チェックテスト
次の形容詞を動詞に転成させてください。
(1)つめたい ________________
(2)たのしい ________________
(3)はやい ________________
(4)はずかしい ________________
(5)いやな ________________
6)副詞 動詞
副詞の一部に「めく」「つく」をつけると、動詞に転成することがある。
例:星がきらきらひかる。 星がきらめく。
ゆらゆら ゆらめく
はたはた はためく
あたりをうろうろあるきまわる。 あたりをうろつく。
がたがた がたつく
ふらふら ふらつく
7)名詞 形容詞
7.1 名詞に「らしい」や「ぽい」をつけると、イ形容詞に転成する。
例:春の花が咲いた。 春らしい花が咲いた。
男 男らしい
女 女らしい
子どものことば 子どもっぽいことば
いなか いなかっぽい
ほこり ほこりっぽい
51
7.2 名詞に「的」をつけると、ナ形容詞に転成する。
科学・法律・宗教・政治・経済・文化・国際・世界・専門
例:南国の海はあおい。 南国的なあおい海だ。
科学 科学的な
音楽 音楽的な
代表 代表的な料理
8)動詞 形容詞
動詞の中にはおわりの部分を次のようにかえて、形容詞に転成するものがある。
8.1 ~u ~ashii
のぞむ のぞましい
いそぐ いそがしい
8.2 ~u ~oshii
たのむ たのもしい
8.3 ~eru ~oshii
おそれる おそろしい
9)形容詞 副詞
形容詞の語尾の「い」を「く」に、「な」を「に」にかえると、副詞に転成する。
例:強い風が吹いてきた。 風が強く吹いてきた。
はやい はやく
上手な 上手に
静かな 静かに
52
チェックテスト
次の形容詞を副詞に転成させて、( )の中に書き入れなさい。
きれいな しずかな 正しい はやい 大きい 短い
(ア)りんごの木は( )なりました。
(イ)子どもの誕生日ですから、( )帰ります。
(ウ)きょうは 富士山が( )見えます。
(エ)かみのけを( )きります。
(オ)字を( )書いてください。
(カ)かぜが( )ふいています。
53
第 3 章 単語の体系
一つ一つの単語は意味や発音の上で他の単語と関係していて、なかまを作っている。
類義語
単語の中には意味が同じだったり、よく似ていたりするものがある。このような単語を類義語という。
たとえば、
父 ― おやじ ― とうちゃん ― お父さん ― パパ
びんぼうな ― まずしい
とんとん ― どんどん
チェックテスト
問 1. 次の各組の単語の中から類義語を見つけなさい。
(1) いす テーブル つくえ
(2) わらう ほほえみ よろこぶ
(3) コップ ゆのみ やかん
(4) たべる くう のむ
(5) おまわりさん 警官 教官
(6) わたし きみ あなた
(7) 死ぬ なくなる うむ
問 2. 次の単語の類義語をあげなさい。
(1)たくさん _____________(2)たのしい ________________
________________
(3)じびき _____________(4)母 ________________
________________
(5)いやな _____________(6)ぼく
(7)学ぶ _____________(8)やる
54
問 3.次の言葉と大体同じ意味の言葉はどれですか。 の中から選んで入れなさい。
じゅんびする きく する びっくりする おこる あける きをつける たべる
よういする ねる つかう かえる いっしょうけんめいする
1) しかる ( ) 2) おどろく ( )
)
3) ちゅういする ( ) 4) ひらく ( )
)
5) たずねる ( ) 6) 食事する ( )
)
7) ねむる ( ) 8) 行う (
9) りようする ( ) 10) もどる (
11) したくする ( ) 12) がんばる (
問 4. 左側のことばと大体同じの意味のことばを右側から選んで線で結びなさい。
1)かならず ・ ・やっと
2)ひじょうに ・ ・ときどき
3)たまに ・ ・たくさん
4)とうとう ・ ・きっと
5)いっぱい ・ ・とても
反対語
単語の中には反対の意味を表すものがある。このような単語を反対語という。たとえば、
まえ うしろ
うそ ほんとう
とおい ちかい
もう まだ
55
反対語の中には三つ以上の単語が対立して、なかまをつくっているものもある。
上流 中流 下流
過去 現在 未来
春 夏 秋 冬
東 南 西 北
おととい きのう きょう あした あさって
