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Published by inoue, 2022-09-05 01:05:52

AAA

AAA

24A7-J-0034d

2.5 EMC フィルタの漏れ電流について

本製品は,ノイズ抑制のために接地コンデンサを使用しています。この接地コンデンサにより漏
れ電流が増加しますので電源系統など問題が発生しないか確認してください。

EMC フィルタの漏れ電流は比較的高いため,確実に保護接地してください。
感電のおそれあり

表 2.3 EMC フィルタ漏れ電流

電源 インバータ形式 漏れ電流(mA) 電源 インバータ形式 漏れ電流(mA)
系列 通常条件 最悪条件 系列 通常条件 最悪条件

FRN0.75AR1■-2□ FRN18.5AR1■-2□ 180 291
198 314
FRN1.5AR1■-2□ FRN22AR1■-2□
204 322
FRN2.2AR1■-2□ 86 140 FRN30AR1■-2□
18 23
3相 FRN3.7AR1■-2□ 3相 FRN37AR1■-2□
200V FRN4.0AR1■-2E 200V FRN45AR1■-2□
FRN5.5AR1■-2□ FRN55AR1S-2□

FRN7.5AR1■-2□ 224 357 FRN75AR1S-2□

FRN11AR1■-2□ FRN90AR1S-2□

FRN15AR1■-2□ 180 291

電源 インバータ形式 漏れ電流(mA) 電源 インバータ形式 漏れ電流(mA)
系列 通常条件 最悪条件 系列 通常条件 最悪条件

FRN0.75AR1■-4□ FRN75AR1■-4□ 148 440
FRN1.5AR1■-4□ FRN90AR1■-4□

FRN2.2AR1■-4□ FRN110AR1S-4□

FRN3.7AR1■-4□ 55 164 FRN132AR1S-4□

FRN4.0AR1■-4E FRN160AR1S-4□

FRN5.5AR1■-4□ FRN200AR1S-4□

3相 FRN7.5AR1■-4□ 3相 FRN220AR1S-4□
400V FRN11AR1■-4□ 400V FRN280AR1S-4□
FRN15AR1■-4□ FRN315AR1S-4□
FRN18.5AR1■-4□ FRN355AR1S-4□ 3 34

135 417

FRN22AR1■-4□ FRN400AR1S-4□

FRN30AR1■-4□ 111 381 FRN500AR1S-4□
FRN37AR1■-4□ FRN630AR1S-4□

FRN45AR1■-4□ FRN710AR1S-4□
FRN55AR1■-4□
119 367

注 1) 電源条件は 200V/50Hz:一相接地,400V/50Hz:中性点接地,相間アンバランス率 2%にて算出しています。
注 2) 最悪条件は入力欠相も含みます。

2-36

2.5 EMC フィルタの漏れ電流について 第

通常は何もする必要はありません。EMC フィルタの漏れ電流により電源系統などに問 章
題が生じた場合は,E1,E2 のねじを取り外すことで改善する場合があります。この場
合,EMC フィルタの効果はなくなり,EMC 規格には適合しません。取り外す場合は当社 仕
までお問い合わせください。 様
各容量の E1,E2 端子の場所は 2.3.3.1 項内の端子配置図を参照してください。
200V 系列 55kW 以上,400V 系列 110kW 以上には E1,E2 端子はありません。200V 系列 55kW
以上,400V 系列 110kW 以上で EMC フィルタを切り離したい場合は,当社までお問い合
わせください。

 FRN0.75AR1■-2□~FRN18.5AR1■-2□,FRN0.75AR1■-4□~FRN37AR1■-4□の場合
E1,E2 のねじを取り外すことで接地コンデンサが切り離され,漏れ電流が減少します。

E1 E2

 FRN22AR1■-2□~FRN45AR1■-2□, FRN45AR1■-4□~FRN90AR1■-4□の場合
取り外した E1,E2 のねじを使用して,フィルタアース線をサポートへ固定してください。

サポート

フィルタ
アース線

2-37

2.6 定格出力電流のディレーティングについて

キャリア周波数(機能コード F26)設定を工場出荷値の 2kHz より大きくする場合は,出力電流
定格の低減が必要です。また,出力電流定格を低減させることにより周囲温度を定格より高くす
ることができます。下記にキャリア周波数,周囲温度による低減率を示しますので下記の範囲内
で使用してください。

【1】IP21: FRN0.75AR1M-2□~FRN45AR1M-2□,FRN0.75AR1M-4□~FRN90AR1M-4□
IP55: FRN0.75AR1L-2□~FRN45AR1L-2□,FRN0.75AR1L-4□~FRN90AR1L-4□

