てた‟舌先”⑪は、
自然に下に放れる。
・ 口からの息を出さないように、舌の周りの
縁(ふち)を上顎に当て空気の流れを完全
に閉鎖し、直ちに、鼻孔に空気を通して、
発音する。

Page- 25 -

04-2 にゃ-に-にゅ-()-にょ [ ]

---(有声)鼻音

舌のかたち

1 最初に、息を鼻孔に通す。
2 次に、子音を発音させなが

ら、舌先を下に放す。

この部分は上顎に接している。
Page- 26 -

・ 調音点は、‟上顎の前‟ ⑦(歯茎硬口蓋)
・ ‟舌先” ⑪の丸い部分を‟下の前歯の付け根”

⑩に当てて、‟前舌” ⑫の奥の方を持ち上げ、
この持ち上げた部分と舌の両端で、口から
出る空気の流れを閉鎖する。同時に、 息
を鼻に送って、母音を発音する。発音時、
上顎に当てた‟前舌”⑫の奥は、自然に下に
放れる。
・ 口からの息を出さないように、‟前舌” ⑫の
奥を上顎に当て空気の流れを完全に閉鎖し
直ちに鼻孔に空気を通して、発音する。

Page- 27 -

05-1 は-()-ふ*-へ-ほ *

----無声摩擦音

( *「ふ」のみ調音点が両唇 )

Page- 28 -

・ 調音点は、声門(左右にある二つある声帯
の間にある狭い間隙)ただし、「ふ」の調
音点は、両唇。

・ 声門を完全に閉じた後、吐く息(呼気)と
ともに急に声門を開いたときに出る音。

・ 「あ」のように口を空けると、舌は自然に
下顎に密着する。

・ その状態で、上顎の根本当たりに息をあて
るつもりで、喉を広げるように発音する。

・ 息が口の壁や天井に当たり‟上顎の奥”⑨で
広がるので、口の奥は広めになる。

・ 「ふ」は、摩擦が両唇の間で発生するので
両唇は微かに閉じる。

*「ふ」の上下の唇

Page- 29 -

05-2 ひゃ-ひ-ひゅ-()-ひょ [ ]無声摩擦音

舌のかたち

この部分は、上顎と隙間を空け
て接しており、摩擦が発生し音
が出る。

この部分は上顎に接している。
Page- 30 -

・ 調音点は、‟上顎の中央‟⑧(硬口蓋)
・ ‟舌先”⑪の丸い部分を‟下の前歯の付け根”

⑩に当てて、‟前舌”⑫の奥の方を持ち上げ、
この持ち上げた部分と上顎の間に薄く隙間
をつくり、周辺を摩擦させて、母音を発音
する。
・ 発音時、上顎に当てた‟前舌”⑫の奥は、自
然に下に放れる。

Page- 31 -

05-3 ぱ-()-ぷ-ぺ-ぽ  ----無声破裂音

Page- 32 -

・ 調音点は、両唇(‟上の唇‟ ①と‟下の唇‟
②)

・ 舌は下顎の上に自然に乗っている。
・ 口のなかは、05-1 の「は」行のかたちに準

じるが、両唇は固く閉じ、口の中に押し込
めた息を、両唇を突き破るように、一気に
吐き出し、母音を発音する。
・ 両唇を閉じるので、口の中の広さは、05-1
の「は」行の広さより狭まる。

Page- 33 -

05-4 ぴゃ-ぴ-ぴゅ-()-ぴょ   -無声破裂音

舌のかたち

この部分は、上顎と少
し離れている。

この部分は上顎に接している。
Page- 34 -

・ 調音点は、両唇(‟上の唇” ①と‟下の唇”
②)

・ 口のなかは、05-2 の「ひゃ」行のかたちに
準じる。‟舌先”⑪の縁辺部分を‟下の前歯
の付け根” ⑩に当てて、‟前舌” ⑫の奥の方
を持ち上げ、この持ち上げた部分と上顎の
間に、隙間をつくる。

・ 両唇は固く閉じ、口の中に押し込めた息を、
両唇の間を突き破るように一気に吐き出し
母音を発音する。

・ 発音時、上顎に当てた‟前舌” ⑫の奥は、自
然に下に放れる。

05-5 ば-()-ぶ-べ-ぼ ----有声破裂音
05-6 びゃ-び-びゅ-()-びょ-有声破裂音

* 05-5 と 05-6 は、05-3 の「ぱ」行、
05-4「ぴゃ」行が有声音化したも
ので、これに準じる。

Page- 35 -

06-1 ま-()-む-め-も  ---(有声)鼻音

Page- 36 -

・ 調音点は、両唇(‟上の唇”①と‟下の唇”②)
・ 最初に、両唇は閉じ舌は下顎の上に自然に

乗っている。
・ 上下の両唇を閉じ口から息が漏れないよう

にして、鼻にひびかせ、軽く息を出し、両
唇を上下に放しながら母音を発音する。
・ 「ぱ」「ば」と比較して、唇の緊張はない。

(=破裂音ではない)

* 鼻音は、有声音しかありえない
ので、通常は単に鼻音と呼ぶ。

Page- 37 -

 06-2 みゃ-み-みゅ-( )-みょ 
 

(有声)鼻音

舌のかたち

この部分は、上顎と適当な間隔がある。
Page- 38 -


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