チェックテスト
問 1. 次の単語の反対語を挙げなさい。
(1)うえ ________________(2)おきる ________________
________________
(3)右 ________________(4)はやい
(5)男 ________________
問 2. 左側のことばと反対の意味のことばを右側から選んで線で結びなさい。
1)片づく ・ ・当たる
2)固まる ・ ・かわかす
3)ぬらす ・ ・ちらかる
4)ふやす ・ ・へらす
5)はずれる ・ ・とける
6)ふとる ・ ・わかれる
7)なく ・ ・やめる
8)あう ・ ・やせる
9)ほめる ・ ・わらう
10)はじめる ・ ・しかる
11)いきる ・ ・しぬ
56
12)にゅうがくする ・ ・あんしんする
・まにあう
13)しんぱいする ・ ・すてる
・たいいんする
14)にゅういんする ・ ・まける
・そつぎょうする
15)こむ ・ ・すく
16)おくれる ・ ・かなしい
・むずかしい
17)ひろう ・ ・きけん
・つよい
18)かつ ・ ・へた
・ふべん
19)すくない ・ ・おおい
20)よわい ・
21)うまい ・
22)うれしい ・
23)かんたん ・
24)あんぜん ・
25)べんり ・
多義語
単語の中には二つ以上の意味をもったものがある。これを多義語という。多義語は、文の中ではいくつ
かある意味のうちどれかひとつの意味でつかわれる。
例:たかい(1)山が たかい。
(2)ねだんが たかい。
:うまい(1)きみは えが うまい。
(2)ソムタムは うまい。
:とる (1)先生が しゃしんを とる。
(2)ねこは ねずみを とる。
57
:こども(1)こどものりょうきんは 300円です。
(2)お父さんは おじいさんの こどもです。
チェックテスト
จงอธิบายความหมายของคาท่ขี ีดเสน้ ใต้
(1)母は とても やさしいです。
このテストは やさしいです。
(2)電車が 駅を 出る。
兄は ことし 大学を 出る。
(3)きれいな水。
きれいなけしき。
(4)明るいへやですね。
かれは 明るい人です。
(5)あの親は こどもに つめたい。
つめたい水をください。
(6)学校のまえ
食事のまえ
(7)ぎんこうとびょういんのあいだ
夏のあいだ
58
同音語
単語の中には音声が同じであるものがある。このような単語を同音語という。同音語は普通文脈や場面
で区別できる。
例:かわ (1)このかわで さかなを つります。
(2)このかわで さいふを つくります。
:しりつ (1)おかあさんは しりつがっこうに つとめています。
(2)おかあさんは しりつがっこうに つとめています。
:あつい (1)空は あつい 雲で おおわれています。
(2)きょうは とても あついです。
:かう (1)おとうとは とりを かう。
(2)おとうとは とりを かう。
:はし (1)べんとうの はしを わすれた。
(2)はしを わたると、右にあります。
(3)手ぬぐいの はしを むすびなさい。
チェックテスト
จงอธิบายความหมายของคาท่ขี ดี เสน้ ใต้
1)先生が あした 休みだと いった。
わたしは 毎日 おくれて 学校へ いった。
2)タクシーを よんでください。
いっしょに よんでください。
59
上位語・下位語
この関係は、「動物」と「犬」のような場合で、A と B という 2 語に関して「A は B の一種である」あ
るいは「A という B」と言える 2 つの語の関係です。このような場合、A を下位語、B を上位語と言う。「あ
れは犬です」と言える場合、「あれは動物です」と言ってもいいのに対して、「あれは動物です」と言えて
も、必ずしも「あれは犬です」とは言えないということからわかるとおり、上位語のほうが下位語より指
示範囲が広いわけである。一方、意味内容の豊かさ(意味特徴の数の多さ)という観点からみれば、下位
語の方が豊かであることになる。このことは、「犬」は「動物」をさらに限定したものであることからわか
る。
例:
上位語
動物
下位語 犬 ねこ 牛 馬
チェックテスト
問 1. 次の単語の下位語を挙げなさい。
1)花 ________、__________、___________、___________
2)スポーツ ________、__________、___________、___________
3)乗り物 ________、__________、___________、___________