キャリア 出力電流低減率(定格電流比)
周波数
設定[kHz] IP21:50℃ IP21:60℃ IP55:40℃ グループ1 IP55:50℃ グループ4
グループ2 グループ3
0.75~2 100% 50% 70%
3 100% 50% 100% 90% 80% 75% 70%
4 93% 47% 65%
5 87% 44% 100% 90% 80% 75% 61%
6 81% 41% 57%
7 76% 38% 93% 84% 74% 70% 53%
8 72% 36% 50%
9 68% 34% 87% 78% 70% 65% 48%
10 64% 32% 45%
11 60% 30% 81% 73% 65% 61% 42%
12 57% 29% 76% 68% 61% 57% 40%
13 55% 28% 72% 65% 58% 54% 39%
14 52% 26% 68% 61% 54% 51% 36%
15 50% 25% 35%
16 47% 24% 64% 58% 51% 48% 33%

60% 54% 48% 45%
57% 51% 46% 43%
55% 50% 44% 41%
52% 47% 42% 39%

50% 45% 40% 38%
47% 42% 38% 35%

※ 200V 系列 22~75kW,400V 系列 45~90kW のインバータはキャリア周波数上限 10kHz です。
※ 200V 系列 90kW のインバータはキャリア周波数上限 6kHz です。

グループ1 200V 系列: FRN0.75AR1L-2□, FRN2.2AR1L-2□
400V 系列: FRN0.75AR1L-4□, FRN1.5AR1L-4□, FRN2.2AR1L-4□, FRN5.5AR1L-4□

グループ2 200V 系列: FRN3.7AR1L-2□, FRN5.5AR1L-2□, FRN7.5AR1L-2□
400V 系列: FRN7.5AR1L-4□, FRN15AR1L-4□, FRN75AR1L-4□, FRN90AR1L-4□

グループ3 200V 系列: FRN1.5AR1L-2□, FRN11AR1L-2□
400V 系 列 : FRN3.7AR1L-4 □ , FRN11AR1L-4 □ , FRN18.5AR1L-4 □ , FRN22AR1L-4 □ ,
FRN45AR1L-4□, FRN55AR1L-4□

グループ4 200V 系列: FRN15AR1L-2□, FRN18.5AR1L-2□
400V 系列: FRN30AR1L-4□, FRN37AR1L-4□

※ FRN22AR1L-2□~FRN45AR1L-2□については,別途お問い合わせください。

※ インバータ形式の□には仕向け先を示す英字が入ります。
□仕向け先…A(アジア向け), E(欧州向け)

2-38

2.6 定格出力電流のディレーティングについて

【2】IP00:FRN55AR1S-2□, FRN75AR1S-2□

キャリア周波数 出力電流低減率(定格電流比) 第
設定[kHz] 2
周囲温度 40℃ 周囲温度 50℃ 章
0.75~2
3 100% 100% 仕
4 様
5 100% 100%
6
7 100% 100%
8
9 100% 100%
10
100% 100%

100% 95%

100% 90%

100% 85%

100% 80%

【3】IP00:FRN90AR1S-2□ 出力電流低減率(定格電流比)

キャリア周波数 周囲温度 40℃ 周囲温度 50℃
設定[kHz]
100% 100%
0.75~2
3 100% 100%
4
5 100% 100%
6
100% 95%

100% 85%

【4】IP00:FRN110AR1S-4□~FRN710AR1S-4□

キャリア周波数 出力電流低減率(定格電流比)
設定[kHz]
周囲温度 40℃ 周囲温度 50℃
0.75~2
3 100% 100%
4
5 100% 100%
6
100% 100%

100% 90%

100% 80%

※ 400V 系列 710kW のインバータはキャリア周波数上限 4kHz です。

※ インバータ形式の□には仕向け先を示す英字が入ります。
□仕向け先…A(アジア向け), E(欧州向け)

2-39

2.7 使用環境と保管場所

2.7.1 使用環境

以下に FRENIC-HVAC の使用環境を示します。

表 2.4 使用環境

項目 仕様

周囲温度 IP21 -10~+50℃(横密着据付け時(※)の場合は,-10~+40℃になります。)
+50~+60℃(電流定格ディレーティング適用時)

IP55 -10~+40℃(横密着据付け時(※)の場合は,-10~+30℃になります。)
+40~+50℃(電流定格ディレーティング適用時)

IP00 -10~+50℃

(※) 200V 系列 18.5kW 以下,400V 系列 37kW 以下で横密着据付け可能

周囲湿度 5~95% (結露しないこと)