4)飲み物 ________、__________、___________、___________
5)食べ物 ________、__________、___________、___________
6)文法用具 ________、__________、___________、___________
7)国 ________、__________、___________、___________
8)家族 ________、__________、___________、___________
9)季節 ________、__________、___________、___________
10)着るもの ________、__________、___________、___________
11)自然 ________、__________、___________、___________
60
第 4 章 単語づくり
単語が足りないとき、いろんなやり方で新しい単語を作ることができる。単語のつくり方には一定の決
まりがある。
つぎのようなものは新しい単語のつくりかたである。
1. 複合語
2. 接頭辞と接尾辞
3. 略語
1. 複合語
1.1. 複合語
二つ以上の単語を組み合わせて作った単語を複合語という。
例:は+いしゃ はいしゃ
やま+みち やまみち
すな+はま すなはま
かしわ+もち かしわもち
1.2. 連濁と転音
1.2.1 連濁
二つの単語をあわせて、一つの単語を作るとき、あとの単語のはじめの音がにごることがある。これを
連濁という。
例:ほん + はこ ほんばこ
みかん+ はこ みかんばこ
げた + はこ げたばこ
はしら + とけい はしらどけい
61
すな + とけい すなどけい
うで + とけい うでどけい
うみ + かめ うみがめ
の + きく のぎく
かわ + くつ かわぐつ
くち + けんか くちげんか
もち + こめ もちごめ
たけ + さお たけざお
たから + しま たからじま
いなり + すし いなりずし
あぶら + せみ あぶらぜみ
いぬ + そり いぬぞり
みそ + たる みぞだる
はな + ち はなぢ
き + つち きづち
みず + てっぽう みずでっぽう
がらす + と がらすど
むぎ + はたけ むぎばたけ
かみ + ひな かみびな
かみ + ふくろ かみぶくろ
いた + へい いたべい
たけ + ほうき たけぼうき
62
1.2.2 転音
複合語が作られるとき、前の部分の終わりの音がかわることがある。これを転音という。
例: エ段 ア段
ふね+びん ふなびん
あめ+と あまど
イ段 オ段
き+かげ こかげ
き+すえ こすげ
オ段 ア段
しろ+すな しらすな
しろ+うお しらうお
チェックテスト
問 1. 二つの単語をあわせて、新しい単語を作りなさい。
(1)け+むし ________________
(2)かぶと+むし ________________
(3)ぎゅうにゅう+びん ________________
(4)めし+ちゃわん ________________
(5)たから+ふね ________________
(6)うま+つら ________________
(7)うで+ちから ________________
63
(8)かね+あみ ________________
(9)すき+はら ________________
(10)さけ+や ________________
問 2. 次の単語を二つの単語に分けなさい。
(1)くだものかご ________+________
(2)とりかご ________+________
(3)あんぱん ________+________
(4)ほんだな ________+________
(5)いぬごや ________+________
(6)いしばし ________+________
(7)しらぎく ________+________
(8)ふなうた ________+________
(9)かぜっぴき ________+________
(10)むなげ ________+________
2. 接頭辞と接尾辞
★★ 2.1 接頭辞★★
いつも他の単語の前に付いて、新しい単語をつくるのに使われることばのきれはしを接頭辞という。
64
2.1.1 形容詞にている接頭辞
大~ 大雨 大火事 大波
大~ 大都会 大社会 大事件
小~ 小鳥 小道 小石
初~ 初雪 初夢
新~ 新番組 新入生 新学期
全~ 全世界 全能力 全財産
名~ 名議長 名ピッチャー
す~ す手 す足
ま~ ま南 ま上 ま四角
2.1.2 尊敬、丁寧さを表す接頭辞
お~ お話 おさけ おさむい
ご心配 ごめいわく
ご~ ごあいさつ
2.1.2 否定を表す接頭辞
不~ 不自由 不まじめ
非科学的
非~ 非常識 無関心
無~ 無理解 無関係
まえづけがつくばあいにも連濁がおこることがある。
例:はつ~ はつ+こおり はつごおり
こざら
こ~ こ+さら おおどおり
おお~ おお+とおり
65
★★ 2.2 接尾辞★★
いつも他の単語のあとに付いて、新しい単語をつくるのにつかわれることばのきれはしを接尾辞とい
う。
2.2.1 尊敬、丁寧さを表す接尾辞
~様 王様 神様 お母様
~さん 森さん
~君 ボーナス君
2.2.2 数の多いことを表す接尾辞
~たち わたしたち おやたち
~がた 先生がた あなたがた
~ら おまえら かれら
2.2.3 数量、順序を表す接尾辞(助数詞)
~さつ いっさつ さんさつ
~本 一本 二本
~目 三つ目
~番 八番
2.2.4 人を表す接尾辞
~手 働き手 読み手 書き手
内野手
~手 運転手 交換手
出席者 欠席者
~士 弁護士 機関士
~者 参加者 科学者 発表者
~人 使用人 役人
~婦 看護婦 掃除婦
2.2.5 金を表す接尾辞
~費 寮費 旅費 学費 会費 食費 生活費 研究費
電車賃 汽車賃 運賃 仕立賃
~賃 家賃
66
~代 部屋代 バス代 電話代 ガス代 電気代 切手代
~料
授業料 使用料 送料 入場料 保険料
2.2.6 品詞をかえる接尾辞
~さ さむさ
~がる こわがる
~つく むかつく
~らしい おとこらしい
2.2.7 その他
~屋 写真屋 本屋
専門店 食料品店
~店 選挙権 生活権
~権
チェックテスト
つぎの接頭辞、単語、接尾辞のむすびつくものを線でむすびなさい。
接頭辞 単語 接尾辞
非 科学 的
ご こめ 者
初 出席 代
お ふろ 屋
67
3. 略語
長い単語の一部が省略されて、新しく短い単語が生まれることがある。このようにして生まれた単語を
略語という。
3.1 うしろの部分が省略された略語
リモートコントロール リモコン
マイクロホン マイク
テレビジョン テレビ
ゴムながぐつ ゴムなが
3.2 まえの部分が省略された略語
アルバイト バイト
ホーム
プラットホーム
3.3 複合語をつくっている各部分の一部が省略された略語
国際連合 国連
高等学校 高校
特別急行 特急
日本赤十字社 日赤
トレーニングパンツ トレパン
3.4 文字の読み方がかわる略語
東京・横浜 京浜
労組
労働組合
68
チェックテスト
次の単語からできた略語を言いなさい。
(1)入学試験 ________________
________________
(2)原子爆弾 ________________
________________
(3)東京大学 ________________
________________
(4)パトロールカー ________________
________________
(5)ワードプロセッサー ________________
________________
(6)コンビニエンス・ストア
(7)プロフェッショナル
(8)うなぎどんぶり
(9)アポイントメント
(10)パーソナル・コンピュータ
69
第 5 章 文の組み立て
5.1 文・文節・単語
文 あることについてのまとまった内容を表す。「。」([句点])で区切るひとまとまりのことば。文が
集まったものが[文章]である。
*文を書くときは、終わりは必ず句点「。」をつける。
*文の区切りには、読店「、」をつける。
文節 意味の上から不自然にならないように、文をできるだけ細かく区切ったことばのまとまり。
単語 ことばの意味やはたらきの上から、文節をさらに細かく分けたときの、ことばのもっとも[小さい]
単位。
文節と単語
例: 空が青い。雲が流れている。
上は二つの[文]からなる。
「空が」「青い」「雲が」「流れて」「いる」が、[文節]である。また、
「空」「が」「青い」「雲」「が」「流れ」「て」「いる」が、[単語]である。
文節・単語の区切り方
文節 人に話しかける感じで、「[ネ(サ・ヨ)]」などをいれてみて、自然に意味が通るところで区切る。
単語 文節のはじめから、それ一語で意味がわかることばを選び出し、さらに残ったことばをはたらき
のちがいで区切る。
例:春の草原に快い風が吹いている。
文節 春のネ/ 草原にネ/ 快いネ/ 風がネ/ 吹いてネ/ いる