雰囲気 塵埃,直射日光,腐食性ガス,可燃性ガス,オイルミスト,蒸気,水滴がないこと。
(汚染度2(IEC/EN 60664-1))(注 1) 屋内専用

塩分があまり含まれていないこと。(年間 0.01 mg/cm2 以下)

急激な温度変化による結露が生じないこと。

標高 1,000m 以下 (注 2)

気圧 86~106 kPa

振動 200V 系列 45kW 以下 200V 系列 55kW, 75kW 200V 系列 90kW
400V 系列 90kW 以下 400V 系列 110kW~710kW

3mm 2~9Hz 未満 3mm 2~9Hz 未満 3mm 2~9Hz 未満
10m/s2 9~200Hz 未満 9.8m/s2 9~20Hz 未満 2m/s2 9~55Hz 未満
2m/s2 20~55Hz 未満 1m/s2 55~200Hz 未満
1m/s2 55~200Hz 未満

(注 1) 糸屑や湿り気を帯びた塵埃など冷却フィンの目詰まりが生じる環境に据え付けないでください。このよう
な環境で使う場合,糸屑などが入らない制御盤内に据え付けてください。

(注 2) 標高が 1,000m 以上の場所に据え付ける場合,表 2.5 のように標高により出力電流を低減して使用してく
ださい。

表 2.5 標高に対する出力低減率

標高 出力電流低減率

1,000m 以下 1.00

1,000~1,500m 0.97

1,500~2,000m 0.95

2,000~2,500m 0.91

2,500~3,000m 0.88

2-40

2.7 使用環境と保管環境

2.7.2 保管環境

2.7.2.1 一時保管 第

以下に FRENIC-HVAC の保管環境を示します。 章

表 2.6 保管,輸送時の環境 仕


項目 仕様
保存温度
(注 1) -25~+70℃ 急激な温度変化による結露や氷結が生じない場所
相対湿度 5~95% (注2)
雰囲気
塵埃,直射日光,腐食性ガス,可燃性ガス,オイルミスト,蒸気,水滴,振動がないこと。
気圧 塩分があまり含まれないこと。(年間 0.01 mg/cm2 以下)

86~106 kPa(保管時)

70~106 kPa(輸送時)

(注 1) 保存温度は,輸送程度の比較的短時間を想定した値を示します。
(注 2) 湿度が仕様値を満足していても,温度変化が大きな場所では結露や氷結が生じます。この

ような場所は避けてください。

一時保管の注意事項

(1) 床に直接放置しないでください。

(2) 雰囲気が表 2.6 の保管環境を満たしていない場合は,ビニールシートなどで密閉包装のう
え保管してください。

(3) 湿気が影響する恐れがあるときは,内部に乾燥剤(シリカゲルなど)を入れてからビニール
シートなどで密閉包装してください。

2.7.2.2 長期保管

購入後,長期間使用しないときは,以下の状態で保管してください。

(1) 一時保管の環境を満足してください。
ただし,保管が3カ月を超える場合,電解コンデンサの「温度による劣化」を防止するた
めに周囲温度は-10~+30℃としてください。

(2) 湿気などの侵入防止のために包装は厳重にしてください。包装内に乾燥剤(シリカゲルな
ど)を封入し,包装内部の相対湿度を 70%以下となるようにしてください。

(3) 湿気や塵埃にさらされる環境に放置される場合(建設工事中の現場などに設置される「装
置」や「制御盤」などに取り付けられている場合)は,いったん取り外して表 2.6 の環境
で保管してください。

1年以上保管する場合

長期間通電しない状態が続いた場合,電解コンデンサの特性が劣化しますので,年に1回は電源
に接続し,30~60 分の通電を行ってください。なお,出力側(2次側)の配線および運転は行
わないでください。

2-41

2.8 インバータ使用上の注意

2.8.1 インバータ適用上の注意

インバータの設置環境・電源系統・配線・周辺機器接続上の注意事項など,インバータを適用す
る上での注意事項について以下に示します。インバータを取り扱う際には,必ず次の注意事項に
従ってください。

■ 設置環境
インバータは,2.7.1 項の使用環境(表 2.4)の条件を満たす場所に据え付けてください。
また,保護構造が IP00 のインバータもあり,安全上の観点より盤への収納を推奨します。
仕様範囲を超える特殊環境下では,環境に適した盤設計または盤設置場所の検討,出力ディレー
ティングなどが必要です。
特に,下記に示す環境では,特殊な盤の適用,または盤設置場所の検討などが必要です。