単語 春/の/草原/に/快い/風/が/吹い/て/いる
*単語に分けるときは、まず文節に分けて考える。
70
チェックテスト
問 1. 次の各文はいくつの文節からできていますか。
① あした友だちの家へ行く。
② マナはジョンと話している。
③ 今日はこのあと激しい雨が降るそうだ。
問 2. 次の各文はいくつの単語からできていますか。
① 親しい友だちにメールを送信する。
② 満月の出ている夜はとても明るい。
5.2 文の成分
5.2.1 かかる文節・受ける文節
文節は、さまざまなはたらきをもっている。文節どうしの関係でみると、かかる文節と受ける文節に分
けられる。
かかる文節 前にあって、あとの文節に意味の上で結びついていく文節。
受ける文節 「かかる文節」は、修飾する文節の一つである。
二つの文節が、意味の上で結びついているときの、あとの文節。「受ける文節」は「修
飾される」文節の一つである。
例: わたしは、物語の 本を 読む。
(かかる文節) (受ける文節)
わたしは 読む
物語の 本を
本を 読む
*「物語の・本を」なら意味が通るので、「かかる」と「受ける」の関係にある。「物語の・読む」では意味
が通らない。
71
5.2.2 文の成分の種類
文の成分は、主語・述語・修飾語・接続語・独立語の五つ。
主語 「何が(は)」「だれが(は)」にあたる文節。
述語 「どうする」「どんなだ」「なんだ」と説明する文節。
修飾語 他の文節の[意味]をくわしく説明する文節。
接続語 文と文、文節と文節などを[つなぐ]はたらきをする文節。
独立語 独立して感動や呼びかけなどを表す文節。
ポイント➮ 独立語は文のはじめ、述語は文の終わりに注目。
例 1:わたしは 大学生です。
主語 述語
例 2:チューリップの 花が 美しく さく。
修飾語 主語 修飾語 述語
例 3:試合に勝ちたい。だから、練習する。
接続語(順接)
例 4:雨なのに、練習を続ける。
接続語(逆接)
例 5:まあ、きれい。
独立語(感動)
例 6: ボーナス君、こちらへ来なさい。
独立語(呼びかけ)
例 7: おや、 雨なのに 子どもが びしょぬれで 遊んでいる。
独接 主 修 述
チェックテスト
次の下線の部分は、ア(主語)・イ(述語)・ウ(修飾語)のどれにあたりますか。記号で答えなさい。
(1)弟が テストの 練習を している。
()() ()()
(2)きれいな 花が たくさん さいた。
()()() ()
(3)とても 高いなあ、この 洋服は。
()()()()
72
(4)いちばん 好きな スポーツが サッカーです。
()()() ()
(5)えを かいている 人は マナさんです。
()() ()()
(6)空を 飛ぶ 犬が いた。
()()()()
(7)あかい かばんは はなこさんの かばんだ。
()() () ()
(8)おわった?、宿題は。
() ()
(9)学生が 五人 いる。
()()()
5.2.3 日本語の語順
日本語では、文の述語(名詞+desu、形容詞、動詞)が、常に文末に来る。基本的な語順としては SOV
(主語-目的語-述語)語に属する。タイ語と違い、日本語では常に修飾する語句が修飾される語句の直
前に来る。
例: あかい かばん กระเป๋ า สแี ดง
か กระเป๋ า ท่ซี อื้ เม่อื วาน
きのう買った かばん
73
5.2.4 日本語の構造
太郎が 花子を 次郎に 喫茶店で 紹介した。
主体 対象 受容者 場所 述語
太郎 花子 次郎 喫茶店 紹介した。
太郎 花子 次郎 がをにで 喫茶店 紹介した。
太郎が 花子を 次郎に 喫茶店で 紹介した。
a. 主語句+直接目的語句+間接目的語句+場所句+述語
b. 名詞+助詞+名詞+助詞+名詞+助詞+名詞+助詞+動詞
74
5.3 文節のはたらき
5.3.1 主語・述語の関係
主語 「何が(は)」「だれが(は)」にあたり、動作や状態の主体を表す。いっぱんに文のはじめ
述語 のほうにある。
「[どうする]」「どんなだ」「なんだ」にあたり、動作や状態そのものを表す。いっぱんに文
のおわりにある。
主語・述語の三つの基本形 (動詞文)
1)何(だれ)が ―――― どうする (形容詞文)
(名詞文)
例:太陽が のぼる。
2)何(だれ)が ―――― どんなだ
例:夕日が 赤い。
3)何(だれ)が ―――― なんだ
例:あれは りんごです。
主語の見分け方
1. 「~が(は)」に置きかえてみる。
2. 先に述語(文末にある)を見つけ、その動作や状態の主体になっているものをさがす。
5.3.2 修飾・被修飾の関係
修飾 他のことばをかざることば。「何を」「どのように」などとくわしく説明する。
被修飾 修飾語のあとにあって、[かざられる]ことば。修飾語を受けて、くわしく説明される。
連体修飾語と連用修飾語
連体修飾語 体言([名詞]・代名詞)をふくむ文節を修飾する。「どんな」「だれの」「どこの」など
にあたる。
例:青い 空。 わたしの パソコン。
連用修飾語 用言([動詞]・形容詞など)をふくむ文節を修飾する。「いつ」「どこで」「何を」「どの
ように」などにあたる。
例:手紙を 書く。 とても きれいだ。
75
連体修飾語の例
NのN
私の本・手(所有関係)
私の姉・友達(人間関係)
机の脚・引き出し(部分)
机の大きさ・重さ(物と性質)
教室の机・窓(所在地)
日本の自然・天気(場所)
日本のテレビ・小説(生産国)
教室の中・隣(位置関係)
スポーツの前・後(時間関係)
英語の新聞・辞書(使用言語)
経済の本・話(内容)
木の机・紙の箱(材料)
三人の学生・2本のペン(数量)
医者の山田さん(職業・立場)
ひげのおじさん(特徴)
連体詞+N
この本 あの人
大きな地震 こんなもの
形容詞+N 厚い辞書
大きい木 静かな町
おいしい料理 暇な日
親切な人
副詞+N 少し後
もっと右/東 かなり美人です
ずっと昔
動詞+N
ぐらぐらしている歯
行く人
作ったケーキ
食べないもの
76
連用修飾語の例
N+動詞、副詞・形容詞+動詞
ぐらぐらゆれます。
ゆっくり歩きます。
バスはまだ来ません。
次の試合は絶対に勝ちます。
速く歩きます。
部屋をきれいに掃除しました。
副詞+形容詞
けっこうきれい
あまり高くない
5.3.3 並列の関係、補助の関係
ある文節が他の文節と関係(並列や補助)をもつ場合がある。
並列 同じ資格で[対等]に並んでいる文節の関係。意味の上で同じはたらきをするので、ひとまとめに
して考えられる。
例:兄も ぼくも サッカーが好きだ。
川の水は きれいで 冷たい。
補助 おもな意味を表す文節のあとについて、[意味]をそえたり補ったりする。
例:赤い花が さいて いる。
事故の原因を 調べて みよう。
*「て-いる」「で-ある」は、補助の関係。
* 補助のことばは、「ある」「いる」「みる」「ない」など。
5.3.4 接続の関係
「読めば わかる」のような文節のつながりを接続の関係という。
独立の文節
他の文節とは直接関係をもたない[独立]した文節には、次のようなものがある。
感動 おどろき・よろこび・かけ声など。
呼びかけ 例:ああ、つかれた。 まあ、めずらしい。
呼びかけ・[あいさつ]など。
例:こら、あぶないよ。 こんにちは、中村さん。
77
応答 返事・返答など。 いいえ、ちがいます。
提示 例:はい、わたしです。
文のはじめに置いて、意味をそえる。
例:6月2日、待ちに待った入学式だ。
独立の文節は、文の最初にくることが多い。
*独立の文節は、それだけで一つの意味をもっている。
チェックテスト 主語 述語
問 1. 次の各文の主語と述語を答えなさい。
78
① 庭には、大きな犬がいます。
② かれこそ、真のやさしさをもった人間だ。
③ だれも、そのようなことを信じなかった。
④ 日本の車は高いです。
⑤ 子どもの時、よく兄とけんかしました。
問 2. 次の下線が修飾している文節を答えなさい。
① 暗い部屋で本を読む。
② 風にゆらゆら花がゆれる。
③ 大きい声で言ってください。
問 3. 次の二つの下線の文節の関係を から選び、記号で答えなさい。
1)弟が 走って いる。
2)鳥が 大空を まう。 ア:主語・述語の関係
イ:並列の関係
3)その山は 高くて けわしい。 ウ:補助の関係
4)本を かして ください。
5)ノートと 教科書を 広げなさい。
問 4. 次の文中から独立語(独立した文節)をぬき出しなさい。
1)おや、それは何ですか。
2)七月五日、父は帰ってくる。
3)わあ、きれい。
4)ほら、見てください。
5)もしもし ゴーさんですか。
5.4 文の種類
5.4.1 意味による分け方
平叙文 事実をそのまま述べる文。
例:あの人は、先生です。
明日は晴れるだろう。
疑問文 質問や反語の意味を述べる文。
例:あなたは、先生ですか。(疑問)
勉強もせずに、遊んでばかりでいいのだろうか。(反語)
感嘆文 よろこびやおどろきなど、[感動]の気持ちを表す文。
例:まあ、きれい。
さようなら、またあした。
命令文 命令・禁止・願望などの気持ちを表す文。
例:だまれ。
えんぴつをかしてください。