特殊な環境 考えられる不具合 対策例 備考

高濃度硫化ガ インバータの内部機器が硫化ガ 以下の対策などが必要になる場
スなどの腐食 スなどの腐食性ガスにより腐食 合があります。
性ガスがある し,動作不良を発生させる可能性
があります。 ・ 密閉構造(IP6X レベル)の盤
やエアパージを適用した盤
への収納

・ ガスの影響の無い場所への
盤設置

導電性粉塵・ インバータ内に混入すると,内部 以下の対策などが必要になる場
異物が多い で短絡事故などが発生する可能 合があります。
性があります。
(金属粉,切 ・ 密閉構造の盤への収納
子,カーボン ・ 導電性粉塵の影響が無い場
繊維,カーボ
ン粉塵など) 所への盤設置

繊維状粉塵や インバータの冷却フィンの目詰 以下の粉塵対策などが必要にな
紙粉が多い りによる冷却効果の低下や,イン る場合があります。
バータ内部への混入による電子
回路誤動作などの不具合が発生 ・ 粉塵をシャットアウトする
する可能性があります。 密閉構造盤等

・ 冷却フィンの定期的清掃な
どのために,メンテナンスス
ペースを確保した盤設計

・ メンテナンスが容易な外部
冷却形での盤設置と定期的
なメンテナンス

高湿度・結露 加工物の品質確保のための加湿 ・ 盤内にスペースヒーターの
が多い
器などが設置されている環境や, 設置などの対策が必要にな

除湿機能の無い空調環境下など る場合があります。

では,高湿度になったり,結露が

生じたりして,インバータ内部で

短絡事故や電子回路の誤動作な

どが発生する可能性があります。

仕様を超える 走行時のレールの継ぎ目などに ・ 安全のために,インバータ取
振動,衝撃 よる大きな衝撃や,工事現場の発 付け部に,クッション材など
破の衝撃など.仕様を超える振動 の振動吸収材の採用が必要
や衝撃が印加された場合,インバ になる場合があります。
ータの構造体などの破損を誘発
する可能性があります。

2-42

2.8 インバータ使用上の注意

特殊な環境 考えられる不具合 対策例 備考

輸出梱包時の 燻蒸処理に使用する臭化メチル ・ インバータを盤・装置などに 海外へ輸出する 第
燻蒸処理 などのハロゲン化合物により,イ 組込み,輸出を行う場合に 場合 2
ンバータ内部の部品が腐食する は,事前に燻蒸された木材で 章
可能性があります。 木枠梱包をしてください。

・ インバータ単体で輸出する 様
場合には,単板積層材(LVL)
をご使用ください。

■ 配線上の注意

(1) 制御回路端子の配線は,主回路の配線とは可能な限り離して配線してください。ノイズに
よる誤動作の要因となります。

(2) インバータ内部の制御回路配線は,主回路活電部(例えば主回路端子台部)に直接接触し
ないように内部で束線固定などの処理を行ってください。

(3) 1台のインバータに複数台のモータを接続する場合,配線長は総配線長となります。

(4) 高周波漏れ電流への注意事項
インバータからモータまでの配線距離が長い場合,各相の電線間の浮遊容量を通して流れ
る高周波電流の影響により,インバータが過熱したり,過電流トリップしたり,また漏れ
電流の増加および電流表示の精度が確保できないことがあります。条件によっては過大な
漏れ電流により,インバータを破損することもありますので,インバータとモータを直接
接続する場合は,2.2kW 以下では配線長を 50m 以下,それ以上の容量では 100m 以下にして
ください。

上記配線長を超えて使用する場合は,キャリア周波数を下げて使用するか,出力回路フィ
ルタ(OFL-□□□-□A)を使用してください。

また,複数台のモータを並列接続して運転(群運転)する場合で,特にシールドケーブル
接続する場合は対地間の浮遊容量が大きいので,キャリア周波数を下げて使用するか,出
力回路フィルタ(OFL-□□□-□A)を使用してください。

出力回路フィルタなしの場合 出力回路フィルタ付きの場合

総配線長は出力回路フィルタ付きで 400m 以下で使用してください。
上記制限を超える配線長でご使用の場合は,弊社までお問い合せください。
(5) インバータ駆動時のサージ電圧への注意事項
PWM 方式のインバータでモータを駆動した場合,インバータ素子のスイッチング動作によ
って発生するサージ電圧が出力電圧に重畳され,モータの端子に印加されます。特にモー
タの配線長が長いときは,このサージ電圧によってモータの絶縁劣化が起こることもあり
ます。次に示す何れかの対策を実施してください。
・ 絶縁を強化したモータを使用する。(当社の標準モータは絶縁強化されています。)
・ モータ側にサージ抑制ユニット(SSU50/100TA-NS)を接続する。
・ インバータの出力側(2次側)に出力回路フィルタ(OFL-□□□-□A)を接続する。
・ インバータからモータまでの配線長を極力短くする。(10~20m 程度以下)

2-43

(6) インバータに出力回路フィルタを挿入した場合や,配線長が長い場合は,フィルタや配線
による電圧降下でモータに印加される電圧が下がります。このようなケースでは,電圧不
足による電流振動やトルク不足が発生する場合があります。負荷選択/自動トルクブース
ト/自動省エネルギー運転(F37)で定トルク負荷を選択(F37=1)し,折れ線 V/f(周波
数(H50)/(H52),電圧(H51)/(H53))の設定などにより,電圧を高めに設定してく
ださい。

■ 周辺機器接続上の注意

(1) 電源系統の注意事項(交流リアクトルの適用)
入力電圧の相間アンバランス率が 2~3%での使用の場合は,交流リアクトル(ACR:オプシ
ョン)を使用してください。
相間アンバランス率[%]=(最大電圧[V] - 最小電圧[V])/3相平均電圧[V]×67(IEC/EN 61800-3 参

照)

(2) 配線用遮断器(MCCB)
インバータの入力側(1次側)には配線保護のため,推奨する配線用遮断器(MCCB)また
は漏電遮断器(ELCB)(過電流保護機能付き)を設置してください。推奨容量以上の遮断
器を使用すると保護協調がとれなくなるため,推奨容量を必ずお使いください。また,電
源インピーダンスに応じた適切な短絡遮断容量を有する遮断器を選定してください。

上位系統での地絡継電器等の動作により,電源系統全体が停止することが運用上好ましくないなどの理
由で,電源系統に適切な,漏電(ゼロ相電流)を検出する機器が設置されていない場合は,インバータ
の系統のみ遮断するように個別に漏電遮断器(ELCB)を取り付けてください。
火災のおそれあり

(3) 電磁接触器(MC):インバータ入力側(1次側)
入力側(1次側)の電磁接触器による高頻度の開閉はしないでください。インバータ故障
の原因になります。高頻度の運転・停止が必要な場合は,制御回路端子『FWD』,『REV』
の信号またはタッチパネルの / キー, キー操作で行ってください。
高頻度の開閉は短期的には 30 分に1回以内に抑えてください。インバータの寿命を5年以
上確保したい場合は,1時間に1回以内に抑えてください。

・ 安全上の観点により,インバータの一括アラーム信号で入力側電磁接触器を遮断す
るシーケンスを推奨します。万が一,インバータが破損した場合でも二次被害を最
小限に留めることが可能です。この場合,電磁接触器の一次側から,制御電源補助
入力を接続することにより,アラーム発生時にもインバータのタッチパネルから,
アラーム発生時の運転状況などの確認が可能です。

(4) 電磁接触器(MC):インバータ出力側(2次側)
商用電源への切換などのためにインバータの出力側(2次側)に電磁接触器を設置する場
合,電磁接触器のアークによる接点荒れを防止するため,インバータとモータが共に停止
しているときに切り換えてください。電磁接触器に主回路サージ吸収ユニット(富士電機
製 SZ-ZM□ 等)は取り付けないでください。
商用電源がインバータの出力側(2次側)から印加されると,インバータは破損します。
商用電源側の電磁接触器とインバータの出力側の電磁接触器が同時に ON にならないよう
にインターロックをとってください。

(5) サージアブソーバ・サージキラーへの注意事項
インバータの出力側(2次側)にはサージアブソーバ・サージキラーを接続しないでくだ
さい。

2-44

2.8 インバータ使用上の注意 第

■ ノイズ対策 章
インバータから発生するノイズが他の機器に影響を及ぼす場合,または周辺の機器から発生する
ノイズによりインバータが誤動作する場合,それぞれ次に示すような基本的な対策が必要です。 仕
(1) 電源線,接地線などを経由してインバータの発生するノイズが他の機器に影響を与える場合 様

・ インバータの接地極と他の機器の接地極を分離する。
・ インバータの電源線にノイズフィルタを接続する。
・ 他の機器とインバ-タの電源系統を絶縁トランスで分離する。
・ インバータのキャリア周波数(F26)を下げる。

(2) 誘導または輻射により,インバータの発生するノイズが他機器に影響を与える場合
・ インバータの主回路配線を制御信号線および他の機器の配線と分離する。
・ インバータの主回路配線を金属管に収納し,金属管をインバータの近辺で接地する。
・ インバータ自体を金属製の盤に収納し,盤全体を接地する。
・ インバータの電源線にノイズフィルタを接続する。
・ インバータのキャリア周波数(F26)を下げる。