*反語とは、意味を強めるため、わざと本来の意味とは反対の形にして問いかける言い方。
5.4.2 組み立てによる分け方
複文と重文のちがいをしっかり見かけること。
単文 一つの文中に、主語・述語の関係が[一つ]だけある文。
例:花がいっせいに開いた。
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複文 一つの文中に、主語・述語の関係が二つあり、たがいにかかり受けの関係になっている文。
例:ぼくが 植えた 花が さいた。
これは ぼくが 植えた 花だ。
重文 一つの文中に、主語・述語の関係が二つあり、たがいに[対等]の関係になっている文。
例:ぼくは 二年生で、兄は 四年生です。
*複文は主述の文の中にさらに主述をふくむ。
*重文は対等な主述の文が二つある。
*文の組み立て(構造)は、主語・述語の関係を正確にとらえることが大切。
チェックテスト
問1.次の文は、ア平叙文・イ疑問文・ウ命令文・エ感嘆文のどれにあたりますか。記号で答えなさい。
① 戸じまりを確かめてください。( )
② なんときれいな写真でしょう。( )
③ 昨日は野球場に行きました。 ( )
④ なぜ公園に行ったのか。 ()
問2. の文と同じ構造を持つ文を、あとから一つ選び、記号で答えなさい。
これはわたしの買った本だ。
ア わたしは前からやってくる人をじっと見た。
イ 父はコーヒーが好きで、母は紅茶が好きだ。
ウ わたしが通っている学校は、丘の上にある。
問 3.次の文の下線のことばに対する主語を選び、記号で答えなさい。
① 母が 作った 弁当を 持った わたしは 遠足に 出かけた。
② わたしが 家に 着いた 時、兄は まだ 宿題を していた。
③ からすが 学校の 一番 大きな 木の てっぺんで 鳴いていた。
④ どんな 時でも かれは 楽しそうに ほほえみながら 働いた。
⑤ なぜ あなたは 苦労して ためた お金を すべて 寄付したのか。
⑥
問 4. 次の下線のことばがかかることばを選び、記号で答えなさい。
① 公園の 砂場には 小さい 夢が うまっているように 思われた。
② 海に ある 灯台の 真っ白な 美しさが 強く 印象に 残った。
③ 悲しみが 胸に つきささるように ぼくには 思われ 息も できなかった。
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④ わたしは 必ずしも 勉強を したり スポーツを したり することだけが 学校の 役割だと
は 思わない。
問 5.「都会で緑が減り、田舎では人が減っている。」と同じ構造をもつ文を選び、記号で答えなさい。
ア わたしが以前住んでいた家は、この町の中にある。
イ 勉強はだれのためでもなく、自分のためにするものだ。
ウ 今週はいそがしいが、次の日曜日は時間がとれる。
問 6. 次の文について、あとの問いに答えなさい。
①もう ②一度 ③ここで ④必ず ⑤会おうと ⑥友と ⑦かたく ⑧かわした ⑨約束が
⑩まるで ⑪はかない ⑫春の ⑬あわ雪が ⑭とけるように ⑮消えてしまった。
(1) 主語と述語を①~⑮から一つ選び、それぞれ番号で答えなさい。
(2) ⑩「まるで」は、どこにかかっていますか。①~⑮から一つ選び、番号で答えなさい。
(3) ⑪「はかない」の「ない」と同じはたらきのものを次から一つ選び、記号で答えなさい。
ア かれはあまり読書をしない。
イ この川の水はきたない。
ウ 水をがまんして飲まない。
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「ウナギ文」
「ウナギ文」とは、次のような文に関してよく使われる名称である。
1.ぼくはうなぎだ。(店での注文)
2.私はサテムです。(好きな作曲家を聞かれて)
3.姉は女の子で、妹は男の子だ。(それぞれが産んだ子供)
名詞文が表せる事柄は、いろいろあるが、上の例のようなものはちょっと特別である。よく言われるの
は、そのまま外国語に直訳すると変な文になる、ということである。「I am an eel.」などというのは変で、
だから日本語は非論理的な言語だ、とさえ言う人もある。
ただ、学習者は日本語の文を反射的に自分のことばに翻訳して解釈することが多く、これらの文は理解
しにくいことが多いので注意が必要である。
これらの文(上の 1,2,3 の文)は、例えばかっこの中のような状況を考えると、十分意味が通じるし、
よく使われる言い方である。その文法理論上の位置づけはともかくとして、教育上は、その意味内容に相