(3) 周辺機器が発生するノイズに対する対策
・ インバータの制御信号線にはツイスト線やツイストシールド線を使用する。
シールドは制御回路のコモン端子に接続する。
・ 電磁接触器のコイルやソレノイドには並列にサージアブソーバを接続する。

■ 漏れ電流

インバータ内のトランジスタ(IGBT: Insulated Gate Bipolar Transistor)が ON/OFF するとき
に発生する高周波電流成分は,インバータの入出力配線やモータの浮遊容量を通して漏れ電流と
なります。次のような問題が発生した場合,不具合現象に合わせて適切な対策をしてください。

不具合現象 対策

入力側(1次側)の漏 1) キャリア周波数を低く設定する。
電遮断器(過電流保護 2) インバータとモータ間の配線長を短くする。
機能付き)がトリップ 3) 漏電遮断器の感度電流を大きくする。
する。

外部のサーマルリレ 1) キャリア周波数を低く設定する。
ーが誤動作する。 2) サーマルリレーの設定電流を大きくする。
3) 外部のサーマルリレーの代わりにインバータの電子サーマルを使用する。

■ インバータの容量選定

(1) 一般的に汎用モータを駆動する場合は,「標準適用モータ」の容量を選定します。大きな
始動トルクを必要とする場合や,短時間の加速,減速が必要な場合は,インバータの容量
を1ランク大きく選定します。

(2) 特殊モータを駆動する場合は,汎用モータより定格電流が大きい場合があります。その場
合は,「インバータの定格電流がモータの定格電流より大きい」条件で選定します。

2-45

6.1 機能コード概要

6.1 機能コード概要

機能コードは FRENIC-HVAC が持つさまざまな機能を選択するために使用します。機能コードは,
基本機能(F コード),端子機能(E コード),制御機能(C コード),モータ 1 パラメータ(P
コード),ハイレベル機能(H,H1 コード),応用機能 1(J コード),PID 制御 1(J1 コード),
PID 制御 2(J2 コード),外部 PID 制御 1(J5 コード),外部 PID 制御 2, 3(J6 コード),応用
機能 2(d コード),カスタマイズロジック(U, U1 コード),リンク機能(y コード),タイマ
運転(T コード),タッチパネル(K コード),オプション機能(o コード)で構成されます。各
機能コードの機能は設定するデータで決まります。以下は機能コード一覧表の補足説明です。オ
プション機能(o コード)については,各オプションの取扱説明書を参照してください。










6-1

6.2 機能コード一覧表

FRENIC-HVAC で使用する機能コードの一覧表を示します。

■ Fコード:Fundamental Functions(基本機能)

機能 名称 設定可能範囲 運転中 データ 工場 関連
コード 変更 コピー 出荷値 ページ

F00 データ保護 0: データ保護無し,デジタル設定保護無し ○ ○ 0 6-36
1: データ保護有り,デジタル設定保護無し ×
F01 周波数設定 1 2: データ保護無し,デジタル設定保護有り ○ 0 6-37
3: データ保護有り,デジタル設定保護有り ×
F02 運転・操作 × ○ 0 6-43
F03 最高出力周波数 1 0: タッチパネルキー操作( / キー)
1: アナログ電圧入力(端子 12)(DC0~±10V) 第
2: アナログ電流入力(端子 C1)(DC4~20mA) 6
3: アナログ電圧入力(端子 12)+アナログ電流入力(端子 C1) 章
5: アナログ電圧入力(端子 V2)(DC0~±10V)
7: UP/DOWN 制御 機
8: タッチパネルキー操作( / キー)(バランスレスバンプレス 能

有り) ー
10: パターン運転 ド

0: タッチパネル運転
1: 外部信号(デジタル入力)
2: タッチパネル運転(正転)
3: タッチパネル運転(逆転)

25.0~120.0Hz ○ 200V 系 6-44
A:60.0
F04 ベース(基底)周波数 1 × E:50.0
400V 系
25.0~120.0Hz AE:50.0