当する他の表現を省略して言う形、と考えておくのがいいでしょう。
1.ぼくはうなぎだ。
=ぼくはうなぎ にする/を食べる/が欲しい/が食べたい。
2.私はバッハです。
=私はサテムが好きです。
3.姉は女の子で、妹は男の子だ。
=妹は男の子を産みました。
[N+助詞 です]
名詞文の述語の「Nです」のNのところに「N+助詞」が入る場合がある。
会議は3時からです。
会議は4時までです。
このような「Nからです/までです」の形はよく使われる。他の助詞で、
この問題をです。
先生にです。
学校へです。
などとすると、動詞の省略とする分析が妥当だが、「Nから/まで」の場合はごく自然に使われるところが
違う。
この駅伝のコースは、東京から箱根までです。
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第 6 章 文型
テンス tense
テンスは時制と呼ばれ、文で表されている動作・作用が発話時点よりも前(過去)か、それと同時か(現
在)それよりあと(未来)かを示す文法体系と概念のことである。日本語のテンスは通常、動詞の語尾「行
きます、行きました」や形容詞「高い、高かった」、名詞文では助動詞「だ」の活用「本だ、本だった」で
表される。日本語のテンスは過去・現在・未来を表すのに<ル・タ>の対立、すなわち非過去・過去の対
立しかもたない。
非過去形 / 現在形 過去形
行く 行った
行かない 行かなかった
高い 高かった
高くない 高くなかった
本だ 本だった
本じゃない 本じゃなかった
行きます 行きました
行きません 行きませんでした
高いです 高かったです
高くありません 高くありませんでした
本です 本でした
本ではありません 本ではありませんでした
アスペクト aspect
アスペクトは、ある事象を、一つの過程の中でのあり方―完了か未完了か、継続的なものか否か、始ま
りを表すのか―などを焦点としてとらえる文法手段である。日本語のアスペクトは主に複合名詞や動詞に
「ところ、ばかり」などを組み合わせた表現で表される。下にさまざまな日本語のアスペクト表現の例を
挙げておく。
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開始直前: これから出かけるところです。
開始: レポートを書き始めました。
進行: 新聞を読んでいます。
今勉強しているところです。
今向かっているところです。
走り続けました。
中断: 帰りかけたときに、ひきとめられました。
完了・結果: 会ってきたばかりです。
食べたところです。
全部読んでしまった。
窓が開いている。
ワインが冷やしている。
変化: 考え方が変わってきた。
今後も努力していきます。
ムード mood
ムードとは、話者の心的態度、つまり話者がある事象についてどう認定・主張するか、話相手にどう働
きかけを反映した文法体系である。例えば、話者めあてのムード(悩み・願い、祈り、驚きなど)、聞き手
めあてのムード(伝達、命令、質問、確認など)、そして事柄そのものに対するムード(推量、疑いなど)
がある。
日本語教育の初級レベルで導入されるムード表現としては、
「~たい(願望 ความตอ้ งการ)」、
「~てください(依頼 ขอรอ้ รง)」、
「~ましょう(勧誘 ชกั ชวน)」、
「~そうだ(推量 คาดคะเน)」、
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「~らしい(推量 คาดคะเน)」、
「~ようだ(推量 คาดคะเน)」、
「~はずだ(推測・確信 คาดคะเน ・ความม่นั ใจ)」などがある。
ヴォイス voice
ある事柄をだれ(何)を中心に述べるかによって動詞の形を変える文法形式である。「子どもが育つ」と
「親が子どもを育てる」の違いに見られる自動詞と他動詞、「親が子どもを育てる」と「子どもが親に育て
られる」の違いに見られる能動態と受動態、「親が祖父母に子どもを育てさせる」の使役態、「祖父母は親
に子どもを育てさせられた」の使役受身態などが、ヴォイスの例としてあげられる。
例
自動詞と他動詞 子どもが育つ (自動詞)
受身 親が子どもを育てる (他動詞)
使役
使役受身 子どもが親に育てられる
授受
親が祖父母に子どもを育てさせる
祖父母は親に子どもを育てさせられた
親が祖父母に子どもを育ててもらう
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