F05 ベース(基底)周波数電圧 11 OFF: AVR 不動作(電源電圧に比例した電圧を出力) × ○ 200V 系 6-45
200V 系列 80~240V: AVR 動作 A:60.0
400V 系列 160~500V: AVR 動作 × E:50.0
○ 400V 系
F06 最高出力電圧 1 200V 系列 80~240V: AVR 動作 ○ AE:50.0
400V 系列 160~500V: AVR 動作 ○
○ ○ A:220/415
F07 加速時間 1 0.00~3600.00s ○ E:230/400
F08 減速時間 1 ※ 0.00 は加減速時間キャンセル(外部でソフトスタート ○
○ ○
ストップを行う場合)
○ ○ 20.00 6-47
F09 トルクブースト 1 0.0~20.0% ○ ○ 20.00
(F05:ベース(基底)周波数電圧 1 に対する%値) ◎
○ ○ *1 6-49
F10 電子サーマル 1 1: 動作(自己冷却ファン・汎用モータ用) ○ 6-68
(モータ保護用) (特性選択) 2: 動作(他励ファン・インバータ(FV)モータ用) ○
○ ○ 1 6-49
F11 (動作レベル) OFF : 不動作 ○
インバータ定格電流の 1~135%の電流値 ○ △ *2

F12 (熱時定数) 0.5~75.0min ○ *3
○ ○ E:0 6-52
F14 瞬時停電再始動 (動作選択) 0: 即時トリップ
1: 復電時トリップ A:1
3: 運転継続(重慣性負荷または一般負荷用)
4: 停電時の周波数より再始動(一般負荷用)
5: 始動周波数より再始動

F15 周波数リミッタ (上限) 0.0~120.0Hz ○ 70.0 6-59

F16 (下限) 0.0~120.0Hz ○ 0.0

F18 バイアス (周波数設定 1 用) -100.00~100.00% ○ 0.00 6-37

6-60

F20 直流制動 1 (開始周波数) 0.0~60.0Hz ○ 0.0 6-60
F21 (動作レベル)
F22 0~60% インバータ定格電流基準 ○0
F23 始動周波数 1 (時間)
F24 (継続時間) OFF : 不動作:0.01~30.00s ○ OFF
F25 停止周波数 (キャリア周波数)
F26 モータ運転音 0.1~60.0Hz ○ 0.5 6-62
(音色)
F27 0.00~10.00s ○ 0.00

0.1~60.0Hz ○ 0.2

200V 系列 0.75~16kHz(0.75~18.5kW) ○ 2 6-63
400V 系列 0.75~10kHz(22~75kW)
0.75~6kHz (90kW)
0.75~16kHz(0.75~37kW)
0.75~10kHz(45~90kW)
0.75~6kHz (110~630kW)
0.75~4kHz (710kW)

0: レベル 0(不動作) ○0
1: レベル 1
2: レベル 2
3: レベル 3

は,クイックセットアップ対象機能コードを示します。
工場出荷値… A(アジア向け),E(欧州向け)

*1 容量別に標準的な値が設定されます。表 A を参照してください。
*2 モータの定格電流が設定されます。表 B(機能コード P03)を参照してください。
*3 22kW 以下は 5.0min,30kW 以上は 10.0min になります。

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機能 名称 設定可能範囲 運転中 データ 工場 関連
コード 変更 コピー 出荷値 ページ

F29 端子 FM1 (動作選択) 0: 電圧出力(DC0~+10V) ○ ○ 0 6-64
1: 電流出力(DC4~20mA)
2 : 電流出力 (DC0~20mA)

F30 (出力ゲイン) 0~300% ◎ ○ 100
○○ 0
F31 端子 FM1 (機能選択) 0: 出力周波数 1(滑り補償前)
1: 出力周波数 2(滑り補償後)
2: 出力電流
3: 出力電圧
4: 出力トルク
5: 負荷率
6: 消費電力
7: PID フィードバック値
9: 直流中間回路電圧
10: ユニバーサル AO
13: モータ出力
14: アナログ出力テスト(+)
15: PID 指令(SV)
16: PID 出力(MV)
18: インバータ冷却フィン温度…200℃/10V
20: 設定周波数
50: PID フィードバック値 1(PV1)
51: PID 指令 1(SV1)
52: PID 偏差 1(ERR1)・・・注 1
53: PID 最終偏差(ERR)・・・注 1
54: PID フィードバック値 2(PV2)
55: PID 指令 2(SV2)
56: PID 偏差 2(ERR2)・・・注 1
60: 外部 PID フィードバック値 1(EPID1-PV)
61: 外部 PID 指令 1(EPID1-SV)
62: 外部 PID 偏差 1(EPID1-ERR)・・・注 1
63: 外部 PID 最終偏差 1(EPID-ERR)・・・注 1
65: 外部 PID 最終出力 1(EPID1-OUT)
70: 外部 PID フィードバック値 2(EPID2-PV)
71: 外部 PID 指令 2(EPID2-SV)
72: 外部 PID 偏差 2(EPID2-ERR)・・・注 1
75: 外部 PID 最終出力 2(EPID2-OUT)
80: 外部 PID フィードバック値 3(EPID3-PV)
81: 外部 PID 指令 3(EPID3-SV)
82: 外部 PID 偏差 3(EPID3-ERR)・・・注 1
85: 外部 PID 最終出力 3(EPID3-OUT)
111: カスタマイズロジック出力信号 1
112: カスタマイズロジック出力信号 2
113: カスタマイズロジック出力信号 3
114: カスタマイズロジック出力信号 4
115: カスタマイズロジック出力信号 5
116: カスタマイズロジック出力信号 6
117: カスタマイズロジック出力信号 7
注 1) 偏差出力は,オプション端子【Ao】のみ対応(o90)

F32 端子 FM2 (動作選択) 0: 電圧出力(DC0~+10V) ○ ○ 0 6-67
1: 電流出力(DC4~20mA) ◎ ○ 100
2: 電流出力(DC0~20mA) ○○ 0
× ○ 1 6-68
F34 (出力ゲイン) 0~300%
○ ○ OFF 6-71
F35 (機能選択) ※F31 と同じ ○ ○ OFF
× ○ 0 6-72
F37 負荷選択/ 0: 2 乗低減トルク負荷 ○ ○ 2 6-73
自動トルクブースト/ 1: 定トルク負荷 ○ ○ 120
自動省エネルギー運転 1 2: 自動トルクブースト
3: 自動省エネルギー運転(2 乗低減トルク負荷)
4: 自動省エネルギー運転(定トルク負荷)
5: 自動省エネルギー運転(自動トルクブースト)

F40 トルク制限値 1 (駆動) OFF: 不動作
20~150% : トルク制限レベル

F41 (制動) OFF: 不動作
20~150% : トルク制限レベル

F42 制御方式選択 1 0: V/f 制御:滑り補償なし
1: ダイナミックトルクベクトル制御
2: V/f 制御:滑り補償あり

F43 電流制限 (動作選択) 0: 不動作
1: 一定速時(加減速時不動作)
2: 加速時および一定速時(減速時不動作)

F44 (動作レベル) 20~120%
インバータ定格電流値を動作レベル 100%としています。

工場出荷値… A(アジア向け),E(欧州向け)

6-4

6.3 機能コードの説明

F26,F27 モータ運転音(キャリア周波数,音色)

関連機能コード: H98 保護・メンテナンス機能(動作選択)

■ モータ運転音(キャリア周波数)(F26)

キャリア周波数を調整します。キャリア周波数を変更することにより,モータからの騒音低減,
出力回路配線の漏洩電流の低減,インバータより発生するノイズの低減などが図れます。

項目 特性 備考
0.75 ~ 16kHz
キャリア周波数 200V 系:0.75~18.5kW
0.75 ~ 10kHz 400V 系:0.75~37kW
モータ騒音
モータ温度(高調波成分) 0.75 ~ 6kHz 200V 系:22~75kW
出力電流波形 400V 系:45~90kW
漏洩電流 0.75 ~ 4kHz 第
発生ノイズ 大きい ↔ 小さい 200V 系:90kW 6
インバータ損失 高い(多い) ↔ 低い(少ない) 400V 系:110~630kW 章
↔ 良い
悪い ↔ 多い 400V 系:710kW 機
少ない ↔ 多い 能
少ない ↔ 大きい コ
小さい ー


基本的にキャリア周波数は出荷値(2kHz)から変更しないでください。大きくする場合は,
出力電流のディレーティングが必要となります。詳細は「2.6 定格出力電流のディレーテ
ィングについて」を参照してください。
また,キャリア周波数が高く設定されている場合,周囲温度の上昇や負荷の増加によっ
てインバータ本体の温度が高くなると自動的にキャリア周波数を下げ,インバータ過負
荷(OLU)を回避する機能があります。モータ騒音の関係で,自動的にキャリア周波数を
低下させたくない場合は,自動低下を不動作とすることができます。機能コード H98 を
参照してください。

■ モータ運転音(音色)(F27)

モータ騒音の音色を変えます。機能コード F26 のデータに設定したキャリア周波数が 7kHz 以下で
有効です。設定するレベルを調整することで,モータが発生する甲高い運転音(金属音)を低減
できる場合もあります。

レベルを上げ過ぎると,出力電流が乱れ,機械振動・騒音が大きくなる場合があります。
また,モータによっては効果が少ない場合もあります。

F27 データ 機能
0 不動作 (レベル 0)
1 動作 (レベル 1)
2 動作 (レベル 2)
3 動作 (レベル 3)

6-63


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